「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
           嶋津 暉之

利根川支流・神流川の下久保ダムの直下にある三波石峡についての記事です。
三波石峡には10年くらい前と4年前に見学に行ったことがあります。
下久保ダム完成後は洪水が流れなくなったことにより、三波石峡は岩肌をコケが覆い、草木が生い茂って景観美が失われていました。

景観美を取り戻す取り組みはこの記事にあるようにされてきていますが、その効果がみられるのは最上流部だけで、少し下流側に歩くと、三波石峡として伝えられるかつての面影はすっかりが失われていました。 

4年前に行ったときは観光客の激減で散策路は草が生い茂り、歩くことも困難になっていました。
八ッ場ダム直下の吾妻渓谷も同じ運命をたどることになると思います。

◆異聞見聞録/2 「さ」 三波石と共に名高い冬桜 清流復活、住民力合わせ /群馬
(毎日新聞群馬版2017年1月4日)
http://mainichi.jp/articles/20170104/ddl/k10/040/046000c

「さ」の絵札。新版(68年~)

 国指定の名勝「三波石峡(さんばせききょう)」(藤岡市)は、群馬、埼玉の県境を流れる神流川に、大小数百に上る奇岩・巨石群がおりなす景観美が約1・5キロにわたって続く。この季節は淡いピンクの冬桜が彩りを添える。

 三波石は青みの中に石英が白く浮き出ているのが特徴で、江戸時代の初期から庭石として珍重されてきた。景勝地としても古くから知られ、江戸時代は、観光に訪れる旅人から案内料を得ていた人がいた。最寄りの地区でも「同業者」が現れたため、参入を巡って裁判ざたになったとの記録が江戸時代の文書に残されている。  1957(昭和32)年、国指定名勝と天然記念物に指定されたが、その後、高度経済成長の波を受け、危機に直面する。

  □   □

 68年、峡谷のすぐ上流に、治水・利水を主目的に下久保ダムが建設された。ダムの水は通常、放水路を通って流されるため、ダム直下の三波石峡に水が流れなくなってしまった。川は、石の美しさに磨きをかける役割も果たす。洪水時には上流から流れてきた砂や石、岩によって三波石が磨かれる。「大水は銘石の化粧水」。地元ではこうした言い伝えがあるほどだ。

 やがて石はアカやほこりで黒ずみ、川床には雑草が繁茂するようになった。
往時の景観を取り戻そうと、99年から、地元の旧鬼石町の小学生や高校生らが年1回、ブラシで石を磨くなどの活動を始めた。さらに、97年の河川法改正でダム周辺の環境整備が重視されたことを受け、2001年から放水路を分岐し、ダム直下に常時、放流されるようになった。03年からは、ダム湖に堆積(たいせき)した土砂を流す事業が毎年実施されている。ただ、「ダムができる前の状態にはまだまだ時間がかかる」(下久保ダム管理所職員)。

  □   □

 06年、流域自治体や地元住民らが地域活性化を目指し、「神流川ビジョン推進協議会」を発足させた。その目標の一つが「清流神流川と三波石峡の復活」だ。今年は三波石峡の名勝指定から60周年。堀口滋生会長は「多くの人や団体の協力で、地域をにぎやかにしていきたい」と話している。【畑広志】=つづく

 ■ことば
三波石

 名前の由来は、「緑泥石の緑」「緑れん石の黄緑」「石英脈の白」の3色がそろっている▽石英脈が波上に見える--など諸説ある。「上野国志」(1774年)によると、1742(寛保2)年には、48石に名が付けられていたと記され、最下流の「一番石」から「三番石」までが波に見えることからそう呼ばれたとも言われている。


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往時の景観を取り戻そうと、99年から、地元の旧鬼石町の小学生や高校生らが年1回、ブラシで石を磨くなどの活動を始めた。さらに、97年の河川法改正でダム周辺の環境整備が重視されたことを受け、2001年から放水路を分岐し、ダム直下に常時、放流されるようになった。03年からは、ダム湖に堆積(たいせき)した土砂を流す事業が毎年実施されている。ただ、「ダムができる前の状態にはまだまだ時間がかかる」(下久保ダム管理所職員)。

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 06年、流域自治体や地元住民らが地域活性化を目指し、「神流川ビジョン推進協議会」を発足させた。その目標の一つが「清流神流川と三波石峡の復活」だ。今年は三波石峡の名勝指定から60周年。堀口滋生会長は「多くの人や団体の協力で、地域をにぎやかにしていきたい」と話している。【畑広志】=つづく

 ■ことば
三波石

 名前の由来は、「緑泥石の緑」「緑れん石の黄緑」「石英脈の白」の3色がそろっている▽石英脈が波上に見える--など諸説ある。「上野国志」(1774年)によると、1742(寛保2)年には、48石に名が付けられていたと記され、最下流の「一番石」から「三番石」までが波に見えることからそう呼ばれたとも言われている。

【2017/01/09 01:08】 | 新聞記事から
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