「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
              嶋津 暉之

小国川漁協の組合長らが6月8日の総代会の結果を山形県知事に報告したことに関して、河北新報と山形新聞と朝日新聞と毎日新聞の記事です。

河北新報は「特別決議が必要」であることを強調する記事になっています。
河北新報の10日の記事も紹介します。

朝日の記事は漁協執行部の意を受けてか、前からしきりに「漁協は現在、稚アユ中間育成施設の老朽化や井戸水の枯渇の問題に直面」していることを伝えています。

漁業補償が漁協の施設更新、井戸新設の話になって、近く開かれるであろう総代会の漁業補償に係る特別決議事項がその問題に矮小化され、施設の老朽化対策について賛否を問うようなことになることを危惧します。

◆小国川ダム「特別決議が必要」補償同意案で組合長
(河北新報 2014年06月11日)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201406/20140611_53034.html

 山形県が進める最上小国川ダム計画で、小国川漁協(舟形町)の高橋光明組合長(64)は10日、ダム本体建設に必要な漁業補償案の同意手続きについて「理事会で対応を決めたい。

(総代会などで3分の2以上の賛成が必要な)特別決議が必要だと胸の中にはある」との考えを示した。

 山形県庁で、8日の総代会がダム建設を容認する議案を可決したことを吉村美栄子知事に報告後、取材に答えた。総代会での投票結果が賛成57、反対46と小差だったことも伝えた。
 吉村知事は記者団に「不安の払拭(ふっしょく)が十分ではないので、これからもできるだけ説明したい。ダム本体着工はまだ決断できない」と述べ、漁協との補償協議は急がない方針を明らかにした。

 漁協の定款では、漁業権に関する事項は総代会などの特別案件として3分の2以上の議決が必要とされる。ただ県によると、同様の定款がある漁協の中には理事会などの決定で補償案に同意した例があるという。

 高橋組合長は報告で「絶対に川は濁らないという対策を提案してほしい」と求めた。吉村知事は「治水対策と内水面漁業振興を両立することが大事。(流域の)最上、舟形両町とも力を合わせて取り組まなければならない」と答えた。


◆最上小国川ダム、容認決定を知事に報告 漁業権補償で「特別決議」示唆
(山形新聞2014年06月11日) 
http://www.yamagata-np.jp/news/201406/11/kj_2014061100236.php

県が進める流水型ダム(穴あきダム)の「最上小国川ダム」について、建設容認を決めた小国川漁協(舟形町)の高橋光明組合長は10日、吉村美栄子知事に方針決定を正式に報告した。

吉村知事は、関係者の不安が完全に払拭(ふっしょく)できていないとして、懸念解消後に着工する方針を明らかにした。高橋組合長は、県が提示する漁業権補償の賛否を、総代の3分の2以上の同意を必要とする「特別決議」で問う可能性を示した。

吉村知事との面会後に取材に応じた高橋組合長は、「最終的に県と補償内容について合意をするため、特別決議をするのか」との問いに対して「そういう思いは胸の中にある」と述べた。

漁協の定款は「漁業権に関する事項は『特別決議』として、総代の2分の1以上が出席し、その3分の2以上の多数による議決を必要とする」と規定しており、漁協は今後、県が提示する補償案を再び総代会に提案する方針。

ただ、漁協が8日の総代会での方針決定をもって「意思決定した」としたり、「ダム建設が漁業権に大きな影響がない」などと判断した場合は、特別決議を行わないケースもあり得るという。

面談では、高橋組合長が「まだまだ深い議論が必要」とした上で、「清流最上小国川を守りながら日本に誇れるようなダムにしてもらいたいと個人的に思っている。漁協が割れることなく、最後はみんなが手を取り合って小国川を守っていかなくてはならない」と強調した。

これに対して吉村知事は「協力していかないと解決できない課題。手を取り合って進めていきたい」と応じた。

会談後の取材に対しては「組合員の不安や懸念が完全に拭い切れていない。状況を聞いた上で丁寧に説明する。(着工は)すぐの決断ではない」とし、漁協側のさらなる理解を得た上で工事に着手する考えを示した。


◆小国川ダム建設小差の決着、残る不満 一部総代反対姿勢継続へ
(河北新報2014年6月10日)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201406/20140610_51002.html

最上小国川ダム建設をめぐり8日開かれた小国川漁協の総代会は、無記名投票の結果、賛成57、反対46でダム容認を決定した。容認派が避けたかった投票で、しかも小差での決着だった。

総代会の冒頭、高橋光明組合長(64)は漁協の窮状を訴え、「ダムと(県の支援策を)引き換えにするのかと言われれば、心を鬼にしてでも『そうだ』と答えなければいけない」と、受け入れに理解を求めた。

かつて1700人いた組合員は1000人を切り、アユ養殖施設も老朽化し、稚魚育成に支障が出ている。容認派からは「赤字決算が続く組合の将来を見据えるべきだ」との指摘が出た。

1時間以上の議論を経て、一部からは「組合を半分にするようなことはすべきでない」として採決に反対する意見があったが、一部が収まらず、無記名投票となった。

高橋組合長は終了後、しこりは残らないかとの質問に「それは大丈夫。同じ川の仲間。議論を尽くしてもらうことが願いだった」と述べた。

賛成した総代は「今後は双方が溝をつくらないように、課題や不満を埋めて進むということに尽きる」と話す。

一方、反対の総代は「思った以上に反対票が多かった。ダム建設は特別案件として3分の2以上の賛成が必要なはずで、執行部は定款を順守すべきだ」と語り、反対を継続する姿勢を示した。

◎不安解消に貢献山形知事ら歓迎

小国川漁協が8日の総代会で、山形県が進める最上小国川ダムの建設容認を決めたことに対し、吉村美栄子知事は9日の記者会見で「流域住民の洪水に対する不安解消につながる」と歓迎した。

今後の対応については「組合長から正式な回答を聞いてから考えていきたい」と明言を避ける一方、「今後も漁協の考えを大事にして取り組んでいかなければならない」と強調した。

洪水対策としてダム建設を要望してきた最上町の高橋重美町長は「治水対策で住民の安全を守りながら、町の重要施策として県が示した漁業振興策にも積極的に関わっていく」と述べた。来週にも臨時町議会を開き、振興策について予算化する方針という。


◆小国川漁協 組合長、知事に面会
(朝日新聞山形版2014年6月11日)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1406110600003.html

〇ダム容認を知事に伝達

県の最上小国川ダム計画について、8日の総代会でダム容認を決議した小国川漁協の高橋光明組合長ら4人が10日、県庁で吉村美栄子知事ら県幹部と会談し、正式に決議の内容を伝えた。知事と組合長が顔を合わせるのは、自殺した沼沢勝善前組合長が2010年12月にダム反対の要望をして以来3年半ぶり。

〇「清流守れるものを」

冒頭、高橋組合長は「流水型ダムによる治水対策等の受け入れについて慎重な議論を行った結果、これを受け入れることとなりました」と用意してきた文章を読みあげ、それを吉村知事に手渡した。吉村知事は「治水対策と内水面の漁業振興の両立になるように取り組んでいきたい」と応じた。

総代会の決議は57対46と僅差(きん・さ)で、ダムによる水の濁りなど河川環境への影響を懸念する声も根強い。高橋組合長は「清流小国川を守れるようなダムを作ってもらいたい」と要望。

これに対し、吉村知事は「懸念や不安に対して説明を丁寧にさせていただくことが大事」と述べ、県としても今後の具体的な補償交渉で、その点は重視する考えを示した。

ダム本体工事着工は、県が今後、詳しい補償案などを漁協に示した後、漁協が補償案を再び総代会か組合員全員が集まる総会にかけ決議した後とみられる。

漁協は現在、稚アユ中間育成施設の老朽化や井戸水の枯渇の問題に直面。漁協幹部は早急に手を打つ必要性を訴えている。

会談後に記者団の取材に応じた吉村知事は「差し迫ったとお聞きすれば、内容を精査しながら柔軟に対処する」と述べ、ダム計画の合意とセットで示した振興策の先行実施に含みを持たせた。(岩沢志気)



◆最上小国川ダム:建設、賛成転換を報告 知事に小国川漁協組合長 /山形
(毎日新聞山形版 2014年06月11日)
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20140611ddlk06010165000c.html

最上小国川の漁業権を持つ小国川漁協(舟形町)の高橋光明組合長が10日、県庁を訪れ、県が進める穴あきダム「最上小国川ダム」(最上町)の建設計画について、反対から賛成に方針転換したことを吉村美栄子知事に伝えた。

吉村知事は「治水対策と内水面漁業の振興が両立できるよう皆と力を合わせてやりたい」と述べた。

高橋組合長は、方針転換の経緯をつづった文書を吉村知事に手渡し、「これからもどうぞ漁協を見守ってください」と語りかけた。

8日あった総代会で賛否が11票差と小さかった点について、吉村知事は「流域の皆さんの洪水に対する不安の解消が第一。穴あきダムへの懸念に対しては説明することが大切だ」と述べ、ダム建設反対の組合員への説明を今後も継続する意向を示した。

15分ほどの面会終了後、高橋組合長は「さまざまな思いがこもった文書をもってきた。僅差で容認なので、地域に住む皆さんとできるだけ話し合っていきたい」と報道陣に語った。今後は、緊急理事会を開いた上で、県との協議の方針を決める。【安藤龍朗】


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 吉村知事は記者団に「不安の払拭(ふっしょく)が十分ではないので、これからもできるだけ説明したい。ダム本体着工はまだ決断できない」と述べ、漁協との補償協議は急がない方針を明らかにした。

 漁協の定款では、漁業権に関する事項は総代会などの特別案件として3分の2以上の議決が必要とされる。ただ県によると、同様の定款がある漁協の中には理事会などの決定で補償案に同意した例があるという。

 高橋組合長は報告で「絶対に川は濁らないという対策を提案してほしい」と求めた。吉村知事は「治水対策と内水面漁業振興を両立することが大事。(流域の)最上、舟形両町とも力を合わせて取り組まなければならない」と答えた。


◆最上小国川ダム、容認決定を知事に報告 漁業権補償で「特別決議」示唆
(山形新聞2014年06月11日) 
http://www.yamagata-np.jp/news/201406/11/kj_2014061100236.php

県が進める流水型ダム(穴あきダム)の「最上小国川ダム」について、建設容認を決めた小国川漁協(舟形町)の高橋光明組合長は10日、吉村美栄子知事に方針決定を正式に報告した。

吉村知事は、関係者の不安が完全に払拭(ふっしょく)できていないとして、懸念解消後に着工する方針を明らかにした。高橋組合長は、県が提示する漁業権補償の賛否を、総代の3分の2以上の同意を必要とする「特別決議」で問う可能性を示した。

吉村知事との面会後に取材に応じた高橋組合長は、「最終的に県と補償内容について合意をするため、特別決議をするのか」との問いに対して「そういう思いは胸の中にある」と述べた。

漁協の定款は「漁業権に関する事項は『特別決議』として、総代の2分の1以上が出席し、その3分の2以上の多数による議決を必要とする」と規定しており、漁協は今後、県が提示する補償案を再び総代会に提案する方針。

ただ、漁協が8日の総代会での方針決定をもって「意思決定した」としたり、「ダム建設が漁業権に大きな影響がない」などと判断した場合は、特別決議を行わないケースもあり得るという。

面談では、高橋組合長が「まだまだ深い議論が必要」とした上で、「清流最上小国川を守りながら日本に誇れるようなダムにしてもらいたいと個人的に思っている。漁協が割れることなく、最後はみんなが手を取り合って小国川を守っていかなくてはならない」と強調した。

これに対して吉村知事は「協力していかないと解決できない課題。手を取り合って進めていきたい」と応じた。

会談後の取材に対しては「組合員の不安や懸念が完全に拭い切れていない。状況を聞いた上で丁寧に説明する。(着工は)すぐの決断ではない」とし、漁協側のさらなる理解を得た上で工事に着手する考えを示した。


◆小国川ダム建設小差の決着、残る不満 一部総代反対姿勢継続へ
(河北新報2014年6月10日)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201406/20140610_51002.html

最上小国川ダム建設をめぐり8日開かれた小国川漁協の総代会は、無記名投票の結果、賛成57、反対46でダム容認を決定した。容認派が避けたかった投票で、しかも小差での決着だった。

総代会の冒頭、高橋光明組合長(64)は漁協の窮状を訴え、「ダムと(県の支援策を)引き換えにするのかと言われれば、心を鬼にしてでも『そうだ』と答えなければいけない」と、受け入れに理解を求めた。

かつて1700人いた組合員は1000人を切り、アユ養殖施設も老朽化し、稚魚育成に支障が出ている。容認派からは「赤字決算が続く組合の将来を見据えるべきだ」との指摘が出た。

1時間以上の議論を経て、一部からは「組合を半分にするようなことはすべきでない」として採決に反対する意見があったが、一部が収まらず、無記名投票となった。

高橋組合長は終了後、しこりは残らないかとの質問に「それは大丈夫。同じ川の仲間。議論を尽くしてもらうことが願いだった」と述べた。

賛成した総代は「今後は双方が溝をつくらないように、課題や不満を埋めて進むということに尽きる」と話す。

一方、反対の総代は「思った以上に反対票が多かった。ダム建設は特別案件として3分の2以上の賛成が必要なはずで、執行部は定款を順守すべきだ」と語り、反対を継続する姿勢を示した。

◎不安解消に貢献山形知事ら歓迎

小国川漁協が8日の総代会で、山形県が進める最上小国川ダムの建設容認を決めたことに対し、吉村美栄子知事は9日の記者会見で「流域住民の洪水に対する不安解消につながる」と歓迎した。

今後の対応については「組合長から正式な回答を聞いてから考えていきたい」と明言を避ける一方、「今後も漁協の考えを大事にして取り組んでいかなければならない」と強調した。

洪水対策としてダム建設を要望してきた最上町の高橋重美町長は「治水対策で住民の安全を守りながら、町の重要施策として県が示した漁業振興策にも積極的に関わっていく」と述べた。来週にも臨時町議会を開き、振興策について予算化する方針という。


◆小国川漁協 組合長、知事に面会
(朝日新聞山形版2014年6月11日)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1406110600003.html

〇ダム容認を知事に伝達

県の最上小国川ダム計画について、8日の総代会でダム容認を決議した小国川漁協の高橋光明組合長ら4人が10日、県庁で吉村美栄子知事ら県幹部と会談し、正式に決議の内容を伝えた。知事と組合長が顔を合わせるのは、自殺した沼沢勝善前組合長が2010年12月にダム反対の要望をして以来3年半ぶり。

〇「清流守れるものを」

冒頭、高橋組合長は「流水型ダムによる治水対策等の受け入れについて慎重な議論を行った結果、これを受け入れることとなりました」と用意してきた文章を読みあげ、それを吉村知事に手渡した。吉村知事は「治水対策と内水面の漁業振興の両立になるように取り組んでいきたい」と応じた。

総代会の決議は57対46と僅差(きん・さ)で、ダムによる水の濁りなど河川環境への影響を懸念する声も根強い。高橋組合長は「清流小国川を守れるようなダムを作ってもらいたい」と要望。

これに対し、吉村知事は「懸念や不安に対して説明を丁寧にさせていただくことが大事」と述べ、県としても今後の具体的な補償交渉で、その点は重視する考えを示した。

ダム本体工事着工は、県が今後、詳しい補償案などを漁協に示した後、漁協が補償案を再び総代会か組合員全員が集まる総会にかけ決議した後とみられる。

漁協は現在、稚アユ中間育成施設の老朽化や井戸水の枯渇の問題に直面。漁協幹部は早急に手を打つ必要性を訴えている。

会談後に記者団の取材に応じた吉村知事は「差し迫ったとお聞きすれば、内容を精査しながら柔軟に対処する」と述べ、ダム計画の合意とセットで示した振興策の先行実施に含みを持たせた。(岩沢志気)



◆最上小国川ダム:建設、賛成転換を報告 知事に小国川漁協組合長 /山形
(毎日新聞山形版 2014年06月11日)
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20140611ddlk06010165000c.html

最上小国川の漁業権を持つ小国川漁協(舟形町)の高橋光明組合長が10日、県庁を訪れ、県が進める穴あきダム「最上小国川ダム」(最上町)の建設計画について、反対から賛成に方針転換したことを吉村美栄子知事に伝えた。

吉村知事は「治水対策と内水面漁業の振興が両立できるよう皆と力を合わせてやりたい」と述べた。

高橋組合長は、方針転換の経緯をつづった文書を吉村知事に手渡し、「これからもどうぞ漁協を見守ってください」と語りかけた。

8日あった総代会で賛否が11票差と小さかった点について、吉村知事は「流域の皆さんの洪水に対する不安の解消が第一。穴あきダムへの懸念に対しては説明することが大切だ」と述べ、ダム建設反対の組合員への説明を今後も継続する意向を示した。

15分ほどの面会終了後、高橋組合長は「さまざまな思いがこもった文書をもってきた。僅差で容認なので、地域に住む皆さんとできるだけ話し合っていきたい」と報道陣に語った。今後は、緊急理事会を開いた上で、県との協議の方針を決める。【安藤龍朗】

【2014/06/12 21:28】 | 新聞記事から
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