「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
               嶋津 暉之

ミャンマーのダム問題についての記事をお知らせします。

◆中国がダム建設再開へ圧力 苦境に立つミャンマーのスー・チー氏
(産経新聞2016.12.29)
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/161229/wor16122917260019-n1.html

ミャンマーで、隣国の中国が進めるダム建設の再開をめぐり、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が苦境に立たされている。民主化運動指導者として住民のダム反対運動を支援してきたが、新政権にとって中国は少数民族との和平で協力が不可欠。両者の間で板挟みになっている。

北部カチン州の州都ミッチーナから車で約1時間。山間部を抜けると、2本の渓流が合流する景勝が眼下に広がった。ミャンマーを北から南に縦断する大河イラワジの始点となるミッソンには近年、中国からも国境を車で越えて多くの観光客が訪れる。

対岸の山肌が、削られ赤く露出していた。周囲は掘り返され、澄んでいた川の水は濁っていた。茶店を経営し20年という女性は、ダム建設予定地への道路掘削工事跡だと教えてくれた。「中国企業は『調査』というが砂金採取が目的。賄賂を受けた地方政府も取り締まらない」と吐き捨てた。

ダムが完成し水位が上がれば、約40軒の茶店とともに観光名所は水没する。多くの住民は移住したが、女性は「代替地は不便で商売もできない。本当に完成したら立ち退き料も上がる」と居座った。

ミッソンダムは2010年に着工した。06年、欧米の制裁下にあったミャンマーの旧軍事政権が、蜜月を深めた中国との共同建設に合意した。総事業費は36億ドル(約4200億円)。原子力発電所6基分相当の600万キロワットを発電し、9割を中国に輸出する計画だった。だが、民政移管完了から半年後の11年9月、テイン・セイン前大統領は、国民の批判を理由に、工事の中断を突然発表した。

今年3月に政権を奪取したスー・チー氏は8月の訪中で、習近平国家主席側からダム建設再開を求められた。だが、直前に設置した調査委員会の「報告を待って判断する」と、即答を避けた。かつての反対姿勢を翻し、再開を容認すれば国内世論の反発は必至だ。

ダム建設には、この地域を支配する少数民族武装勢力のカチン独立軍(KIA)も反対してきた。KIAは連携する中国系少数民族の武装勢力と共に11月20日、北東部シャン州の国境付近で警察施設などを襲撃。地元記者によると、ミャンマー軍は国境付近のKIAの地下壕を狙って連日の報復空爆を展開し、中国軍も国境警備の強化を表明した。

ある外交筋は「中国は武装勢力への影響力を脅しに使い、ダム建設再開を迫る姿勢だ」と指摘。スー・チー氏は後ろ盾となってきた米オバマ政権の退陣も迫り、試練が続きそうだ。

(ミャンマー北部ミッソン 吉村英輝)


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今年3月に政権を奪取したスー・チー氏は8月の訪中で、習近平国家主席側からダム建設再開を求められた。だが、直前に設置した調査委員会の「報告を待って判断する」と、即答を避けた。かつての反対姿勢を翻し、再開を容認すれば国内世論の反発は必至だ。

ダム建設には、この地域を支配する少数民族武装勢力のカチン独立軍(KIA)も反対してきた。KIAは連携する中国系少数民族の武装勢力と共に11月20日、北東部シャン州の国境付近で警察施設などを襲撃。地元記者によると、ミャンマー軍は国境付近のKIAの地下壕を狙って連日の報復空爆を展開し、中国軍も国境警備の強化を表明した。

ある外交筋は「中国は武装勢力への影響力を脅しに使い、ダム建設再開を迫る姿勢だ」と指摘。スー・チー氏は後ろ盾となってきた米オバマ政権の退陣も迫り、試練が続きそうだ。

(ミャンマー北部ミッソン 吉村英輝)

【2016/12/31 00:06】 | 各地のダム情報
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