「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
               嶋津 暉之

今日の京都新聞夕刊のコラム記事「ダムと原発」をお送りします。
正鵠を射た優れたコラムであると思います。

◆灯  「ダムと原発」
(京都新聞夕刊 2016年3月7日)

ダム問題を取材していると、原発との共通点の多さに気づかされる。
どちらも都会のために地方が犠牲になる構図がある。
両者とも計画への是非をめぐって地域社会は分断され、深い傷を負う。
原発事故は深刻な環境汚染を起し、ダムは川にダメージを与える。
そして福島第1原発事故で明らかになったのは、「想定外」に対する両者の無策ぶりだ。

東京電力は「巨大津波は予見できなかった」として対策を取らず、結果として未曽有の事故を招いた。
ダムも、想定を上回る規模の洪水には対応できない。
想定外の大洪水から人命を守るため、堤防強化や流域対策を優先すべきという専門家や市民の声は強い。
だが国土交通省は、あくまでも自分たちが決めた規模の洪水対策を満たすため、各地でダムを造り続けている。
自然は、人間が勝手に決めた想定などおかまいなしにふるまう。
東日本大震災を経験し た今、想定外への準備を怠るのは人命軽視のそしりを免れない。
福井県で原発が再稼働を始めた。止まっていた大戸川ダム(大津市)も再開に向けた地ならしが進む。
安倍政権下で進む二つの動きは、つながっているように思えてならない。
(目黒 重幸)

【2016/03/08 04:51】 | 新聞記事から
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