「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
               嶋津 暉之

11月13日、八ッ場ダム代替地などで使われてきた大同特殊鋼の有害鉄鋼スラグの問題について国と県、渋川市による連絡会議が開かれました。
この会議について朝日、毎日、東京、産経の記事とNHKのニュースが報じています。

今回の第3回鉄鋼スラグに関する連絡会議
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kikaku_00000349.html

  第1回・平成26年11月26日
  http://www.pref.gunma.jp/06/h8000223.html

  第2回・平成27年1月28日 
  http://www.pref.gunma.jp/06/h8000234.html

大同特殊鋼の有害鉄鋼スラグはフッ素等の有害物質が含まれているだけでなく、水を含むと膨張する問題(エージングが不十分)があるので、使われた構造物が徐々に変形していくことが心配されています。
八ッ場ダムの代替地等ではこの鉄鋼スラグがかなり使われてきたのではないかと思われます。
国交省は表面的な調査と対策で終止符を打とうとしていますが、今後大いに憂慮される問題です。

毎日新聞の記事に名がある倉嶋敬明・県土整備部長は群馬県では珍しく、国交省からの出向ではなく、県の生え抜きです。
この倉嶋氏は2010年10月、建設政策室長時代に「鉄鋼スラグを砕石骨材にブレンドしたものを再生骨材と同様に扱う。環境基準への適合はブレンド後の分析結果でみる」という趣旨の通知を出しました。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/html/svprpixj.pdf

いわゆる倉嶋通知と言われているものです。
この倉嶋通知が出たことによって、大同特殊鋼の鉄鋼スラグが広く使われるようになったとされています。
この倉嶋氏が大同特殊鋼・鉄鋼スラグ問題の会議を仕切っているのは理解に苦しむところがあります。


◆群馬)スラグ、23カ所撤去へ 国など、費用全額請求
(朝日新聞群馬版 2015年11月14日)
http://digital.asahi.com/articles/ASHCF5DGJHCFUHNB008.html?rm=383

 大同特殊鋼(本社・名古屋市)の渋川工場から有害物質を含む鉄鋼スラグが出荷され、県内の公共工事で使われていた問題で、国と県、渋川市による連絡会議が13日、県庁であった。

環境基準を上回るフッ素などが検出された工事を中心に23カ所でスラグや周辺の土壌を撤去し、62カ所で盛り土や舗装で覆う対策を取ることを決めた。費用は大同側に全額負担を求めることも確認した。

 会議では、国土交通省に大同側から費用を負担する申し出があったことが明かされた。県と市も「全額負担を請求する」としており、3者が足並みをそろえた。

 鉄鋼スラグは道路や駐車場の路盤材などに使われた。対策は①有害物質が環境基準を上回った現場のうち、民間からの借地などのものは撤去②それ以外の場所は盛り土やアスファルト舗装で表面を覆う③基準値を下回っても小・中学校の敷地で露出している場合などは工事を施す――が柱。

 国・県・市は今後、対策工事を急ぐとともに、大同側と費用負担をめぐる協議に入る。他の自治体の公共工事でも有害のスラグが使われていた場合、同様の対応をすることになる。

 渋川市では72カ所の工事でスラグが使われ、うち49カ所で有害物質が基準値を超えた。路面が波打って危険な市道など9カ所で撤去し、露出した32カ所は盛り土や舗装で覆う。

 市内4校の小・中学校の駐車場などでも使われていた。基準値は下回ったが、子どもの口に入る恐れもあり、舗装して表面を覆う。

 国交省関東地方整備局関連では、65カ所中27カ所で基準値を超えた。うち10カ所は撤去する方針で、すでに八ツ場ダムの代替地など5カ所で作業が完了。スラグが露出した状態の9カ所は舗装などの対策を取る。

 県の事業は、58カ所のうち基準値を上回ったのは1カ所だけで、舗装工事を終えた。基準値を下回る仮設道路4カ所は、本工事完了に伴って撤去される。

 大同特殊鋼は朝日新聞の取材に「会議の結果が公表されておらず、現時点でのコメントは差し控えたい」としている。(土屋弘)


◆スラグ処理費用を大同に請求へ
(NHK 2015年11月13日 16時16分)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063329711.html?t=1447399011

大手鉄鋼メーカー、大同特殊鋼の群馬県渋川市の工場が、有害物質を含む廃棄物の「鉄鋼スラグ」を建設現場の資材として違法に処理していた疑いがあるとされている事件を受けて、13日、そのスラグが使われた公共工事について、国や県などが会議を開き、撤去などにかかる処理費用をメーカー側に全額請求していくことを決めました。

大手鉄鋼メーカー、大同特殊鋼の渋川市の工場が出荷した「鉄鋼スラグ」は、群馬県長野原町にある八ッ場ダムの住宅代替工事の整地など県内225か所の国や県などの公共工事の現場で使われ、その一部では環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されています。

警察は「大同特殊鋼」が許可を持たない取引業者に廃棄物である「鉄鋼スラグ」の処理を依頼したとして、ことし9月に廃棄物処理法違反の疑いで工場などを捜索しました。

13日は、国や県などの担当者が県庁で会議を開き、公共工事で使われた「鉄鋼スラグ」の撤去や処理にかかる費用について金額は明らかにしていませんが、全額請求していくことを決めました。

そして、「鉄鋼スラグ」が環境基準を上回っている場合、撤去するか、表面を覆うとともに地下水への影響などを県が常時監視することにしたほか、環境基準を満たしていても、学校で使われている場合は、表面を覆うことにしました。


◆鉄鋼スラグ問題:処理費用、大同特殊鋼に全額負担要求へ 渋川市など /群馬
(毎日新聞群馬版 2015年11月14日)
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20151114ddlk10040009000c.html

 大同特殊鋼渋川工場から出た鉄鋼スラグを巡り、国土交通省関東地方整備局と県、渋川市は13日、スラグの撤去や被覆にかかる費用を大同に全額負担させる方針を確認した。

県庁で開いた3者の連絡会議で意見が一致。渋川市は、9カ所でスラグを撤去し、36カ所でむき出しのスラグを被覆すると発表。「優先順位を付けて対応を進めたい」と説明した。

 連絡会議は対応方針として(1)「環境基準を超過」かつ「民有地など管理が困難」なら撤去(2)「環境基準値を超過」または「口に入ったり触ったりする危険のある小中学校など」なら盛り土やアスファルトで覆う(3)放置する場合も県環境部局が地下水の常時監視を続ける−−と決めた。

 国交省は環境基準を超えるスラグが見つかった27カ所のうち、10カ所で撤去、9カ所で被覆を進める。残る8カ所は既に舗装で埋まっている。長野原町の八ッ場ダム移転代替地では全4カ所で撤去作業を完了したという。

 渋川市は、スラグが見つかった72カ所のうち49カ所で基準値を超過しており、9カ所でスラグを撤去し、32カ所を被覆する。残る8カ所は舗装などでスラグが埋まっているとして放置する。古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中の敷き砂利の駐車場は、スラグがむき出しのまま。基準値未満だが、市は舗装工事でスラグを覆うと決めた。

 県の倉嶋敬明・県土整備部長は「他市町村も連絡会議の方針に準拠してほしい」と述べた。県廃棄物・リサイクル課は、複数の市町村からスラグ使用が疑われる工事があったと報告を受けており、使用された現場は9月に県が集計した計225カ所にとどまらないとみられる。【尾崎修二】


◆鉄鋼スラグ5カ所撤去 有害物質検出で国交省 八ッ場ダム代替地など
(東京新聞群馬版2015年11月14日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201511/CK2015111402000185.html

大同特殊鋼渋川工場(渋川市)で精製時に排出された有害物質を含む副産物「鉄鋼スラグ」の処理問題で、スラグを利用した国土交通省関東地方整備局、県、渋川市の連絡会議が十三日、県庁で開かれた。

国交省は、八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の代替地や水没地で環境基準を超える有害物質が検出された四カ所を含む計五カ所について、スラグを撤去したことを報告した。

国交省は有害物質が環境基準を超えた他の民有地など五カ所も撤去を進めている。他に環境基準を超えた九カ所のスラグは路盤材などに利用され、今後舗装や盛り土をする。

渋川市は環境基準を超えた場所のうち、これから九カ所を撤去し、三十二カ所は舗装などを進める。小中学校四校の駐車場などは環境基準を超えていないが、スラグが露出しているため、早急に舗装する。

撤去などの費用は、問題の責任を認めている大同特殊鋼が負担する方針を既に示している。 (菅原洋)


◆大同特殊鋼に負担要求 鉄鋼スラグで渋川市など協議
(産経新聞群馬版2015.11.14 )
http://www.sankei.com/region/news/151114/rgn1511140067-n1.html

鉄鋼メーカー大同特殊鋼の渋川工場(渋川市)から出た有害物質を含む鉄鋼スラグをめぐる問題で、県、渋川市、国土交通省関東地方整備局は13日、県庁で会議を開き、今後の対応を協議した。

会議では、(1)基準値を超えるスラグが使用された工事現場については、撤去、または盛り土や舗装などで表面を覆う(2)基準値以下の場合でも、小中学校など接触リスクが高い箇所は表面を覆う-対応方針が決まった。

処理費用については、国、県、市いずれも大同特殊鋼に負担を求めることで一致した。


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 国・県・市は今後、対策工事を急ぐとともに、大同側と費用負担をめぐる協議に入る。他の自治体の公共工事でも有害のスラグが使われていた場合、同様の対応をすることになる。

 渋川市では72カ所の工事でスラグが使われ、うち49カ所で有害物質が基準値を超えた。路面が波打って危険な市道など9カ所で撤去し、露出した32カ所は盛り土や舗装で覆う。

 市内4校の小・中学校の駐車場などでも使われていた。基準値は下回ったが、子どもの口に入る恐れもあり、舗装して表面を覆う。

 国交省関東地方整備局関連では、65カ所中27カ所で基準値を超えた。うち10カ所は撤去する方針で、すでに八ツ場ダムの代替地など5カ所で作業が完了。スラグが露出した状態の9カ所は舗装などの対策を取る。

 県の事業は、58カ所のうち基準値を上回ったのは1カ所だけで、舗装工事を終えた。基準値を下回る仮設道路4カ所は、本工事完了に伴って撤去される。

 大同特殊鋼は朝日新聞の取材に「会議の結果が公表されておらず、現時点でのコメントは差し控えたい」としている。(土屋弘)


◆スラグ処理費用を大同に請求へ
(NHK 2015年11月13日 16時16分)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063329711.html?t=1447399011

大手鉄鋼メーカー、大同特殊鋼の群馬県渋川市の工場が、有害物質を含む廃棄物の「鉄鋼スラグ」を建設現場の資材として違法に処理していた疑いがあるとされている事件を受けて、13日、そのスラグが使われた公共工事について、国や県などが会議を開き、撤去などにかかる処理費用をメーカー側に全額請求していくことを決めました。

大手鉄鋼メーカー、大同特殊鋼の渋川市の工場が出荷した「鉄鋼スラグ」は、群馬県長野原町にある八ッ場ダムの住宅代替工事の整地など県内225か所の国や県などの公共工事の現場で使われ、その一部では環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されています。

警察は「大同特殊鋼」が許可を持たない取引業者に廃棄物である「鉄鋼スラグ」の処理を依頼したとして、ことし9月に廃棄物処理法違反の疑いで工場などを捜索しました。

13日は、国や県などの担当者が県庁で会議を開き、公共工事で使われた「鉄鋼スラグ」の撤去や処理にかかる費用について金額は明らかにしていませんが、全額請求していくことを決めました。

そして、「鉄鋼スラグ」が環境基準を上回っている場合、撤去するか、表面を覆うとともに地下水への影響などを県が常時監視することにしたほか、環境基準を満たしていても、学校で使われている場合は、表面を覆うことにしました。


◆鉄鋼スラグ問題:処理費用、大同特殊鋼に全額負担要求へ 渋川市など /群馬
(毎日新聞群馬版 2015年11月14日)
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20151114ddlk10040009000c.html

 大同特殊鋼渋川工場から出た鉄鋼スラグを巡り、国土交通省関東地方整備局と県、渋川市は13日、スラグの撤去や被覆にかかる費用を大同に全額負担させる方針を確認した。

県庁で開いた3者の連絡会議で意見が一致。渋川市は、9カ所でスラグを撤去し、36カ所でむき出しのスラグを被覆すると発表。「優先順位を付けて対応を進めたい」と説明した。

 連絡会議は対応方針として(1)「環境基準を超過」かつ「民有地など管理が困難」なら撤去(2)「環境基準値を超過」または「口に入ったり触ったりする危険のある小中学校など」なら盛り土やアスファルトで覆う(3)放置する場合も県環境部局が地下水の常時監視を続ける−−と決めた。

 国交省は環境基準を超えるスラグが見つかった27カ所のうち、10カ所で撤去、9カ所で被覆を進める。残る8カ所は既に舗装で埋まっている。長野原町の八ッ場ダム移転代替地では全4カ所で撤去作業を完了したという。

 渋川市は、スラグが見つかった72カ所のうち49カ所で基準値を超過しており、9カ所でスラグを撤去し、32カ所を被覆する。残る8カ所は舗装などでスラグが埋まっているとして放置する。古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中の敷き砂利の駐車場は、スラグがむき出しのまま。基準値未満だが、市は舗装工事でスラグを覆うと決めた。

 県の倉嶋敬明・県土整備部長は「他市町村も連絡会議の方針に準拠してほしい」と述べた。県廃棄物・リサイクル課は、複数の市町村からスラグ使用が疑われる工事があったと報告を受けており、使用された現場は9月に県が集計した計225カ所にとどまらないとみられる。【尾崎修二】


◆鉄鋼スラグ5カ所撤去 有害物質検出で国交省 八ッ場ダム代替地など
(東京新聞群馬版2015年11月14日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201511/CK2015111402000185.html

大同特殊鋼渋川工場(渋川市)で精製時に排出された有害物質を含む副産物「鉄鋼スラグ」の処理問題で、スラグを利用した国土交通省関東地方整備局、県、渋川市の連絡会議が十三日、県庁で開かれた。

国交省は、八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の代替地や水没地で環境基準を超える有害物質が検出された四カ所を含む計五カ所について、スラグを撤去したことを報告した。

国交省は有害物質が環境基準を超えた他の民有地など五カ所も撤去を進めている。他に環境基準を超えた九カ所のスラグは路盤材などに利用され、今後舗装や盛り土をする。

渋川市は環境基準を超えた場所のうち、これから九カ所を撤去し、三十二カ所は舗装などを進める。小中学校四校の駐車場などは環境基準を超えていないが、スラグが露出しているため、早急に舗装する。

撤去などの費用は、問題の責任を認めている大同特殊鋼が負担する方針を既に示している。 (菅原洋)


◆大同特殊鋼に負担要求 鉄鋼スラグで渋川市など協議
(産経新聞群馬版2015.11.14 )
http://www.sankei.com/region/news/151114/rgn1511140067-n1.html

鉄鋼メーカー大同特殊鋼の渋川工場(渋川市)から出た有害物質を含む鉄鋼スラグをめぐる問題で、県、渋川市、国土交通省関東地方整備局は13日、県庁で会議を開き、今後の対応を協議した。

会議では、(1)基準値を超えるスラグが使用された工事現場については、撤去、または盛り土や舗装などで表面を覆う(2)基準値以下の場合でも、小中学校など接触リスクが高い箇所は表面を覆う-対応方針が決まった。

処理費用については、国、県、市いずれも大同特殊鋼に負担を求めることで一致した。

【2015/11/16 11:12】 | 新聞記事から
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