「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆常総、戻らぬ日常 道路寸断・田畑に土砂・がれき放置 鬼怒川決壊あす1カ月
(朝日新聞2015年10月9日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12007182.html

関東・東北豪雨で、茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊してから10日で1カ月。茨城県内では今も約450人が避難所で生活し、知人や親類宅に身を寄せる人もいる。常総市三坂町の決壊現場は道路が寸断され、電柱が傾いたままだ。田畑は土砂で埋まる。ほぼ手つかずの状態に住民らは生活再建への不安を募らせる。

寸断された県道の脇にポツンと立つ門柱と、地盤がえぐられて一部が浮いた家。中山二郎さん(71)の一家4人が暮らしていた。いま、中山さんは避難所で過ごし、長男(40)は避難所から市外の職場に通う。長男の妻由実さん(41)は孫(9)を連れて市外の実家に身を寄せる。

「周りの風景に変化があったら前向きになれるけど何も変わっていない。1カ月たてば少しは生活の基盤が整うと思っていた」と由実さんは話す。平日は片道1時間かけて車で子どもを小学校へ送り、電気のない自宅で時間をつぶす。一家は、地盤やライフラインが整えば自宅に戻る予定だ。先週末、ボランティアの手を借りてがれきを除く作業にようやく着手できた。

決壊現場の地域では毎年8月下旬、木像の不動尊に供え物をして、公民館で盆踊りをしてきた。不動尊も流されたままだ。「近所の人が戻ってきてくれないと寂しい。また盆踊りをしたいけど、来年はできるのかな」。中山さんはつぶやいた。

家が流失した9世帯のうち、羽鳥明夫さん(62)も避難所暮らしが続く。同居の母(88)は親類の家を転々とし、妻は市外の長男宅で生活。水産加工会社に勤める羽鳥さんは出勤で午前1時に起きることもある。周囲に迷惑がかかると考え、駐車場の車で運転席を倒して寝ている。

流失や全壊の50棟の世帯は県が用意した公的住宅などに最長2年住めるようになり、羽鳥さん一家も10日からの連休中に隣接するつくば市の県営住宅に引っ越す予定だ。「国などの300万円の支援金だけでは家を建てられない。建て直すか、どうするか、思いつきません」

常総市は7日、決壊現場周辺の宅地を整地すると発表した。私有地の復旧は個人負担が原則だが、被害が甚大なため異例の対応をとる。整地には約5万立方メートルの土砂が必要で、事業費は数億円の見込み。地権者の同意を得て、年度内に復旧を終えたいとしている。

(酒本友紀子、五十嵐透)


〇農業関係被害、推計114億円余

台風18号などによる記録的豪雨では、常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊し、市の面積の3分の1にあたる約40平方キロが浸水した。茨城県内では全壊や半壊など少なくとも約6千棟の建物に被害が出て、農林水産業の被害は114億円余と推計。関東鉄道常総線は一部区間で不通が続いているが、10日に通常の3割程度で不通区間の運転が再開し、全線が復旧する予定だ。

豪雨で「大雨特別警報」が発令された茨城、栃木、宮城の3県での死者は8人。政府は6日、被害の大きかった茨城県、宮城県を含む全国を対象に激甚災害の「本激」に指定した。


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決壊現場の地域では毎年8月下旬、木像の不動尊に供え物をして、公民館で盆踊りをしてきた。不動尊も流されたままだ。「近所の人が戻ってきてくれないと寂しい。また盆踊りをしたいけど、来年はできるのかな」。中山さんはつぶやいた。

家が流失した9世帯のうち、羽鳥明夫さん(62)も避難所暮らしが続く。同居の母(88)は親類の家を転々とし、妻は市外の長男宅で生活。水産加工会社に勤める羽鳥さんは出勤で午前1時に起きることもある。周囲に迷惑がかかると考え、駐車場の車で運転席を倒して寝ている。

流失や全壊の50棟の世帯は県が用意した公的住宅などに最長2年住めるようになり、羽鳥さん一家も10日からの連休中に隣接するつくば市の県営住宅に引っ越す予定だ。「国などの300万円の支援金だけでは家を建てられない。建て直すか、どうするか、思いつきません」

常総市は7日、決壊現場周辺の宅地を整地すると発表した。私有地の復旧は個人負担が原則だが、被害が甚大なため異例の対応をとる。整地には約5万立方メートルの土砂が必要で、事業費は数億円の見込み。地権者の同意を得て、年度内に復旧を終えたいとしている。

(酒本友紀子、五十嵐透)


〇農業関係被害、推計114億円余

台風18号などによる記録的豪雨では、常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊し、市の面積の3分の1にあたる約40平方キロが浸水した。茨城県内では全壊や半壊など少なくとも約6千棟の建物に被害が出て、農林水産業の被害は114億円余と推計。関東鉄道常総線は一部区間で不通が続いているが、10日に通常の3割程度で不通区間の運転が再開し、全線が復旧する予定だ。

豪雨で「大雨特別警報」が発令された茨城、栃木、宮城の3県での死者は8人。政府は6日、被害の大きかった茨城県、宮城県を含む全国を対象に激甚災害の「本激」に指定した。

【2015/10/10 02:36】 | 新聞記事から
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