「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
あしたの会の動画が公開されましたのでお知らせします。

◆相川俊英さん講演
「地方が変わらない限り、変革はありえない」



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〇自己紹介
フリーのジャーナリストで専門は地方自治と政治。
「飯の為に物を書かず」
「全ての方がたが生き生きと充実して生きられる社会のお手伝いをしたい」

「獨往記者」の三原則
*常に現場に行って当事者やいろんな方のお話を伺う
*大勢押しかける現場に行かない。単独取材
*テーマ設定、アポ取り、取材、執筆すべて1人で自己完結

〇地方自治、政治の目的は地域の課題解決
*社会的な課題を解決するためにみんなで出し合ったお金が「税金」
*社会的な課題は何かを決めるのが「政治」
*具体的な使い方を提示し税金を使うのが「行政」

 地方自治は地方の課題を地方で解決するためにある。
 国の下部機関ではない。

〇地方の大型公共事業は2つのタイプ
*A型=中央官庁が主体となり地域の一部の人にお金を落とし、財源はつけまわし。
*B型=地域の課題を地域住民や自治体が主体となり解決。世代間の負担の公平化。
  
〇地方政治の歪み(ほとんどがA型公共事業になる仕組み)
税収は国税が6割、地方税が4割。使われるのは国が4割、地方が6割。
国が地方に税金を配分していて、それが地方をコントロールし支配するツールとなっている。
地方は手足を縛られていることを忘れ、アイデアを出さず、補助金をあてにして、身の丈に合わない、身の程知らずの公共事業をやっている。
地方は国や官庁の方ばかりを向いて地域政治の崩壊。
〇公共事業に関して、伝えるべき情報がきちんと伝わっていない。
虚報、誤報、ゆがんだ議論になっている。

〇水関連の地方自治の現場でのB型成功例
片山善博元鳥取県知事が就任した時、中部ダムの治水について県の土木部の試算では「ダム140億、河川改修147億」だったが、土木部長に「今やり直したら前のことは問わない。もしこのままで、後から数字が変わったら数字を出した人の責任を問いますよ」と言うと「ダム230億、河川改修78億」と別の数字が出た。ダムで補助金をもらっても河川改修の方が安くなりダムが中止された。
土木部長は2年で交代してゆく。実際は中央官庁が主導している。
同じころ長野県で田中康夫元知事がダム中止を掲げていたが、大風呂敷を広げたら大混乱する。
片山さんは無用な軋轢や戦いを避けて、変革は静かに小さく始めて、それを波及させていった。

山間部の下條村では補助金のある下水道でなく、メンテナンスの手間はかかるが設置コストと維持費の安い合併浄化槽を選んだ。借金なしで住民に清掃費として補助金を出している。

長野県栄村は農業用水のため棚田や田畑をまとめるよう迫られたが、村長が「国の批判はしてない。ただ国の制度はあわないので、自分たちの田んぼや畑は自分たちにあったやり方で」やった。

〇A型の水関連の失敗例
川南町では穴を掘ると水が出る地区で、必要もないのに農業用ダムを造ってしまい、農家は個人負担の給水栓を作らなかった。仕方なく町の税金で栓を作った。

青森八戸の農業用ダム作ったが、水を使う人がいなくてウォータースタンド方式にした。

〇B型で成功した理由
主体となって動くリーダー、住民がたくさんいた。
B型で成功した首長たちの共通点は、内輪の論理、役所の論理、霞が関の論理に流されずに、周囲の空気に従わずに、正しいことは正しい、自分の考えをどんな場でも主張し、それを堂々と実行に移す方。
地域への思いを持っていて、地域住民への信頼がある。
生活人としてのごく普通の感覚を持っていて、ご自分で自立している方。
自分の言葉でいろんな方とお話をしている方。
上からでなく、声高でなく、一方的でなく、対話できる方。

〇地方が変わらない限り、変革はありえない
栄村の高橋村長の言葉。
「真の市民は自分の力で生きている。自分の力以上のものは連携し支えあってゆく、政治に訴えてゆく、主権者として生きてゆく。国家と国民の間は距離があり過ぎて、だからこそ地方自治が大切。主権在民の土台は地方自治」

地方自治が成り立ってないところにまともな国政はありえない。
A型にあぐらをかいていたら、つけは次の世代、その次の世代にいく。

〇旧民主党政権の失敗
未熟であったり、A型公共事業支持者がいたり、さまざまな要因があるが、主体がなかった。
「コンクリートから人へ」は間違い。A型からB型へ変えるべきだった。
国レベルでいきなり変えるのは難しい。

〇地方議会をまともなものにする
低投票率、低落選率、無投票→まともな議員少ない。怠け者の楽園。愚者の楽園。
地方政治、地方自治を本来の姿にし、主権在民を築き上げる。
B型の方を首長に選び、B型の職員を見つけ出し、地域のB型の人たちと連携する。
選挙では、人の話を聞ける、生活実感をもって暮らしている、まともな人を選ぶ。
複数送り込み、実績を築く。一番大事なのは人。
小さく静かにコツコツ波及させて行くことが大事。

〇国のやり方に反対すると各省総がかりで予算など締め付けてくる
国がそれをやるとわかった上で闘える人を選び、サポートすること。
覚悟と本気度でやらないと、日本は変らない。

〇ダムを止めるために
ダムを推進する方々が言うことには「ダムに反対する方々は、とにかくよく勉強していて、よく知ってて、言葉に力があるけれど、強すぎて、お話が長くて声高で、おそらく彼らの言ってることは正しいんだけれど、耳を塞ぎたくなる」
正しいことを言えば、その正しさが伝わり賛同を得られるわけではない。人間社会の不思議。だから、声高には言わない方がいいんじゃないか。伝え方を変えた方がいいのかも。
トランプみたいに物事を単純に本質を壊して伝える人の方が浸透力を持っている。
本質を抽出してわかりやすく伝える、一番難しい作業を僕たちがしなきゃいけないかと思っている。
少々の事では挫けず、そのためにはB型の仲間を増やさなければいけないと思う。

※ビデオ上映「八ッ場ダムの現地は今、2016」と嶋津暉之さん報告「八ッ場ダム問題の現状と今後」は→こちら


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〇公共事業に関して、伝えるべき情報がきちんと伝わっていない。
虚報、誤報、ゆがんだ議論になっている。

〇水関連の地方自治の現場でのB型成功例
片山善博元鳥取県知事が就任した時、中部ダムの治水について県の土木部の試算では「ダム140億、河川改修147億」だったが、土木部長に「今やり直したら前のことは問わない。もしこのままで、後から数字が変わったら数字を出した人の責任を問いますよ」と言うと「ダム230億、河川改修78億」と別の数字が出た。ダムで補助金をもらっても河川改修の方が安くなりダムが中止された。
土木部長は2年で交代してゆく。実際は中央官庁が主導している。
同じころ長野県で田中康夫元知事がダム中止を掲げていたが、大風呂敷を広げたら大混乱する。
片山さんは無用な軋轢や戦いを避けて、変革は静かに小さく始めて、それを波及させていった。

山間部の下條村では補助金のある下水道でなく、メンテナンスの手間はかかるが設置コストと維持費の安い合併浄化槽を選んだ。借金なしで住民に清掃費として補助金を出している。

長野県栄村は農業用水のため棚田や田畑をまとめるよう迫られたが、村長が「国の批判はしてない。ただ国の制度はあわないので、自分たちの田んぼや畑は自分たちにあったやり方で」やった。

〇A型の水関連の失敗例
川南町では穴を掘ると水が出る地区で、必要もないのに農業用ダムを造ってしまい、農家は個人負担の給水栓を作らなかった。仕方なく町の税金で栓を作った。

青森八戸の農業用ダム作ったが、水を使う人がいなくてウォータースタンド方式にした。

〇B型で成功した理由
主体となって動くリーダー、住民がたくさんいた。
B型で成功した首長たちの共通点は、内輪の論理、役所の論理、霞が関の論理に流されずに、周囲の空気に従わずに、正しいことは正しい、自分の考えをどんな場でも主張し、それを堂々と実行に移す方。
地域への思いを持っていて、地域住民への信頼がある。
生活人としてのごく普通の感覚を持っていて、ご自分で自立している方。
自分の言葉でいろんな方とお話をしている方。
上からでなく、声高でなく、一方的でなく、対話できる方。

〇地方が変わらない限り、変革はありえない
栄村の高橋村長の言葉。
「真の市民は自分の力で生きている。自分の力以上のものは連携し支えあってゆく、政治に訴えてゆく、主権者として生きてゆく。国家と国民の間は距離があり過ぎて、だからこそ地方自治が大切。主権在民の土台は地方自治」

地方自治が成り立ってないところにまともな国政はありえない。
A型にあぐらをかいていたら、つけは次の世代、その次の世代にいく。

〇旧民主党政権の失敗
未熟であったり、A型公共事業支持者がいたり、さまざまな要因があるが、主体がなかった。
「コンクリートから人へ」は間違い。A型からB型へ変えるべきだった。
国レベルでいきなり変えるのは難しい。

〇地方議会をまともなものにする
低投票率、低落選率、無投票→まともな議員少ない。怠け者の楽園。愚者の楽園。
地方政治、地方自治を本来の姿にし、主権在民を築き上げる。
B型の方を首長に選び、B型の職員を見つけ出し、地域のB型の人たちと連携する。
選挙では、人の話を聞ける、生活実感をもって暮らしている、まともな人を選ぶ。
複数送り込み、実績を築く。一番大事なのは人。
小さく静かにコツコツ波及させて行くことが大事。

〇国のやり方に反対すると各省総がかりで予算など締め付けてくる
国がそれをやるとわかった上で闘える人を選び、サポートすること。
覚悟と本気度でやらないと、日本は変らない。

〇ダムを止めるために
ダムを推進する方々が言うことには「ダムに反対する方々は、とにかくよく勉強していて、よく知ってて、言葉に力があるけれど、強すぎて、お話が長くて声高で、おそらく彼らの言ってることは正しいんだけれど、耳を塞ぎたくなる」
正しいことを言えば、その正しさが伝わり賛同を得られるわけではない。人間社会の不思議。だから、声高には言わない方がいいんじゃないか。伝え方を変えた方がいいのかも。
トランプみたいに物事を単純に本質を壊して伝える人の方が浸透力を持っている。
本質を抽出してわかりやすく伝える、一番難しい作業を僕たちがしなきゃいけないかと思っている。
少々の事では挫けず、そのためにはB型の仲間を増やさなければいけないと思う。

※ビデオ上映「八ッ場ダムの現地は今、2016」と嶋津暉之さん報告「八ッ場ダム問題の現状と今後」は→こちら

【2017/03/05 09:10】 | 未分類
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