「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
            嶋津 暉之

石木ダム問題についての読売の記事をお送りします。
ダム予定地の地権者である石丸勇さんのお話がメインになっています。
記事の中で、長崎県の担当者が「話し合いをする努力をしながら」と語っていますが、実際には県は話し合いを拒絶しています。記者はそのことも書くべきです。

◆石木ダム事業採択から40年 県が土地収用、反対派は提訴
(読売新聞長崎版2015年12月25日)
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20151224-OYTNT50142.html

 県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設事業。多くの住民が反対する中、県は土地の収用の手続きを進め、今年、一部の農地が国の所有となり、住民らは国の事業認定の取り消しを求める訴訟を11月に起こした。

足踏みが続いた計画は、事業採択から40年を迎え、大きく動き始めた。

 石木ダムは、川棚川の治水と佐世保市の水不足解消を目的に1975年に事業採択された多目的ダム。当初から計画に反対する住民は多かったが、82年、県が機動隊を動員して測量を行ったことを境に、関係は著しく悪化した。

 「強制収用されても何も変わらない。これまでの生活を続けるだけ」

 ダム建設予定地に住む石丸勇さん(66)は県に収用された約900平方メートルの田んぼを前に、終わらないダム建設反対闘争へのいらだちを口にした。

 幼少の頃からダム建設の話は持ち上がった。小学6年の時、集落を測量する作業員の姿が脳裏に残る。高度成長の時代に、着々と進められたダム建設だが、現実味はなく、半世紀にわたって続くとは思いもよらなかった。

高校卒業後に入庁した川棚町役場を2010年に退職。定年後に妻と山登りの趣味を満喫する未来像は、反対活動に時間を追われ、十分に果たせていない。
 国の所有となった田んぼは、稲刈りの後も水を張った状態にしている。県職員らの立ち入りを防ぎ、土地の使用を継続していることを示す狙いがあるという。

石丸さんは「必要のないダムのために私たちが犠牲になる理由はない。反対の世論が大きくなって中止となり、落ち着いた正月を迎えられたらいいが」と、ダム闘争のない日々を夢想している。

 国の事業認定の取り消しを求めて提訴した11月30日、馬奈木昭雄弁護団長は「県のやり方は許さないとの声を結集していく。必要ない事業を止めるために徹底的にやる」と、県の姿勢を批判し、訴訟への決意を語った。

ダム建設の是非は、行政と住民による話し合いから、司法の判断に委ねられた。判決が確定するまでは一定の期間がかかるとみられ、ダム闘争はさらに混迷を深めそうだ。

 県石木ダム建設事務所の担当者は「(土地の収用など)一つの進展があった年だったが、住民らが強硬な姿勢を強めており、厳しい状況に変わりはない。だが、工事には期限があり、話し合いをする努力をしながら、手続きを進めるしかない」と話す。

 ダム建設に賛成する町民らでつくる「石木ダム建設促進川棚町民の会」の西坂保憲会長(80)は「40年の積み重ねが訴訟となって、行き詰まってしまった。どこで歯車が狂ってしまったのか」と対立が続く地域の未来を憂う。(大久保和哉)


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 国の所有となった田んぼは、稲刈りの後も水を張った状態にしている。県職員らの立ち入りを防ぎ、土地の使用を継続していることを示す狙いがあるという。

石丸さんは「必要のないダムのために私たちが犠牲になる理由はない。反対の世論が大きくなって中止となり、落ち着いた正月を迎えられたらいいが」と、ダム闘争のない日々を夢想している。

 国の事業認定の取り消しを求めて提訴した11月30日、馬奈木昭雄弁護団長は「県のやり方は許さないとの声を結集していく。必要ない事業を止めるために徹底的にやる」と、県の姿勢を批判し、訴訟への決意を語った。

ダム建設の是非は、行政と住民による話し合いから、司法の判断に委ねられた。判決が確定するまでは一定の期間がかかるとみられ、ダム闘争はさらに混迷を深めそうだ。

 県石木ダム建設事務所の担当者は「(土地の収用など)一つの進展があった年だったが、住民らが強硬な姿勢を強めており、厳しい状況に変わりはない。だが、工事には期限があり、話し合いをする努力をしながら、手続きを進めるしかない」と話す。

 ダム建設に賛成する町民らでつくる「石木ダム建設促進川棚町民の会」の西坂保憲会長(80)は「40年の積み重ねが訴訟となって、行き詰まってしまった。どこで歯車が狂ってしまったのか」と対立が続く地域の未来を憂う。(大久保和哉)

【2015/12/25 11:13】 | 石木ダム
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