「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
          嶋津 暉之

中国の水力発電が供給過剰になっているという記事です。

◆焦点:中国で供給過剰な水力発電、英独1年分の電力が無駄に
(ロイター 2015年6月8日(月)17時22分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150608-00000069-reut-cn

[北京 7日 ロイター] - 火力発電への依存度を下げようとしている中国だが、不十分な計画と送電インフラの脆弱性の結果、英国とドイツの電力を1年分まかなえるほどの水力発電が無駄になる可能性がある。

しばしば論議の的となる中国のダム建設計画。同国の水力発電容量は昨年300ギガワット(GW)にまで増加した。業界幹部らによると、効率性や送電手段の確保より発電容量を重視する姿勢が供給過剰につながっているが、それらは文字通り水に流されているという。

水力発電は、火力発電を削減して再生可能エネルギーの比率を高めるという中国政府の取り組みで重要な要素となっている。中国は一次エネルギー消費に占める非化石エネルギーの割合を、現在の11%から2030年までに20%に拡大する目標を掲げている。

電力需要の伸びが減速していることもあり、火力発電所の稼働率は急低下し、クリーンエネルギーの比率が高まっている。

今年1─4月の総発電量がわずか0.2%増にとどまった一方、水力発電量は15.3%増えた。電源構成における水力発電の比率は2013年の16.9%から、昨年は17.3%に上昇した。

昨年の中国の電力生産は9440億キロワット時だったが、専門家たちはそれより多くの電力を生産することが可能だと指摘する。

同国の水力発電団体の副事務局長を務めるZhang Boting氏は、ロイターに対し「中国の現在の総発電量は年間で約1兆キロワット時だが、水力発電が十分活用されれば2.2兆キロワット時程度になるだろう」と語った。

水力発電の使用量が倍増すれば、年間で約5億トンの石炭使用を削減することができる。

中国国家能源局(NEA)のデータによると、今年1─4月に水力発電量が19.1%増加した四川省では昨年、送電インフラが整っていれば、さらに98億キロワット時の電力生産が可能だったという。

同省の河川の1つ、大渡河はそうした問題の象徴的存在となっている。開発業者は全体的な計画や環境をほとんど無視して多くのダムを建設するよう奨励された結果、多大な供給過剰を引き起こした。

<制度改革>

「失われた電力」は水力発電だけでなく、風力発電でも問題となっている。中国は先週、無駄が20%を超えている地域で新たな風力発電所の建設を禁止するガイドラインを発表した。

再生可能エネルギーを担当するNEAのShi Lishan氏は、先月開催された会議で「不要な風力や水力のような問題を解決するための方法を現在模索している」と語った。

長期に及ぶ建設期間を要するセクターでは需給の不均衡は当たり前のことだが、「制度改革」によって問題の解決は可能だと同氏は指摘した。

改革のなかには、国の送電網を介さず、企業が地元の発電所と直接契約を結び、電力が供給できるようにすることなどが含まれる。しかし、産業が未発達で地元の電力需要が弱い南西部の水力発電所の助けにはなりそうもない。

国有の送配電会社、国家電網の超高圧線は昨年、中国全土に1000億キロワット時の電力を送電した。だがこれは、中央政府が管理する三峡ダムのような発電所からの送電に限られている。大渡河を含むそれほど知られていないダムからの送電は足止めされがちとなる。

国家電網のZhang Zhengling氏は、大渡河のプロジェクトの多くは地元の電力需要が2桁成長することが見込まれて地方政府の承認を受けたが、需要の伸びはかなり減速していると語った。

2年前までは、小規模な発電所も国家電網の空いている送電容量を使うことが可能だったが、四川省に向家ダムや溪洛渡ダムのような大規模なダムが完成したので、それも今では利用できなくなったという。

Zhang氏はまた、「大きなダムは電力が無駄になるという問題はないが、大渡河のダムは中規模かそれ以下であるため、市場は四川省のなかに限られている」とし、中国の電力セクターは依然として国家によって計画されており、市場のニーズにもっと応える必要があると指摘した。

5大国有電力会社の1つである中国国電集団公司の幹部、Xie Changjun氏は、水力発電の経済学がさらなる投資を正当化するのを難しくしているとし、「中央政府が調整を改善し、送電する省と受電する省の経済的利益を調和させることを提案したい」と述べた。

(David Stanway記者、翻訳:伊藤典子、編集:宮井伸明)


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 ・「八ツ場あしたの会」
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 ・利根川流域市民委員会
 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ


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<制度改革>

「失われた電力」は水力発電だけでなく、風力発電でも問題となっている。中国は先週、無駄が20%を超えている地域で新たな風力発電所の建設を禁止するガイドラインを発表した。

再生可能エネルギーを担当するNEAのShi Lishan氏は、先月開催された会議で「不要な風力や水力のような問題を解決するための方法を現在模索している」と語った。

長期に及ぶ建設期間を要するセクターでは需給の不均衡は当たり前のことだが、「制度改革」によって問題の解決は可能だと同氏は指摘した。

改革のなかには、国の送電網を介さず、企業が地元の発電所と直接契約を結び、電力が供給できるようにすることなどが含まれる。しかし、産業が未発達で地元の電力需要が弱い南西部の水力発電所の助けにはなりそうもない。

国有の送配電会社、国家電網の超高圧線は昨年、中国全土に1000億キロワット時の電力を送電した。だがこれは、中央政府が管理する三峡ダムのような発電所からの送電に限られている。大渡河を含むそれほど知られていないダムからの送電は足止めされがちとなる。

国家電網のZhang Zhengling氏は、大渡河のプロジェクトの多くは地元の電力需要が2桁成長することが見込まれて地方政府の承認を受けたが、需要の伸びはかなり減速していると語った。

2年前までは、小規模な発電所も国家電網の空いている送電容量を使うことが可能だったが、四川省に向家ダムや溪洛渡ダムのような大規模なダムが完成したので、それも今では利用できなくなったという。

Zhang氏はまた、「大きなダムは電力が無駄になるという問題はないが、大渡河のダムは中規模かそれ以下であるため、市場は四川省のなかに限られている」とし、中国の電力セクターは依然として国家によって計画されており、市場のニーズにもっと応える必要があると指摘した。

5大国有電力会社の1つである中国国電集団公司の幹部、Xie Changjun氏は、水力発電の経済学がさらなる投資を正当化するのを難しくしているとし、「中央政府が調整を改善し、送電する省と受電する省の経済的利益を調和させることを提案したい」と述べた。

(David Stanway記者、翻訳:伊藤典子、編集:宮井伸明)


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【2015/06/11 01:16】 | Webの記事
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