「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
            嶋津 暉之

国交省が12月4日に「鬼怒川緊急対策プロジェクト」 を発表しました。
その内容は次のとおりです。

「本年度から2020年度までに、結城市から守谷市にかけた鬼怒川約44kmの左岸と右岸の計約66kmの堤防で、嵩上げ・拡幅の工事を行う。
以前からの計画では数十年かかる見込みだったが、約6年間で完成させる。茨城県内の堤防整備計画の進捗率を昨年度末の17.4%から93%へ
決壊した常総市内の1カ所と、漏水した6市町の計19カ所の堤防は2年間で整備。
事業費は約580億円」

しかし、堤防を拡幅する場合、そしてかさ上げする場合も断面形状の拡大に伴って、用地買収が必要となることが多く、予算が確保されても、6年間で完成させるのは到底困難なのではないのかと思われます。

次の記事のとおり、この用地買収の問題が早くも浮上してきています。

◆茨城)堤防工事で戦死者慰霊塔どうなる 常総・若宮戸
(朝日新聞 2015年12月13日03時00分)
http://digital.asahi.com/articles/ASHD977Q3HD9UJHB01C.html?rm=398

 9月の豪雨で水があふれた常総市若宮戸の鬼怒川沿いに、太平洋戦争中にビルマ(現ミャンマー)で戦死した旧石下町(常総市)出身者らのための慰霊塔がある。地元の会社経営者が26年前に建て、毎年5月に慰霊祭が営まれている。国土交通省は塔の付近一帯で堤防を造る計画を進めており、塔がどうなるのか関係者が推移を見守っている。

 塔は、ガソリンスタンドなどを経営していた稲葉茂さん(故人)が私財を投じ、1989年5月に建てた。稲葉さんはビルマ戦線から奇跡的に生還。多数の戦友を慰霊し、二度と戦争が起きない世界になることを願って造った。
 塔は「鬼怒砂丘慰霊塔」と名づけ、高さ48メートルという。上層部には鐘があり、旧石下町などから出兵した戦死者400人以上の名前が刻まれている。「悲惨な戦争を忘れないためにも、この慰霊塔を建立いたしました。戦争を忘れることは新しい戦争を生むことになるからです」と記されている。

 茂さんの長男修一さん(65)によると、毎年5月の慰霊祭ではミャンマーの在日本大使館関係者や戦死者の遺族ら数百人が招かれる。今年5月も大使館幹部が出席して営まれた。

 塔は、9月に鬼怒川の水があふれたために設置された2カ所の仮堤防の間にある。国交省は、塔と仮堤防側を結ぶような形で本堤防を造るとみられている。国交省下館河川事務所は「堤防の計画はまだ検討中」とし、堤防が塔に与える影響は、はっきりしない。

 修一さんは「塔は堤防のために国に買い取られるかもしれないが、堤防を造る計画には協力したい。塔が今後もなくならず、慰霊祭を続けられることを願っています」と話す。(五十嵐透)



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 塔は「鬼怒砂丘慰霊塔」と名づけ、高さ48メートルという。上層部には鐘があり、旧石下町などから出兵した戦死者400人以上の名前が刻まれている。「悲惨な戦争を忘れないためにも、この慰霊塔を建立いたしました。戦争を忘れることは新しい戦争を生むことになるからです」と記されている。

 茂さんの長男修一さん(65)によると、毎年5月の慰霊祭ではミャンマーの在日本大使館関係者や戦死者の遺族ら数百人が招かれる。今年5月も大使館幹部が出席して営まれた。

 塔は、9月に鬼怒川の水があふれたために設置された2カ所の仮堤防の間にある。国交省は、塔と仮堤防側を結ぶような形で本堤防を造るとみられている。国交省下館河川事務所は「堤防の計画はまだ検討中」とし、堤防が塔に与える影響は、はっきりしない。

 修一さんは「塔は堤防のために国に買い取られるかもしれないが、堤防を造る計画には協力したい。塔が今後もなくならず、慰霊祭を続けられることを願っています」と話す。(五十嵐透)


【2015/12/15 04:21】 | 新聞記事から
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