「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
            嶋津 暉之

数日前の記事ですが、淀川水系・大戸川ダムについての解説記事をです。
この記事の見方は甘いように思います。
国交省は事業継続の方針が出した後、冷却期間をおいてから、大戸川ダムの凍結状態を解除するため、淀川水系河川整備計画の変更に取りかかると思います。

◆なるほドリ 大戸川ダムって造るの? /滋賀
(毎日新聞2016年8月10日 地方版)
http://mainichi.jp/articles/20160810/ddl/k25/070/450000c

河川整備計画は「凍結」状態 着工には近隣府県知事らの同意必要

 なるほドリ 大戸(だいど)川ダム事業って今、どうなっているの?

 記者 国土交通省は、大戸川を含む全国83のダム事業について、継続するか、中止するかの検証作業を2010年から行っています。ダムを造った場合と、造らずに他の対策を行った場合を複数取りあげて、安全度や費用、環境への影響など七つの観点からそれぞれを評価します。その評価と関係自治体や住民、有識者の意見を聞いて、継続や中止を決めます。  大戸川ダムについては、国交省近畿地方整備局(近畿地整)が今年2月、ダムを造った方が有利とする評価を公表し、県や大津市などの関係自治体、住民、有識者の意見を聞いて事業を継続するという対応方針の原案をまとめました。近畿地整の事業評価監視委員会は先月27日、その原案を了承しました。今後、国交相が事業を継続するかどうか最終決定します。

 Q じゃあ、国交相が「継続」って決めたら、ダム造るの?

 A そうではありません。ダムは川の流域ごとに定められている河川整備計画に基づいて建設されます。大戸川の場合、「中・上流部の河川改修の進捗(しんちょく)状況とその影響を検証しながら実施時期を検討する」となっています。意訳すれば「ダムは将来造るけど、今はほかの治水対策を進めます」ということで、「凍結」状態なのです。だから今回の「継続」という評価は「凍結」を意味します。

 Q 事業検証にはどんな意味があるの?

 A ダム事業は計画開始から着工まで長い時間がかかります。その間にダムを造るよりもっと良い治水方法が見つかったり、そもそもダムを造る必要がなくなったりする可能性があります。そのダム事業が今でも有効かどうかをもう一度考えるのが、今回の事業検証です。実際に検証した結果、25事業はダムを造らないことになりました。

 Q じゃあ大戸川ダムは、将来造るんだね?

 A ここが難しいところなんです。大戸川ダムの本体工事に入るには、河川整備計画の「凍結」を解除しなくてはなりません。そのためには滋賀や大阪、京都の知事らが変更に同意する必要があります。今の時点では「将来造る」ことが妥当であっても、解除しようとする将来の時点で「造る」ことが妥当かどうは分かりません。

 Q 実際、大戸川ダムができるとどれだけ安全になるの?

 A 大戸川は現在、10年に1度の大雨に対応できるよう、堤防を強化し、河道を広げる河川改修を行っています。さらにダムを造れば100年に1度の大雨でも計算上は被害が出ないとしています。河川改修は2018年度までには全体の約7割が完了する見込みですが、ダム本体の建設完了は着工が決まってから12年ほどかかります。たとえダムができたとしても、100年に1度以上の大雨が降れば被害が出る可能性があります。

 昨年9月の鬼怒川(茨城県常総市)の堤防決壊では、100年に1度の雨よりも大雨だったという推定もあります。三日月大造知事はダムの治水効果を認めた上で、「ダムだけに頼らない治水」を掲げています。これはいくらダムや堤防と言ったハード面を強化しても、想定以上の雨には対応できないからです。そのため、洪水になったとき、どうすれば人命を救えるのか、被害を受けた人の生活をどう再建するかが、ハード面の強化と同じくらい重要になっていす。
<回答・衛藤達生(大津支局)>


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 A ダム事業は計画開始から着工まで長い時間がかかります。その間にダムを造るよりもっと良い治水方法が見つかったり、そもそもダムを造る必要がなくなったりする可能性があります。そのダム事業が今でも有効かどうかをもう一度考えるのが、今回の事業検証です。実際に検証した結果、25事業はダムを造らないことになりました。

 Q じゃあ大戸川ダムは、将来造るんだね?

 A ここが難しいところなんです。大戸川ダムの本体工事に入るには、河川整備計画の「凍結」を解除しなくてはなりません。そのためには滋賀や大阪、京都の知事らが変更に同意する必要があります。今の時点では「将来造る」ことが妥当であっても、解除しようとする将来の時点で「造る」ことが妥当かどうは分かりません。

 Q 実際、大戸川ダムができるとどれだけ安全になるの?

 A 大戸川は現在、10年に1度の大雨に対応できるよう、堤防を強化し、河道を広げる河川改修を行っています。さらにダムを造れば100年に1度の大雨でも計算上は被害が出ないとしています。河川改修は2018年度までには全体の約7割が完了する見込みですが、ダム本体の建設完了は着工が決まってから12年ほどかかります。たとえダムができたとしても、100年に1度以上の大雨が降れば被害が出る可能性があります。

 昨年9月の鬼怒川(茨城県常総市)の堤防決壊では、100年に1度の雨よりも大雨だったという推定もあります。三日月大造知事はダムの治水効果を認めた上で、「ダムだけに頼らない治水」を掲げています。これはいくらダムや堤防と言ったハード面を強化しても、想定以上の雨には対応できないからです。そのため、洪水になったとき、どうすれば人命を救えるのか、被害を受けた人の生活をどう再建するかが、ハード面の強化と同じくらい重要になっていす。
<回答・衛藤達生(大津支局)>

【2016/08/14 09:55】 | 各地のダム情報
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