「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
                 嶋津 暉之

ダム事業が終わると、振興事業の継続がどうなるのかの問題を扱った記事を参考までにお送りします。

◆=起承転々…=五ケ山ダムで吉野ケ里町、補償基金使えない?
(佐賀新聞2015年07月11日)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/206836

〇文化体育館建設遅れ - 頼みの事業費暗雲

 福岡県筑紫郡那珂川町と神埼郡吉野ケ里町にまたがる福岡県営五ケ山ダム建設に伴う水没地域の補償事業をめぐり、吉野ケ里町と福岡県側で交わした事業完了時期の「約束」が焦点となっている。ダム完成予定の2017年度が期限だが、吉野ケ里町が6月補正で設計予算を付けた文化体育館は着工するのが精いっぱいで、完了は「19年度以降」と大幅に遅れる見通し。福岡県側が拠出した事業の基金がそのまま使えるかどうか。吉野ケ里町は福岡県と交渉を始めたが、先行きは不透明だ。
 五ケ山ダムは那珂川下流域の洪水対策や福岡都市圏の新たな水がめとして建設、17年度完成を目指している。総事業費は1050億円。水没区域となる吉野ケ里町の小川内地区は25戸が移転した。

 町ダム事業推進課によると、水没地補償の水源地域振興事業はダム受益者である福岡県や福岡市水道局などが55億円を負担した。旧東脊振村が基金を積み立て、合併後の吉野ケ里町に引き継いだ。道路や下水道、防災無線のほか、親水公園(1億円)、道の駅(3億5000万円)、温浴施設(13億円)を造ってきた。

 基金の残りは25億7340万円。福岡県側と04年に結んだ協定では、ダム完成までに振興事業も完了することを明記している。完了できなかった場合の記載はなく、協議することになるという。

 文化体育館はこの振興事業の中核と位置付け、二十数億円を見込む。町内唯一の社会人向け体育館で、東脊振中北側に建設する。球技の公式戦ができる設備、健康づくりの拠点、原発事故時に避難する防災施設も兼ねる。

 当初、旧村時代の04年にできた文化センター構想を合併町が引き継ぎ、700人前後のホールに生涯学習センターや図書館を備える施設として10年に基本計画を作った。4カ所の候補地から、旧三田川町に近い大塚ケ里地区に絞る方針でまとまりかけた。

 しかし、建設費が膨らむ可能性や近隣市町で類似施設の利用率が低いことが議会で指摘された。計画見直しを訴えた多良正裕氏(現町長)が14年4月の町長選で当選し、同7月に文化体育館への変更を表明した。

 多良町長は「17年度は用地交渉、着工に入れるかどうかだろう。5年前にここまで来ていればという思いはある。それでも粘り強く福岡側を説得し、山積する課題を一つずつ解決するしかない」と語る。

 町は6月末から福岡県側と接触している。町ダム事業推進課の担当者は「福岡県の担当係長に説明を始めたばかり。一度で終わると思っていない」と話す。福岡県水資源対策課の担当者は「これまでの経緯、今後のスケジュールを詳しく聞かないことには、計画変更と工期延長が妥当か判断できない。他の利水者との協議も必要だし、(文化体育館を認めるか)何とも言えない」としている。



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 五ケ山ダムは那珂川下流域の洪水対策や福岡都市圏の新たな水がめとして建設、17年度完成を目指している。総事業費は1050億円。水没区域となる吉野ケ里町の小川内地区は25戸が移転した。

 町ダム事業推進課によると、水没地補償の水源地域振興事業はダム受益者である福岡県や福岡市水道局などが55億円を負担した。旧東脊振村が基金を積み立て、合併後の吉野ケ里町に引き継いだ。道路や下水道、防災無線のほか、親水公園(1億円)、道の駅(3億5000万円)、温浴施設(13億円)を造ってきた。

 基金の残りは25億7340万円。福岡県側と04年に結んだ協定では、ダム完成までに振興事業も完了することを明記している。完了できなかった場合の記載はなく、協議することになるという。

 文化体育館はこの振興事業の中核と位置付け、二十数億円を見込む。町内唯一の社会人向け体育館で、東脊振中北側に建設する。球技の公式戦ができる設備、健康づくりの拠点、原発事故時に避難する防災施設も兼ねる。

 当初、旧村時代の04年にできた文化センター構想を合併町が引き継ぎ、700人前後のホールに生涯学習センターや図書館を備える施設として10年に基本計画を作った。4カ所の候補地から、旧三田川町に近い大塚ケ里地区に絞る方針でまとまりかけた。

 しかし、建設費が膨らむ可能性や近隣市町で類似施設の利用率が低いことが議会で指摘された。計画見直しを訴えた多良正裕氏(現町長)が14年4月の町長選で当選し、同7月に文化体育館への変更を表明した。

 多良町長は「17年度は用地交渉、着工に入れるかどうかだろう。5年前にここまで来ていればという思いはある。それでも粘り強く福岡側を説得し、山積する課題を一つずつ解決するしかない」と語る。

 町は6月末から福岡県側と接触している。町ダム事業推進課の担当者は「福岡県の担当係長に説明を始めたばかり。一度で終わると思っていない」と話す。福岡県水資源対策課の担当者は「これまでの経緯、今後のスケジュールを詳しく聞かないことには、計画変更と工期延長が妥当か判断できない。他の利水者との協議も必要だし、(文化体育館を認めるか)何とも言えない」としている。


【2015/07/11 12:55】 | 新聞記事から
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