「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
12月13日(日)全水道会館で「八ッ場ダム住民訴訟 最高裁決定抗議集会」が130名参加して開催されました。
最高裁判決が出て八ッ場ダム住民訴訟は終りましたが、一都五県の会がそれぞれに活動しながら連携し、次々と河川行政の欺瞞をあばきだすことができたことは大きな成果でした。

弁護士の先生方、専門家と学者の方々、大勢の市民が八ッ場ダムを止めるために力をあわせることが出来ました。
11年を振り返り、次の闘いに向けてエールを送り合う集会となりました。

※八ッ場あしたの会にデータがアップされました。
 ↓
◇下流の裁判 | 八ッ場(やんば)あしたの会 12月22日更新
http://yamba-net.org/genjou/lawsuit/

※八ッ場あしたの会に動画がアップされました。
◇八ッ場ダム最高裁決定抗議集会第1部
https://youtu.be/Cm4WfNNgwng

◇八ッ場ダム最高裁決定抗議集会第2部
https://youtu.be/2NzOLOz4pag

※資料が八ッ場ダム訴訟HPにアップされました。
 ↓
◇八ッ場ダム最高裁決定 抗議集会
「ダム依存から真の河川行政への転換を求めて」
http://www.yamba.sakura.ne.jp/11th.htm

開会あいさつ:大川隆司弁護団副団長
提訴後、朝日新聞のデータベースを見ると「八ッ場ダム」というキーワード激増。今日は引き続きこれからの戦いの展望を考える会
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司会 苗村洋子さん(東京の会)

広田次男弁護団前事務局長
2003年市民オンブズマンの公共事業部会より八ッ場裁判の事務局長を引き受ける。3.11後福島の原発訴訟のため大木先生に代わっていただいた。
福島では棄民政策。八ッ場を出発点とする自覚的市民の存在。

<第一部 八ッ場ダム住民訴訟・最高裁決定を受けて>

弁護団報告:高橋利明弁護団長
「国の直轄事業で住民訴訟を締め出そうとする裁判所」
裁判では基本高水流量についてはノックアウトしたが判決では回答なし。
最高裁では実質審議しない。治水も利水も酷い判断。

上告団報告: 八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会(深澤洋子さん) 
「八ッ場ダム住民訴訟11年間の闘い」の総括
訴訟の経過、ダムの不要性と不当性、判決について、反対運動の広がり
ダム予定地の現状と今後、予想される問題

[各都県の会より]
・群馬(浦野稔さん)   
  裁判の総括、今後も活動継続、どのような形にするか検討中
・栃木(高橋比呂志さん)
  爆笑風刺画報告あり 今後は思川開発事業の運動を継続する
・茨城(神原禮二さん) 
  弁護団と市民の動きまとめ 地方自治の確立のため活動継続
・埼玉(大高文子さん) 
  調査嘱託の採用により洪水流量計算の前提条件を明らかにし、
  さいたま地検への告発(不起訴決定)も行った。会の活動は継続
・千葉(中村春子さん) 
  裁判の意義と総括、闘いの財産を今後に生かしたい
・東京(田中清子さん) 
  東京では地下水源が八ッ場により飲めなくなることから出発
  今後は事業費増額の折など都議会に働きかけてゆく

<第二部 命を守る河川行政とは?>

講演「想定外と治水」 宮本博司さん

プロフィール:国交省河川局で長良川河口堰等を現場トップとして担当、
事務方として淀川水系流域委員会の画期的な市民参加の方法を主導、
国交省退職後は一市民としてその委員長に就任。脱ダムの流れをつくる。

自然現象に想定外はなし、治水の目的は洪水から住民の命を守ること
想定外には効かないダム、国交省は洪水を川に押し込めて防ぐ→無理
住民の命を守ることを最優先に流域治水の考え方に転換を
結論ありきだと「かくす」「ごまかす」「逃げる」「ウソをつく」になってしまう
子どもや孫の世代のために結論を決めずに話し合う

報告:「鬼怒川水害の分析」嶋津暉之さん
八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会代表

四つの大規模ダムの洪水調節で防げなかった堤防決壊
鬼怒川下流部の危険性は警告されていた
安価な堤防強化工法の導入を拒む国土交通省
下流部では洪水ピークのカット効果が激減する4ダムの洪水調節
川治ダム緊急放流で洪水コントロールできなくなる恐れ生じる
「滋賀県流域治水の推進に関する条例」の要点
比較的低コスト耐越水堤防の紹介

来賓あいさつ
・塩川鉄也衆議院議員
  裁判でダム利益共同体が明らかに、今後に繋がる闘い
・初鹿明博衆議員議員
  公共事業チェック議員の会として、石木ダム等にも取り組んでいる
・大河原雅子元参議院議員
  訴訟は一区切り、闘いはまだまだ

パネルディスカッション(宮本博司さん×嶋津 暉之さん)&質疑
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国交省は耐越水堤防は現在技術的にスーパー堤防しかないと主張
土木学会、御用学者により安価な堤防強化案の導入拒絶
川辺川ダムで耐越水堤防にすればダムいらないと報告が出てから耐越水堤防が国交省でタブーに
想定外は必ず起こる、洪水エネルギーは今は川に集中させている
流域治水はエネルギーを分散させる
2010年からのダム検証で全国のダム事業にお墨付きが出て暗転
国交省の本音はダムは批判されているから新規はしないが、今やってるのは造りたい
役所の価値観はいかに住民を守るかということでなく、いかに長く仕事を続けられるか →スーパー堤防は役所にとって最良のプロジェクト

八ッ場ダム住民訴訟11周年報告集会アピール(神原禮二さん)

閉会あいさつ:大木一俊事務局長  今日の集会は新たな闘いのはじまり

集会の始まりには弁護団に、終わりにはこの訴訟と運動を引っ張ってきてくださった専門家の嶋津さんや学者の方々に対して、感謝の思いを込めて万雷の拍手が送られました。


【2016/01/05 01:11】 | 住民訴訟周年報告集会
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