「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
八ッ場ダム問題を解き明かす、初めての正確で包括的な解説書「八ッ場ダムー過去・現在・そして未来」が岩波書店より刊行されました。

(表紙をクリックするとamazonの書店にリンクされています)
八ッ場ダム――過去、現在、そして未来八ッ場ダム――過去、現在、そして未来
(2011/01/27)
嶋津 暉之、清澤 洋子 他

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前半の歴史編は、八ッ場あしたの会事務局長の清澤(渡辺)洋子さんが中心に執筆。ほぼ60年にわたり、八ッ場ダム事業に振り回されてきた人々の動きを、貴重な資料に基づき、簡潔にしかし細部までダイナミックに描いています。善悪の物差しでは測れない、様々な立場の人たちの思いや選択の重さが胸に迫ります。
今なぜ現地の人たちが、表立っては「ダム建設」を求めているのか、こうした複雑な経過を知って初めて深く理解できるのではないでしょうか。

後半は、八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会代表の嶋津暉之さんが、これまで一貫して論証し訴えてきたことを集大成した解説です。
あまりに多岐に渡り、なかなか全体像が把握しきれない八ッ場ダムの問題点が、網羅的に、かつ大変わかりやすく解き明かされています。最後に、ダム中止までの道筋、中止後の生活再建対策の内容が具体的に提示されています。

本書に通底するのは、水没予定地の人たちが理不尽な目にあってきたという認識、その状況をつくってきたのは政財官の利権集団の思惑であり、それを見過ごしてしまったジャーナリズムと都市住民であったという歴史認識だと思います。

現地の人々の生活再建を願い、先頭に立って行動し続ける著者たちの熱き思いが伝わってきます。これを読まずして、今後八ッ場ダムの問題は語れないと言い切れる、まさに決定版。
是非ご一読を!

      (八ッ場ダムをストップさせる東京の会・深澤 洋子)

2/12 埼玉の会総会で定価2310円のこの本を2000円で販売します!




「八ッ場ダムー過去・現在・そして未来」

岩波書店  256ページ  1月26日発行

共著:嶋津暉之・清澤(渡辺)洋子

【目 次】
第一章 第1章 八ッ場ダム問題とは何なのか

第2章 八ッ場ダム計画の歴史
1 ダム構想の発端
2 再浮上したダム計画
3 国策の推進 -反対派町長誕生へ
4 歪められた公共性 -生活再建案の作成へ
5 生活再建事業が抱える矛盾
6 消えることのないダムへの疑問
7 脱ダムの時代と迷走するダム計画

第3章 首都圏の住民にとっての八ッ場ダム計画
1 八ッ場ダムの必要性を検証する―利水面からの検証
2 八ッ場ダムの必要性を検証する―治水面からの検証
3 ダム事業を推進するための基本高水流量
4 八ッ場ダムをめぐる虚構と真実
5 八ッ場ダムがもたらすもの

第4章 八ッ場ダム問題のこれからを考える
1 八ッ場ダム予定地の現状
2 政治の場での八ッ場ダム見直しへ
3 八ッ場ダムを中止させるまでの法的手続き
4 ダム湖観光に将来はあるのか?
5 ダム中止後の生活再建
6 政治と私たちに求められていること

◆出版社からのコメント
2009年の国交大臣相の中止発言以来,2010年11月の中止棚上げ発言などで日本中の注目を集める八ッ場ダム計画.五八年にわたり住民を翻弄してきたこのダム計画の経緯を,これまで知られなかった多くの資料をもとに詳しく振り返ながら,この巨大なコストを伴うダムが治水にも利水にもまったく不要であるばかりか,多大な環境負荷や地すべりの危険などさまざまな災いをもたらすことをデータで立証.地域がこれまでの断裂を乗り越え,歩むべき再生への道を模索する.


★こちらもどうぞご覧下さい

 ・八ツ場あしたの会
 ・八ツ場ダムをストップさせる千葉の会
 ・ダム日記2


    ・・・・☆ 総会のお知らせ ☆・・・・

2/12(土) 13:30~ 埼玉の会 総会
浦和コミュニティセンター第14会議室(浦和パルコ10階)

14:20~ 無料映画上映(実話を元にしたダム災害のお話)

 詳細はこちらをクリックしてください
        ↓
2012.jpg

【2011/01/31 17:28】 | 本・雑誌
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