「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
        嶋津 暉之

3月22日に国土交通省・国土審議会水資源開発分科会が開催され、「リスク管理型の水の安定供給に向けた水資源開発基本計画のあり方について」答申(案)について議論が行われました。

その時の配布資料が国交省のHPに掲載されました。
http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/water02_sg_000070.html

パブリックコメントで提出された生の意見は今回は掲載されず、答申がまとまった段階で掲載されることになっています。

繰り返しの話になりますが、水需要が減少の一途をたどり、水余りが一層進行していく時代において水源開発基本計画(フルプラン)の役割は終わっているのですから、根拠法である水資源開発促進法とともに、各水系のフルプランを廃止すべきです。

今回の答申は、役割が終わったフルプランを延命させるための答申です。

当日の会議を傍聴しましたが、審議会の委員の大半はフルプランの基本的な問題を理解しておらず、無意味な議論が多いと思いました。

その中で、滝沢智氏(東大教授)の発言は看過することができませんでした。
2017-03-26_03h16_47.jpg
「東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 都市水システム研究室」より
http://www.urbanwater.t.u-tokyo.ac.jp/j/member.html

「リスク管理型」という名のもとに、想定外にも対応するために今後も水源開発を進めようというのが、この答申の基本的考え方ですが、といっても、際限なく進めることは現実性がないので、一定の考え方(それ自身も問題ですが)が答申案に記されています。

滝沢智氏はその考え方に対しても異論を唱え、想定外にも対応するために水需要予測値を大きくできるように、水源開発の供給可能量を小さく評価できるように記述を変えることを求めたのです。
あまりにもひどい話なので、その異論は採用されませんでしたが、水源開発事業のマイナス面を全く考えずにそのような発言をする滝沢氏に対して怒りを感じました。

滝沢氏は石木ダムの事業認定の際に、佐世保市の架空の水需要予測にお墨付きを与える意見書を出した人物です。
「ダム検証のあり方を問う科学者の会」が出した「石木ダム事業認定に関する回答への公開質問書」に対して滝沢氏は回答を拒否し続けています。
http://suigenren.jp/news/2014/06/03/5410/

【2017/03/26 07:22】 | 政策
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