「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆滋賀)「緑のダム」トチノキ巨木群が伐採の危機
(朝日新聞滋賀版 2014年5月29日)
http://digital.asahi.com/articles/ASG5X6D8KG5XPTJB010.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG5X6D8KG5XPTJB010

 長浜市にある西日本最大級のトチノキの巨木群で、推定樹齢400年を超える巨木を含む26本の伐採計画が進んでいることが朝日新聞の取材でわかった。山の保水力を高め、土砂崩落を防ぐとされる「緑のダム」の危機に、県は地元住民とともに保全の道を探りたいとしている。

 伐採されるのは旧木之本町地区に生育するトチノキやケヤキ。幹回りが7メートルを超えるものもある。県によると、現場は昨年1千ヘクタールの山林内に200本以上確認されたトチノキの巨木群の一部にあたる。

 近くに琵琶湖に注ぐ杉野川が流れ、周辺は洪水や渇水を防ぐ「水源涵養(かんよう)保安林」で、伐採には市町の許可が必要だ。

 地元業者が4月2日、長浜市に伐採許可を申請。市は5日後に許可し、期間は9月1日から4カ月間とした。市の担当者は「審査に木の文化的価値を検討する項目はない。申請を拒む理由はなかった」と話す。

 現場では、近くの林道から巨木まで歩道が整備され、伐採予定の巨木に赤いスプレーで番号がつけられていた。業者は「所有者は木を金にするために持っている。巨木の伐採も許可を取ってやっている」と話した。業者によると、トチノキの巨木は木目が美しく高級家具や建築資材として国内外で人気。ケヤキも高値で取引されるという。

 県は計画発覚後に現地を調査し、予定地に約40本のトチノキの巨木が生育していることを確認した。現場を視察した嘉田由紀子知事は「希少性や水源を守る森としての価値のほかに、観光資源としての価値もある」としたが、伐採計画を止める手立ては「法的には今のところない」と話す。

 すでに、森林組合関係者や地元議員らに呼びかけており、今後、巨木の価値について地元住民と話し合う場を設けていくという。嘉田知事は「地元の理解や協力なしには保全できない。巨木をいかした観光プランづくりなど、継続して地元に経済的恩恵を生み出す仕組み作りを提案していきたい」と語る。

 県は11年4月、巨木を貴重な自然遺産として保全を補助する「巨樹・巨木の森整備事業」を設けた。5年間伐採しないことを条件に、1本につき5万~8万7500円の保全協力費を所有者に払う。今年4月末までに約2230万円を投じ、トチノキの巨木計261本を保全してきた。

 今回の事態を受けて、巨木を恒久的に伐採から守る仕組みを作ろうと「琵琶湖森林づくり条例」の今年度中の改正を目指し、協議を重ねている。

 県立大の浜端悦治准教授(環境生態学)は「巨木が大量に伐採されれば、希少性の高い森林生態系が失われるだけでなく、地下水を蓄え、洪水や渇水を防止する機能が低下し、土砂崩壊の恐れもある。県は全県的に共有できる評価基準をつくるなど、明確に巨木の保全の方針を示すべきだ」と話している。
(堀江昌史)


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 伐採されるのは旧木之本町地区に生育するトチノキやケヤキ。幹回りが7メートルを超えるものもある。県によると、現場は昨年1千ヘクタールの山林内に200本以上確認されたトチノキの巨木群の一部にあたる。

 近くに琵琶湖に注ぐ杉野川が流れ、周辺は洪水や渇水を防ぐ「水源涵養(かんよう)保安林」で、伐採には市町の許可が必要だ。

 地元業者が4月2日、長浜市に伐採許可を申請。市は5日後に許可し、期間は9月1日から4カ月間とした。市の担当者は「審査に木の文化的価値を検討する項目はない。申請を拒む理由はなかった」と話す。

 現場では、近くの林道から巨木まで歩道が整備され、伐採予定の巨木に赤いスプレーで番号がつけられていた。業者は「所有者は木を金にするために持っている。巨木の伐採も許可を取ってやっている」と話した。業者によると、トチノキの巨木は木目が美しく高級家具や建築資材として国内外で人気。ケヤキも高値で取引されるという。

 県は計画発覚後に現地を調査し、予定地に約40本のトチノキの巨木が生育していることを確認した。現場を視察した嘉田由紀子知事は「希少性や水源を守る森としての価値のほかに、観光資源としての価値もある」としたが、伐採計画を止める手立ては「法的には今のところない」と話す。

 すでに、森林組合関係者や地元議員らに呼びかけており、今後、巨木の価値について地元住民と話し合う場を設けていくという。嘉田知事は「地元の理解や協力なしには保全できない。巨木をいかした観光プランづくりなど、継続して地元に経済的恩恵を生み出す仕組み作りを提案していきたい」と語る。

 県は11年4月、巨木を貴重な自然遺産として保全を補助する「巨樹・巨木の森整備事業」を設けた。5年間伐採しないことを条件に、1本につき5万~8万7500円の保全協力費を所有者に払う。今年4月末までに約2230万円を投じ、トチノキの巨木計261本を保全してきた。

 今回の事態を受けて、巨木を恒久的に伐採から守る仕組みを作ろうと「琵琶湖森林づくり条例」の今年度中の改正を目指し、協議を重ねている。

 県立大の浜端悦治准教授(環境生態学)は「巨木が大量に伐採されれば、希少性の高い森林生態系が失われるだけでなく、地下水を蓄え、洪水や渇水を防止する機能が低下し、土砂崩壊の恐れもある。県は全県的に共有できる評価基準をつくるなど、明確に巨木の保全の方針を示すべきだ」と話している。
(堀江昌史)


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【2014/05/31 08:42】 | 新聞記事から
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