「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆震災特集:広島土砂災害 土石流軽減、鋼鉄ネット 砂防ダム整備に遅れも
(毎日新聞 2015年03月18日 大阪朝刊)
http://mainichi.jp/area/news/20150318ddn010040060000c.html


広島市北部で昨年8月、74人が犠牲になった土砂災害では、今も住民1700人以上が被災前の自宅に戻れぬまま借り上げ住宅などで暮らす。春が過ぎれば大雨の季節がくる。国や広島県は砂防・治山ダムの建設に急ピッチで取り組むが、ダム完成までの応急対策も併せて進めている。
【吉村周平】

死者52人を出した広島市安佐南区八木地区。土砂が取り除かれ更地となった背後に、あの日、大雨で崩れた阿武山(あぶさん)(586・4メートル)がそびえる。渓流沿いに斜面を登ると、高さ5・5メートル、幅20メートルの巨大な鋼鉄製ネットが姿を見せた。

国土交通省中国地方整備局太田川河川事務所が設置した「強靱(きょうじん)ワイヤネット」。ダム完成までの間、土石流が起きた場合に被害の軽減を図る応急対策だ。

広島土砂災害では全半壊396棟、床上・床下浸水4164棟など計4749棟の住宅に被害が及び、最大16万4108人に避難勧告・指示が出された。災害後に国交省が行った緊急点検では、被災地の77渓流で再び大雨が降れば、土石流を引き起こす危険性が高いと判定された。

国や広島県は、危険渓流で砂防・治山事業を計画し、うち47渓流は緊急性が高いとして優先的に取り組んでいる。
広島県が砂防ダム建設に取り組む広島市安佐北区可部地区の7渓流では砂防ダムの建設が計画され、2月上旬に3カ所で工事が始まった。残り4カ所も3月中に着工する見込みで、2015年度中の完成を目指す。

山口県防府市で09年7月、土石流により高齢者施設の入所者7人が死亡するなど、死者・行方不明者17人を出した土砂災害でも、国の緊急事業で翌10年度末までに5渓流に砂防ダムができた。

しかし、今回被害が集中した安佐南区八木・緑井両地区では、国交省が担当する24渓流のダム完成時期が未定となっている。障害になっているのが、大型車両が通行できる工事用道路の整備だ。

中国地方整備局河川計画課の桝谷有吾(ゆうご)課長は「建設用地の取得交渉が必要な地権者が、防府のケースと比べて多い」と話す。山裾まで宅地開発が進んだ両地区は、防府や安佐北区可部地区と違い、交渉が必要な地権者が多数いる。

桝谷課長は「地権者の意見をないがしろにすれば、後で必ずもめる。時間をかけてでも丁寧に調整すべきだ」と被災者に理解を求める。

このような事情もあり、国は応急対策のワイヤネットを6月末までに計31渓流で設置する予定だ。さらに、上流部での土石流の発生を知るため、ワイヤの切断で警報が鳴る「ワイヤセンサー」も、国と広島県が既に広島市内の計27渓流に設けた。


◇警報前に避難を

県砂防課の出来谷規人(できたにのりひと)課長は「市などの避難指示に従い、ワイヤセンサーの警報が鳴る前に避難を終えておくことが基本」とした上で、「警報から土石流がやってくるまでは、数十秒から数分と短い。万が一、警報が鳴ったら2階に上がるか、谷とは反対側の部屋に避難してほしい」と呼びかけている。



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 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
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広島県が砂防ダム建設に取り組む広島市安佐北区可部地区の7渓流では砂防ダムの建設が計画され、2月上旬に3カ所で工事が始まった。残り4カ所も3月中に着工する見込みで、2015年度中の完成を目指す。

山口県防府市で09年7月、土石流により高齢者施設の入所者7人が死亡するなど、死者・行方不明者17人を出した土砂災害でも、国の緊急事業で翌10年度末までに5渓流に砂防ダムができた。

しかし、今回被害が集中した安佐南区八木・緑井両地区では、国交省が担当する24渓流のダム完成時期が未定となっている。障害になっているのが、大型車両が通行できる工事用道路の整備だ。

中国地方整備局河川計画課の桝谷有吾(ゆうご)課長は「建設用地の取得交渉が必要な地権者が、防府のケースと比べて多い」と話す。山裾まで宅地開発が進んだ両地区は、防府や安佐北区可部地区と違い、交渉が必要な地権者が多数いる。

桝谷課長は「地権者の意見をないがしろにすれば、後で必ずもめる。時間をかけてでも丁寧に調整すべきだ」と被災者に理解を求める。

このような事情もあり、国は応急対策のワイヤネットを6月末までに計31渓流で設置する予定だ。さらに、上流部での土石流の発生を知るため、ワイヤの切断で警報が鳴る「ワイヤセンサー」も、国と広島県が既に広島市内の計27渓流に設けた。


◇警報前に避難を

県砂防課の出来谷規人(できたにのりひと)課長は「市などの避難指示に従い、ワイヤセンサーの警報が鳴る前に避難を終えておくことが基本」とした上で、「警報から土石流がやってくるまでは、数十秒から数分と短い。万が一、警報が鳴ったら2階に上がるか、谷とは反対側の部屋に避難してほしい」と呼びかけている。



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【2015/03/21 22:28】 | 新聞記事から
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