「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆長野原町長選ルポ 八ツ場ダム周辺 進む生活再建 群馬
(産経新聞群馬版 2014.4.18 02:12) 
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140418/gnm14041802120001-n1.htm

〇福祉、産業振興の充実策が鍵

任期満了に伴い、20日に投開票が行われる長野原町長選。現職の高山欣也町長が今期限りでの引退を表明し、新人2候補の一騎打ちとなった。

建設問題に揺れた八ツ場ダムを抱える同町では、現在、至る所でダム建設に伴う工事が進められている。町長選に立候補した2候補は、いずれもダム建設に賛成の立場で、ダムとともに町づくりを進めていく考えだ。

ダム完成のめどが見えてきた今、町民が新町長に望んでいることとは…。
(浜田慎太郎)


「この通り、お客は全然来ないよ。辺りを見れば分かるでしょ。早く整備してもらわないことにはね」

川原湯地区の代替地で飲食店を営む60代の男性が寂しそうにつぶやいた。近くには民家が数軒と土産店がポツリポツリあるぐらい。八ツ場ダム建設に伴い、昨年12月にこの場所に移転したが、苦しい経営が続いている。

川の反対側には昨春、八ツ場ダム生活再建事業の一環として、道の駅「八ツ場ふるさと館」が完成した。オープンから1年がたつが、吾妻川を一望できる足湯や土産店、飲食店などがあり、一定のにぎわいを見せている。

ただ、その客足は対岸の川原湯地区にまで届いてこないのが現状だという。男性は「向こうは国道があるでしょ。でもこっち側はほとんど車通りがない。道路に目立つような案内看板を立ててくれないとお客さんは来ないよ」とこぼした。

・・・・・・

しかし、政権交代でダム建設の是非で揺れた時期と比較すると、ここ数年で八ツ場ダムやその周辺の整備に、一定のめどが見えてきているのも事実だ。

ダムの両岸を結ぶ「八ツ場大橋(湖面1号橋)」は現在、急ピッチで工事が進められ、今秋にも供用開始予定。長さ494メートル、幅13・5メートルの大きな橋で、生活再建のシンボルとして期待を集める。

ダムの水没予定地にあるJR吾妻線「川原湯温泉駅」は、すでに現在の駅舎より約80メートル高台に新駅舎が完成した。吾妻線は今秋、新線に切り換わる予定だ。

また、川原畑地区の代替地に今月、滞在型市民農園「クラインガルテンやんば」がオープン。宿泊施設とガーデニングや家庭菜園が楽しめる農園がセットで10区画あり、県外からの応募者10組が利用している。

徐々に形作られていく代替地。それでも平成24年に水没予定地から川原湯地区に移転してきた70代の主婦は「今後、この街がどういうふうに出来上がっていくのか、住んでいてもはっきり分からない」と不安の声を漏らす。

暮らしやすい街の整備とともに、どのように生活再建が進んでいくか、国や県と一体となった周知が新町長には求められそうだ。

・・・・・・

一方、ダムと離れて生活する町民からは、ダム関連以上に福祉や産業振興の充実を求める声も強い。

ある陣営の関係者は「ダムのことだけ言っているのでは全町民からの支持は得られない。ダムを中心に町づくりを進めるにしても、ほかの地域も巻き込んだ施策を考えないといけない」と話す。

こうした考えを反映し、町長選に立候補した両候補者は、町全体に恩恵が行き渡るような八ツ場ダムの活用策を考えている。

元衆院議員秘書の萩原睦男氏(42)は「水没地区だけでなく、町全体のダムなんだという思いが大切だ」と主張。元町議会議長の竹内良太郎氏(71)も「ダムができることで町全体が潤うようにする。ダムを中心にした観光面を強化していきたい」と話している。


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「この通り、お客は全然来ないよ。辺りを見れば分かるでしょ。早く整備してもらわないことにはね」

川原湯地区の代替地で飲食店を営む60代の男性が寂しそうにつぶやいた。近くには民家が数軒と土産店がポツリポツリあるぐらい。八ツ場ダム建設に伴い、昨年12月にこの場所に移転したが、苦しい経営が続いている。

川の反対側には昨春、八ツ場ダム生活再建事業の一環として、道の駅「八ツ場ふるさと館」が完成した。オープンから1年がたつが、吾妻川を一望できる足湯や土産店、飲食店などがあり、一定のにぎわいを見せている。

ただ、その客足は対岸の川原湯地区にまで届いてこないのが現状だという。男性は「向こうは国道があるでしょ。でもこっち側はほとんど車通りがない。道路に目立つような案内看板を立ててくれないとお客さんは来ないよ」とこぼした。

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しかし、政権交代でダム建設の是非で揺れた時期と比較すると、ここ数年で八ツ場ダムやその周辺の整備に、一定のめどが見えてきているのも事実だ。

ダムの両岸を結ぶ「八ツ場大橋(湖面1号橋)」は現在、急ピッチで工事が進められ、今秋にも供用開始予定。長さ494メートル、幅13・5メートルの大きな橋で、生活再建のシンボルとして期待を集める。

ダムの水没予定地にあるJR吾妻線「川原湯温泉駅」は、すでに現在の駅舎より約80メートル高台に新駅舎が完成した。吾妻線は今秋、新線に切り換わる予定だ。

また、川原畑地区の代替地に今月、滞在型市民農園「クラインガルテンやんば」がオープン。宿泊施設とガーデニングや家庭菜園が楽しめる農園がセットで10区画あり、県外からの応募者10組が利用している。

徐々に形作られていく代替地。それでも平成24年に水没予定地から川原湯地区に移転してきた70代の主婦は「今後、この街がどういうふうに出来上がっていくのか、住んでいてもはっきり分からない」と不安の声を漏らす。

暮らしやすい街の整備とともに、どのように生活再建が進んでいくか、国や県と一体となった周知が新町長には求められそうだ。

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一方、ダムと離れて生活する町民からは、ダム関連以上に福祉や産業振興の充実を求める声も強い。

ある陣営の関係者は「ダムのことだけ言っているのでは全町民からの支持は得られない。ダムを中心に町づくりを進めるにしても、ほかの地域も巻き込んだ施策を考えないといけない」と話す。

こうした考えを反映し、町長選に立候補した両候補者は、町全体に恩恵が行き渡るような八ツ場ダムの活用策を考えている。

元衆院議員秘書の萩原睦男氏(42)は「水没地区だけでなく、町全体のダムなんだという思いが大切だ」と主張。元町議会議長の竹内良太郎氏(71)も「ダムができることで町全体が潤うようにする。ダムを中心にした観光面を強化していきたい」と話している。

【2014/04/21 00:10】 | 新聞記事から
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