「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
            嶋津 暉之

地震災害時に影響を受けにくいのが地下水、井戸です。
阪神・淡路大震災の時も東日本大震災の時もそうであったと思います。
ところが、今回の熊本地震では一部の水道水源井戸で濁りが生じ、いささか驚いています。
下記の記事のとおり、「時間の経過とともに、各地で水の濁りが解消しつつある。水源から茶色い水が出ていた益城町も4月28日に透明に戻った」とのことです。
また、東海大熊本教養教育センターの市川勉教授は「濁った水をくみ上げ続ければ、いずれ解消する」と見込んでいます。
この記事を読んでほっとしました。

◆地層傾き水脈ゆがむ 熊本地震 専門家「地下水量全体は安定」 濁り、時間たてば解消
(2016/05/01付 西日本新聞朝刊)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/242511

 「市販のミネラルウオーターよりおいしい」と胸を張る水道水や、観光地の水辺風景が様変わりした。熊本地震以降、水道水の濁りや各地で確認された湧き水の枯渇やなどの異変が、熊本県民に驚きと戸惑いを広げている。地下水はどうなってしまったのか、元に戻るのか-。

 「幼いころから見てきた立派な池が、情けなか」。地震前まで地下水が豊富に湧き出ていた水前寺成趣園(じょうじゅえん)(熊本市中央区)の池を眺め、同市の男性(76)は嘆いた。16日の「本震」後、水位が2割ほどに減少し、一部が干上がった。

 西原村では湧き水の濁りが解消せず、自衛隊などの給水が続く。「水がきれいと評判で、県外からくみに来る人もいたのに」。地元の高木志保さん(50)は肩を落とした。

 大津町では、貯水池の一つが枯れた。水源だった井戸は、土砂崩れに阻まれて近づけない。水道企業団の職員は「水源がなくなったとしたら、初めてのこと」と驚く。
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 東海大熊本教養教育センター(熊本市)の市川勉教授(63)=地下水学=は、地震が地層や断層に与えたダメージが原因とにらむ。
 熊本県によると県内の主要な地下水は、粘土質の布田層の上部を流れる「浅い層」と、下部を流れる「深い層」の2種類がある。市川教授は、地震の影響を受けたのは浅い層との仮説を立てている。地表に近い地層が沈んだり、傾いたりして浅い層の水流が変化。水前寺成趣園の異変などをもたらしたとみている。

 仮説を裏付けるような現象もある。主に深い層の地下水から湧く江津湖(同市東区)は、地震前後で水位に変化はないという。市川教授によると、江津湖直下の深い層に空洞が多く水を通しやすい「砥川(とがわ)溶岩」が存在し、上部地層から常に圧力を受けて、噴水のように地表に地下水が噴き上がる。地震後も、勢いよく地下水が湧く際に水底の砂を巻き上げる現象「砂踊り」が複数箇所で確認されているという。

 一方、湧き水の濁りについては「地震をもたらした断層付近の岩や赤土が粉々に崩れたか、布田層の一部が損傷して、地下水に混ざった可能性がある」と分析している。
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 ただし、全ての水源に異変が起きたわけではない。豆腐などを製造しているマルキン食品阿蘇工場(西原村)では、井戸の水量や水質に変化はなく、飲み水として村内の避難所へ供給している。被災した工場は復旧のめどが立たないものの、坂本秀文工場長(61)は「幸いきれいな水が出ている。地域の復興に役立てられたら」と話す。

 時間の経過とともに、各地で水の濁りが解消しつつある。水源から茶色い水が出ていた益城町も4月28日に透明に戻った。河内正明水道課長(55)は、水道の完全復旧に向け「全力を尽くす」と前を向く。

 市川教授は「濁った水をくみ上げ続ければ、いずれ解消する」と見込む。水前寺など枯れかけた水源の復活は予想が難しいが「熊本の地下水全体は、おわん型の基盤岩の上に安定して満ちている。湧き出る場所が変化しているだけで、枯渇することはない」と強調した。



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 熊本県によると県内の主要な地下水は、粘土質の布田層の上部を流れる「浅い層」と、下部を流れる「深い層」の2種類がある。市川教授は、地震の影響を受けたのは浅い層との仮説を立てている。地表に近い地層が沈んだり、傾いたりして浅い層の水流が変化。水前寺成趣園の異変などをもたらしたとみている。

 仮説を裏付けるような現象もある。主に深い層の地下水から湧く江津湖(同市東区)は、地震前後で水位に変化はないという。市川教授によると、江津湖直下の深い層に空洞が多く水を通しやすい「砥川(とがわ)溶岩」が存在し、上部地層から常に圧力を受けて、噴水のように地表に地下水が噴き上がる。地震後も、勢いよく地下水が湧く際に水底の砂を巻き上げる現象「砂踊り」が複数箇所で確認されているという。

 一方、湧き水の濁りについては「地震をもたらした断層付近の岩や赤土が粉々に崩れたか、布田層の一部が損傷して、地下水に混ざった可能性がある」と分析している。
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 ただし、全ての水源に異変が起きたわけではない。豆腐などを製造しているマルキン食品阿蘇工場(西原村)では、井戸の水量や水質に変化はなく、飲み水として村内の避難所へ供給している。被災した工場は復旧のめどが立たないものの、坂本秀文工場長(61)は「幸いきれいな水が出ている。地域の復興に役立てられたら」と話す。

 時間の経過とともに、各地で水の濁りが解消しつつある。水源から茶色い水が出ていた益城町も4月28日に透明に戻った。河内正明水道課長(55)は、水道の完全復旧に向け「全力を尽くす」と前を向く。

 市川教授は「濁った水をくみ上げ続ければ、いずれ解消する」と見込む。水前寺など枯れかけた水源の復活は予想が難しいが「熊本の地下水全体は、おわん型の基盤岩の上に安定して満ちている。湧き出る場所が変化しているだけで、枯渇することはない」と強調した。


【2016/05/07 23:35】 | 新聞記事から
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