「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
             嶋津 暉之

ジャーナリストの相川俊英さんがDIAMOND onlineに興味深い論考を書かれています。

◆相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
力わざだけでは猛威をふるう土砂災害に勝てない!
真の防災対策は悲鳴を上げる森林の再生にあり

相川俊英 〔ジャーナリスト〕 【第113回】 2014年10月14日
DIAMOND online 
http://diamond.jp/articles/-/60419

〇 続発する大規模な土砂災害 抜け落ちている森林再生の議論

 日本列島で、台風や集中豪雨に伴う大規模な土砂災害が頻発している。広島市や伊豆大島など多数の人命が失われる悲劇も相次いでいる。異常気象による未曾有の大雨がもたらした天災である。各地で続発する土砂災害に対し、国土交通省はソフトとハードの両面での対策を講じ、防災・減災を懸命に進めている。

 ソフト面では、観測体制の強化やハザードマップの作成といった情報収集と伝達、さらには住民の避難体制に関するものなど。また、土砂災害警戒区域の指定による危険箇所への居住制限などもある。一方、ハード面では砂防堰堤など構造物の設置による防災・減災対策である。

 だが、土砂災害対策で重要なものが抜け落ちているように思えてならない。荒れ果てた森林の再生である。
(一部引用)

〇 砂防堰堤、治山ダム、治水ダムは森林そのものの再生につながらない
 土砂災害対策はより複合的に行うべきで、コンクリートの力に過度に依存するのではなく、荒れ果てている森林の再生を地道に進めることも必須である。国土を強固なコンクリート構造物で覆えば、国土強靭化につながるというような単純な話ではない。国土交通省と林野庁などが縦割りで対処するのではなく、連携して取り組むべき最重要課題である。
(一部引用)

〇 森林再生に住民自らが取り組む トランジション藤野「森部」の試み

 人工林の木が「皮むき間伐」されると、丸裸となった木質が森の中できらめいて見えるため、「きらめ樹間伐」とも呼ばれている。「トランジション藤野」の「森部」は、この「きらめ樹間伐」を2011年から藤野の2ヵ所の山林で実施している。荒廃した地域の山を少しでも再生させたいとの思いからだ。

 そして、山の再生を目指す新たな取り組みを開始していた。それは「水脈整備」というもので、まだあまり世に知られていない山の再生手法だ。「水脈整備」は、造園家で環境再生医の矢野智徳氏(NPOもりの会副理事長)が提唱する独自理論によるものだ。こういう考え方だった。

 森林には本来、水と空気の流れというものがある。それが人工的な構造物で寸断されたり、大きな圧力がかかり目詰まりとなっている。そのため水と空気の流れが滞り、森林全体がいわば動脈硬化を起こしている。こうした水と空気の詰まりを取り除くことで、森林を蘇らせるという考え方だった。「森部」のメンバーが共鳴し、「水脈整備」の取り組みにつながっていった。

 矢野さんは藤野の隣町、山梨県上野原市に在住していた。これ幸いと、「森部」は多忙な矢野さんに特別講座の講師を依頼した。「水脈整備」のレクチャーとフィールドでの作業の手ほどきを受け、2013年2月 から実践に乗り出したのである。

 地域の山主さんの理解と協力を得て、山に入り、かつての水路を復活させたり、山道に水切りを入れたりしているのである。 「森部」の桝代表は、「人が一度手を入れた森は、メンテナンスを続けていく必要があります。それが我々の責務だと思います。水脈は血管と同じで、詰まると病気になります。水や空気、土砂が流れないことによる負荷が溜まり、別のところから溢れ出るのだと思います」と語る。こうした地道な作業こそが、本当の「国土強靭化」につながるものなのではないだろうか。
(一部引用)


 ☆★こちらもどうぞご覧下さい★☆

 ・「八ツ場あしたの会」ニュース
 ・「八ツ場ダムをストップさせる千葉の会」
 ・利根川流域市民委員会
 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ


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 土砂災害対策はより複合的に行うべきで、コンクリートの力に過度に依存するのではなく、荒れ果てている森林の再生を地道に進めることも必須である。国土を強固なコンクリート構造物で覆えば、国土強靭化につながるというような単純な話ではない。国土交通省と林野庁などが縦割りで対処するのではなく、連携して取り組むべき最重要課題である。
(一部引用)

〇 森林再生に住民自らが取り組む トランジション藤野「森部」の試み

 人工林の木が「皮むき間伐」されると、丸裸となった木質が森の中できらめいて見えるため、「きらめ樹間伐」とも呼ばれている。「トランジション藤野」の「森部」は、この「きらめ樹間伐」を2011年から藤野の2ヵ所の山林で実施している。荒廃した地域の山を少しでも再生させたいとの思いからだ。

 そして、山の再生を目指す新たな取り組みを開始していた。それは「水脈整備」というもので、まだあまり世に知られていない山の再生手法だ。「水脈整備」は、造園家で環境再生医の矢野智徳氏(NPOもりの会副理事長)が提唱する独自理論によるものだ。こういう考え方だった。

 森林には本来、水と空気の流れというものがある。それが人工的な構造物で寸断されたり、大きな圧力がかかり目詰まりとなっている。そのため水と空気の流れが滞り、森林全体がいわば動脈硬化を起こしている。こうした水と空気の詰まりを取り除くことで、森林を蘇らせるという考え方だった。「森部」のメンバーが共鳴し、「水脈整備」の取り組みにつながっていった。

 矢野さんは藤野の隣町、山梨県上野原市に在住していた。これ幸いと、「森部」は多忙な矢野さんに特別講座の講師を依頼した。「水脈整備」のレクチャーとフィールドでの作業の手ほどきを受け、2013年2月 から実践に乗り出したのである。

 地域の山主さんの理解と協力を得て、山に入り、かつての水路を復活させたり、山道に水切りを入れたりしているのである。 「森部」の桝代表は、「人が一度手を入れた森は、メンテナンスを続けていく必要があります。それが我々の責務だと思います。水脈は血管と同じで、詰まると病気になります。水や空気、土砂が流れないことによる負荷が溜まり、別のところから溢れ出るのだと思います」と語る。こうした地道な作業こそが、本当の「国土強靭化」につながるものなのではないだろうか。
(一部引用)


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【2014/10/15 03:14】 | Webの記事
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