「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
     嶋津 暉之

1週間ほど前にお伝えした淀川水系・天ケ瀬ダム再開発の総事業費160億円増加、工期3年延長について少し詳しい記事がありました。

総事業費160億円増の内訳は、破砕帯対策 59億円、掘削土から見つかったヒ素などの重金属の処理費用 40億円、地盤が想定よりも硬く施工単価が高くなったことなどによる増額 34億円、工期延長に伴う諸経費など 27億円ということです。

◆天ケ瀬ダムの放水路トンネル、事業費160億円増
(ケンプラッツ 2016/10/14)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/cntnews/15/101300559/

 京都府宇治市の天ケ瀬ダムにトンネル式放流設備などを設ける再開発事業で、事業費が当初より160億円増えて590億円に、工期が3年延びて2021年度までになることが分かった。地中の破砕帯が事前調査より広範囲にわたっていて、対策工法の追加が必要になったことなどが理由だ。国土交通省近畿地方整備局が10月7日に公表した。

 天ケ瀬ダムの再開発事業は、トンネル式放流設備の増設によって洪水調節機能を強化し、揚水発電に利用できる水量を増やすのが目的。トンネルの一部は、高さ26m、幅23m、断面積500m2と国内最大級の減勢池部とする。
天ケ瀬ダム再開発事業の概要(資料:国土交通省近畿地方整備局)

 減勢池部の先進導坑の掘削によって、破砕帯が想定よりも広がっていることが分かった。事前調査で、破砕帯は延長方向に対して奥行き9mとみられていたが、実際は14mにまで及んでいた。そこで、仮設の支保工を立て込むなどして先進導坑の掘削を進めた。
今後、減勢池部の本坑掘削に先立って、破砕帯付近に先進導坑の底面から下方に直径3mの鉄筋コンクリート製の円柱支保工を深さ18mほど打設し、本坑の側壁背後の地盤を補強する。円柱支保工は、左岸側の先進導坑に2基、右岸側の先進導坑に4基構築する。
破砕帯の対策工事の概要(資料:国土交通省近畿地方整備局)
地盤が想定より硬かったことも工費増大の一因

 先進導坑の掘削などで得られた地質情報を反映し、破砕帯以外の部分も構造を見直した。例えば本坑では、当初の予定になかった鋼製支保工を1~1.2m間隔で立て込むように変更した。設置する支保工が増えるので、掘進延長は1日当たり平均2mから1.2mへと低下する。

 本坑の覆工もアーチ部の鉄筋量を当初の117tから230tへ、機械式継ぎ手を2221カ所から1万4127カ所へと増やす
工期延長の概要(資料:国土交通省近畿地方整備局)

 破砕帯対策によって事業費は59億円増える見込みだ。そのほか、掘削土から見つかったヒ素などの重金属を処理する費用として40億円、地盤が想定よりも硬く施工単価が高くなったことなどによる増額34億円、工期延長に伴う諸経費など27億円が加わり、計160億円の増額となった。



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今後、減勢池部の本坑掘削に先立って、破砕帯付近に先進導坑の底面から下方に直径3mの鉄筋コンクリート製の円柱支保工を深さ18mほど打設し、本坑の側壁背後の地盤を補強する。円柱支保工は、左岸側の先進導坑に2基、右岸側の先進導坑に4基構築する。
破砕帯の対策工事の概要(資料:国土交通省近畿地方整備局)
地盤が想定より硬かったことも工費増大の一因

 先進導坑の掘削などで得られた地質情報を反映し、破砕帯以外の部分も構造を見直した。例えば本坑では、当初の予定になかった鋼製支保工を1~1.2m間隔で立て込むように変更した。設置する支保工が増えるので、掘進延長は1日当たり平均2mから1.2mへと低下する。

 本坑の覆工もアーチ部の鉄筋量を当初の117tから230tへ、機械式継ぎ手を2221カ所から1万4127カ所へと増やす
工期延長の概要(資料:国土交通省近畿地方整備局)

 破砕帯対策によって事業費は59億円増える見込みだ。そのほか、掘削土から見つかったヒ素などの重金属を処理する費用として40億円、地盤が想定よりも硬く施工単価が高くなったことなどによる増額34億円、工期延長に伴う諸経費など27億円が加わり、計160億円の増額となった。


【2016/10/14 23:38】 | 各地のダム情報
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