「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
      嶋津 暉之

試験湛水中の長野県・浅川ダムで漏水があったことを伝える記事です。
長野県は「ダム内部の構造に起因するもので想定の範囲内」としてしますが、「本当かよ?」と言いたくなります。
下流住民は「漏れ出した所が『蟻(あり)の一穴』にならないか」と心配しています。

◆長野)浅川ダム漏水 県「想定の範囲」市民「説明不足」
(朝日新聞長野版2017年2月11日)
http://digital.asahi.com/articles/ASK2B36R7K2BUOOB003.html

試験湛水(たんすい)中の県営浅川ダム(長野市)で、満水時にダム本体から水がしみ出していたことがわかった。県は「ダム内部の構造に起因するもので想定の範囲内。安全面の問題はない」とするが、不安視する地元住民からは「説明不足」との声も聞かれる。

 県河川課によると、浅川ダムは、コンクリートを水平に重ねるように造り上げた。一方、コンクリートは気温などによって膨張したり縮んだりする性質があり、大きな塊のままでは裂け目やひび割れが生じてしまう。これを防ぐため、15メートル間隔でダム上部から縦に切れ目(継ぎ目)を入れ、ミリ単位の目地材で緩衝的な役割を持たせる。

 あわせて、この継ぎ目を埋めるため内部に組み入れられているのが塩化ビニール製の「止水板」だ。上流側と下流側にまたぐように入れて浸水や漏水を防ぐが、上流側は2枚と手厚くしている。ただコンクリートの強度などを確保するため、ダム上部には止水板が入っていない。

 治水目的の浅川ダムは通常、下部から自然に水を流し、大雨などの洪水時にだけ水をためる「穴あきダム」だ。ダムの安全性を調べる目的で昨年10月に始めた試験湛水は、1月3日に満水となり、ダム上端に六つある「非常用洪水吐き」(高さ1・8メートル、幅13メートル)から水があふれ(越流)、約50メートル下へと流れ落ちた。
 水がしみ始めたのは3日前後で、県も事実関係を把握。県が1月2日に撮影した下流側のダム本体の写真によると、六つの継ぎ目すべてから水がしみ出し、筋となっているのがわかる。

 止水板は非常用洪水吐きから約1メートル下の部分には入っていない。満水になったことで、この部分から水がしみ出したという。同課の担当者は「通常は満水になることがないダムなので、水がしみ出ることはない」と説明する。

 このダムは、田中康夫元知事の「脱ダム宣言」で建設中止となったが、後任の知事が治水専用ダムとして建設を再開した経緯がある。必要性や安全性を巡っては、地域住民らが県を相手取りダムの差し止めなどを求めて裁判中だ。

 下流域に住む男性(73)は「漏れ出した所が『蟻(あり)の一穴』にならないかと心配になる。試験湛水の事前説明にも参加したが、県から今回のようなことが起きるという説明はなかったのではないか。住民に不安を与えないよう事前に説明すべきだ」と話している。

 試験湛水ではいま、水位を下げている段階で、今月中には終了する予定。県では年度内のダム運用開始を目指す。(北沢祐生)


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 水がしみ始めたのは3日前後で、県も事実関係を把握。県が1月2日に撮影した下流側のダム本体の写真によると、六つの継ぎ目すべてから水がしみ出し、筋となっているのがわかる。

 止水板は非常用洪水吐きから約1メートル下の部分には入っていない。満水になったことで、この部分から水がしみ出したという。同課の担当者は「通常は満水になることがないダムなので、水がしみ出ることはない」と説明する。

 このダムは、田中康夫元知事の「脱ダム宣言」で建設中止となったが、後任の知事が治水専用ダムとして建設を再開した経緯がある。必要性や安全性を巡っては、地域住民らが県を相手取りダムの差し止めなどを求めて裁判中だ。

 下流域に住む男性(73)は「漏れ出した所が『蟻(あり)の一穴』にならないかと心配になる。試験湛水の事前説明にも参加したが、県から今回のようなことが起きるという説明はなかったのではないか。住民に不安を与えないよう事前に説明すべきだ」と話している。

 試験湛水ではいま、水位を下げている段階で、今月中には終了する予定。県では年度内のダム運用開始を目指す。(北沢祐生)

【2017/02/11 14:31】 | 各地のダム情報
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