「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
          嶋津 暉之
釧路湿原が天然のダムとして機能したという3週間前の記事です。

◆釧路湿原がダム、市街地浸水防いだ 自然の貯水効果で河川流量抑える
(北海道新聞2016/09/09 07:00)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0314071.html

8月中旬以降に相次いだ台風や前線に伴う大雨の影響で、釧路川水系の新釧路川で水位の高い状態が続いている。8日夕にようやく、河川氾濫の発生に注意を要する「氾濫注意水位」を下回った。河川管理者の釧路開発建設部によると、水位が大雨の降る以前のレベルに戻るには、なお1週間程度かかる見通し。高い水位が長引くのは、釧路湿原などが天然のダムとして、雨水を一時的に貯留し、その後で水が少しずつ河川に流れ出る釧路管内特有の事情が背景にある。

釧路開建によると、台風11号、10号や前線の影響に伴い、弟子屈町熊牛原野の雨量観測所では8月16~31日に約450ミリの降雨があった。釧路湿原を経た下流にある新釧路川の釧路市広里では22日に氾濫注意水位(標高2・6メートル)を超えた。ピークとなった24~25日の水位は標高4・0メートルを観測し、避難情報発表の目安となる避難判断水位(同5・0メートル)に迫った。9月8日午後6時現在で同2・59メートルとなり、17日ぶりに氾濫注意水位を下回った。

今回の大雨で、新釧路川沿いの河川敷にあるサッカー場などが水没する事態はなかった。ただ、新釧路川は水位上昇が他の河川に比べて遅い一方で、湿原にたまった水が、じわじわと流れ出るため、釧路開建では「水位が、標高1・5メートル程度の平時のレベルに戻るまでには、今後、大雨が降らなかったとしても1週間はかかる」と予想する。

釧路開建治水課では、8月下旬以降の降雨と河川流量のデータを分析した結果、激しい降水から3日ほど遅れて河川水位のピークが現れている点に着目。渡辺和好課長は「釧路湿原や屈斜路湖など上流部の湖の貯水機能によって河川流量が抑えられ、市街地に水が行くような大規模な氾濫が起きなかった」と説明し、遊水効果を評価する。

釧路開建は1980~2001年に、湿原の海側に堤防を築く大規模な治水工事を施した。この結果、釧路湿原内により多くの水をため込むことが可能となった。

釧路湿原のような自然のダムが存在しない地域では、人工的に遊水地をつくって貯水効果を高める動きも。道内では石狩川や千歳川で建設工事が進む。

気象庁が釧路・根室管内に設置した全26観測地点では、8月の月間降水量が観測史上最高だった。にもかかわらず他管内のような大規模な水害が起きなかったことに、釧路地方気象台の防災担当者は「集中的に雨が降ることが少なかったこともあるが、釧路湿原が果たす遊水効果の貢献は少なくない」と指摘する。(広田実)


追記を閉じる▲

釧路開建治水課では、8月下旬以降の降雨と河川流量のデータを分析した結果、激しい降水から3日ほど遅れて河川水位のピークが現れている点に着目。渡辺和好課長は「釧路湿原や屈斜路湖など上流部の湖の貯水機能によって河川流量が抑えられ、市街地に水が行くような大規模な氾濫が起きなかった」と説明し、遊水効果を評価する。

釧路開建は1980~2001年に、湿原の海側に堤防を築く大規模な治水工事を施した。この結果、釧路湿原内により多くの水をため込むことが可能となった。

釧路湿原のような自然のダムが存在しない地域では、人工的に遊水地をつくって貯水効果を高める動きも。道内では石狩川や千歳川で建設工事が進む。

気象庁が釧路・根室管内に設置した全26観測地点では、8月の月間降水量が観測史上最高だった。にもかかわらず他管内のような大規模な水害が起きなかったことに、釧路地方気象台の防災担当者は「集中的に雨が降ることが少なかったこともあるが、釧路湿原が果たす遊水効果の貢献は少なくない」と指摘する。(広田実)

【2016/09/29 00:12】 | 新聞記事から
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック