「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
        嶋津 暉之

淀川水系では大戸川ダムについて国交省が事業推進の動きを早めていますが、丹生ダムの方は中止の方向にあり、近畿地方整備局はそのための手順の一つとしてパブリックコメントと公聴会公述人の募集を2月8日から行っています。

近畿地方整備局河川部のHP 
http://www.kkr.mlit.go.jp/river/kensyou/niu_publiccomment1602.html

「丹生ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対する 関係住民からの意見を聴く場の開催・関係住民からの意見の募集について  
http://www.kkr.mlit.go.jp/river/kensyou/pdf/niu/160205jyuminiken_annai.pdf

検討報告書(素案)の総合評価を見ると、下記のように書かれており、中止されることは確実です。 
http://www.kkr.mlit.go.jp/river/kensyou/pdf/niu/houkokusyo_soan/niu_houkokusyo_soan_04_6.pdf 

中止の方針が2014年1月の検討の場で示されましたが、地元・長浜市の反発が強く、結論が持ち越しになっていました。今回、国交省本省から検証の早期終了の指示がでたのではないかと推測されますが、中止に向けての手順がとられることになりました。

近畿地方整備局の担当者に聞いたところ、パブコメと公聴会の他に、有識者の意見を聴く場を設け、さらに関係自治体の意見を聴き、事業評価監視委員会に諮った上で、国交省本省に検証結果を報告するという話でした。

淀川水系流域委員会が中止を求めた淀川水系5ダムの状況を参考までにまとめておきます。
〇 余野川ダム  2012年1月に基本計画を廃止して、法的にも中止。

〇 天ヶ瀬ダム再開発  2018年度完成の予定で工事中

〇 川上ダム  2014年8月に推進の検証結果が出たが、伊賀市民が反対運動を展開中。

〇 大戸川ダム  近畿地方整備局が推進を画策中

〇 丹生ダム   中止の方向、

丹生ダム検証報告の素案

4.7 検証対象ダムの総合的な評価 

検証要領細目に示されている「⑤総合的な評価の考え方 ㈲検証ダムの総合的な評価」に基づき、検討対象ダムの総合的な評価を行った。目的別の総合評価を行った結果を整理すると以下のとおりである。 

1)洪水調節について有利な案は、「河道の掘削十堤防のかさ上げ案」 「河道の掘削十輪中堤・宅地のかさ上げ案」 「河道の掘削十輪中堤・宅地のかさ上げ十水田等の保全(機能の向上)案」である。

2)流水の正常な機能の維持について最も有利な案は、「水系間導水案」である。 

3)異常渇水時の緊急水の補給について最も有利な案は、「丹生ダムB案」であり、次いで「丹生ダムA案」である。

 目的別の総合評価の結果が全ての目的で一致しないため、各目的それぞれの評価結果について、検討の場等における意見を踏まえるとともに、検証対象ダムや流域の実情等に応じて総合的に勘案して評価する。

 目的別の総合評価結果では、河川整備計画相当の目標を設定して検討した結果、戦後最大相当の洪水に対する洪水調節の目的、流水の正常な機能の維持の目的については、「ダム建設を含む案」は有利とはならない。

 一方、異常渇水時の緊急水の補給の目的については、「丹生ダムB案」が最も有利な案となったが、関係府県からは、水需要など社会情勢の変化を踏まえると緊急性が低いとする意見が出されている。

 以上より、検証対象ダムの総合的な評価は、「『ダム建設を含む案』は有利ではない」である。」


追記を閉じる▲
〇 余野川ダム  2012年1月に基本計画を廃止して、法的にも中止。

〇 天ヶ瀬ダム再開発  2018年度完成の予定で工事中

〇 川上ダム  2014年8月に推進の検証結果が出たが、伊賀市民が反対運動を展開中。

〇 大戸川ダム  近畿地方整備局が推進を画策中

〇 丹生ダム   中止の方向、

丹生ダム検証報告の素案

4.7 検証対象ダムの総合的な評価 

検証要領細目に示されている「⑤総合的な評価の考え方 ㈲検証ダムの総合的な評価」に基づき、検討対象ダムの総合的な評価を行った。目的別の総合評価を行った結果を整理すると以下のとおりである。 

1)洪水調節について有利な案は、「河道の掘削十堤防のかさ上げ案」 「河道の掘削十輪中堤・宅地のかさ上げ案」 「河道の掘削十輪中堤・宅地のかさ上げ十水田等の保全(機能の向上)案」である。

2)流水の正常な機能の維持について最も有利な案は、「水系間導水案」である。 

3)異常渇水時の緊急水の補給について最も有利な案は、「丹生ダムB案」であり、次いで「丹生ダムA案」である。

 目的別の総合評価の結果が全ての目的で一致しないため、各目的それぞれの評価結果について、検討の場等における意見を踏まえるとともに、検証対象ダムや流域の実情等に応じて総合的に勘案して評価する。

 目的別の総合評価結果では、河川整備計画相当の目標を設定して検討した結果、戦後最大相当の洪水に対する洪水調節の目的、流水の正常な機能の維持の目的については、「ダム建設を含む案」は有利とはならない。

 一方、異常渇水時の緊急水の補給の目的については、「丹生ダムB案」が最も有利な案となったが、関係府県からは、水需要など社会情勢の変化を踏まえると緊急性が低いとする意見が出されている。

 以上より、検証対象ダムの総合的な評価は、「『ダム建設を含む案』は有利ではない」である。」

【2016/02/10 11:14】 | 各地のダム情報
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック