「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆広がる白濁、監視強化 王滝川上流から牧尾ダムへ
(信濃毎日新聞 2014年10月15日)
http://www.shinmai.co.jp/ontakesan/article/201410/15010337.html

 御嶽山麓を流れる王滝川で、これまで上流部で見られた火山灰による白濁が、木曽郡木曽町と王滝村境にある牧尾ダムの近くまで広がっていることが14日、分かった。

水質も同日、同ダムの下流域で酸性度が高い値を検出。台風19号で火山灰を含んだ大量の河川の水が流れ込んだ影響とみられる。同ダムから取水している愛知用水を管理する独立行政法人水資源機構(さいたま市)は、飲料水や農業・工業用水への影響について「今のところ問題はない」と説明。受益者からは不安の声も寄せられていることから、同機構や流域自治体は情報発信に気を配っている。

 「台風による増水で灰が下流へ流されている」。14日、村内を巡回していた王滝村の職員は、白濁した王滝川の様子を見て、そう話した。
 王滝川の白濁は、火口に近い場所に水源を持つ支流の濁川(濁沢川)から運ばれた火山灰による。台風19号が県内を通過する前の12日、村役場に近い場所は緑色の水をたたえていたが、台風が去った14日には乳白色に一変した。

 水質も酸性度が下流域まで広がっている。水資源機構は牧尾ダムの上流と下流の計2カ所(距離約7・6キロ)で、酸性かアルカリ性かを示す水素イオン指数(pH)の調査を実施。噴火後は、それまでの月1回の調査を1日2回に増やしている。

 同機構によると、2013年の平均pH値は上下流ともに中性を示す7だったが、噴火直後から上流では酸性度が強まり、10日午後と13日午後は7を下回り4・6を記録。下流は13日午後は7・0だったが、台風19号通過後の14日午後には5・5となった。同機構愛知用水総合管理所の嶋田政司総務課長は「御嶽山の噴火後から、下流の方へ濁りの範囲が広がってきている」と説明。酸性度が強まったのも火山灰の影響とみる。

 愛知用水を利用する下流域の自治体などは状況を注視している。

 愛知県は王滝川が流れ込む木曽川の表流水を同県や岐阜県の取水施設から取り、知多市や東海市などの「愛知用水工業用水道」と一宮市や稲沢市などの「尾張工業用水道」として利用。現時点で水質は環境基準を満たしており、「岐阜県や水資源機構と情報交換し、対応している」とする。

 愛知用水の受益者が多い愛知県では、王滝川が流れ込む木曽川や支流の流入などで下流までに酸性度も薄まり、火山灰の影響は小さいとみられている。愛知用水土地改良区の中村良昭事務局長も「心配ではあるが、今のところは問題はない。対応策も特に検討していない」とする。

 木曽川下流の岐阜県中津川市や恵那市が営業区域の東美濃農協(本店・中津川市)は「(木曽川から水を引く)ポンプのつまりや、農業用水の流れが悪くなることが予想される」(営農部)。ただ、「田んぼに灰を含む水を引いても代かきで撹拌(かくはん)するので影響は少ないだろう」とみる。

 王滝川とは別の鹿ノ瀬川水系から取水している木曽郡木曽町開田高原のイワナ養殖業「御岳淡水」は、先月27日の噴火後に養殖池が白濁した。狩野勝郎社長は「大きな影響はないが、小まめに魚の様子を見るようにしている」と述べ、これまでの降灰による影響は限定的との見方だ。

 水資源機構によると、1979(昭和54)年の噴火の際も、牧尾ダムは濁りや酸性度の高まりなどの影響を受けたが、その後、自然に平常値に戻った。嶋田課長は今後の噴火や降灰の頻度によって状況は変わりうるとしつつ、「今回も時間の流れの中で水質は戻っていくと思う」と説明。引き続き水質監視を強め、利水者に情報をいち早く伝えるとしている。

 木曽川の表流水を取水し、約100万戸(事業用含む)が飲用に使っている名古屋市にも、上流での濁りを心配した市民らから「大丈夫か」といった問い合わせが複数寄せられているという。市上下水道局は「今回の火山灰による濁りは、普段の台風到来時よりはひどくない。水質も問題なく、市民らには『安全です』ときちんと伝えるようにしている」と話している。

映画「ダムネーション」近日公開



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 王滝川の白濁は、火口に近い場所に水源を持つ支流の濁川(濁沢川)から運ばれた火山灰による。台風19号が県内を通過する前の12日、村役場に近い場所は緑色の水をたたえていたが、台風が去った14日には乳白色に一変した。

 水質も酸性度が下流域まで広がっている。水資源機構は牧尾ダムの上流と下流の計2カ所(距離約7・6キロ)で、酸性かアルカリ性かを示す水素イオン指数(pH)の調査を実施。噴火後は、それまでの月1回の調査を1日2回に増やしている。

 同機構によると、2013年の平均pH値は上下流ともに中性を示す7だったが、噴火直後から上流では酸性度が強まり、10日午後と13日午後は7を下回り4・6を記録。下流は13日午後は7・0だったが、台風19号通過後の14日午後には5・5となった。同機構愛知用水総合管理所の嶋田政司総務課長は「御嶽山の噴火後から、下流の方へ濁りの範囲が広がってきている」と説明。酸性度が強まったのも火山灰の影響とみる。

 愛知用水を利用する下流域の自治体などは状況を注視している。

 愛知県は王滝川が流れ込む木曽川の表流水を同県や岐阜県の取水施設から取り、知多市や東海市などの「愛知用水工業用水道」と一宮市や稲沢市などの「尾張工業用水道」として利用。現時点で水質は環境基準を満たしており、「岐阜県や水資源機構と情報交換し、対応している」とする。

 愛知用水の受益者が多い愛知県では、王滝川が流れ込む木曽川や支流の流入などで下流までに酸性度も薄まり、火山灰の影響は小さいとみられている。愛知用水土地改良区の中村良昭事務局長も「心配ではあるが、今のところは問題はない。対応策も特に検討していない」とする。

 木曽川下流の岐阜県中津川市や恵那市が営業区域の東美濃農協(本店・中津川市)は「(木曽川から水を引く)ポンプのつまりや、農業用水の流れが悪くなることが予想される」(営農部)。ただ、「田んぼに灰を含む水を引いても代かきで撹拌(かくはん)するので影響は少ないだろう」とみる。

 王滝川とは別の鹿ノ瀬川水系から取水している木曽郡木曽町開田高原のイワナ養殖業「御岳淡水」は、先月27日の噴火後に養殖池が白濁した。狩野勝郎社長は「大きな影響はないが、小まめに魚の様子を見るようにしている」と述べ、これまでの降灰による影響は限定的との見方だ。

 水資源機構によると、1979(昭和54)年の噴火の際も、牧尾ダムは濁りや酸性度の高まりなどの影響を受けたが、その後、自然に平常値に戻った。嶋田課長は今後の噴火や降灰の頻度によって状況は変わりうるとしつつ、「今回も時間の流れの中で水質は戻っていくと思う」と説明。引き続き水質監視を強め、利水者に情報をいち早く伝えるとしている。

 木曽川の表流水を取水し、約100万戸(事業用含む)が飲用に使っている名古屋市にも、上流での濁りを心配した市民らから「大丈夫か」といった問い合わせが複数寄せられているという。市上下水道局は「今回の火山灰による濁りは、普段の台風到来時よりはひどくない。水質も問題なく、市民らには『安全です』ときちんと伝えるようにしている」と話している。

映画「ダムネーション」近日公開


【2014/10/18 00:15】 | 新聞記事から
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