「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
             嶋津 暉之

有明海の養殖ノリの色落ちが問題になり 、3ダムから緊急放流しています。
同じ問題が岡山県の児島湾でも起きています。

ダムからの放流で栄養塩を補給するということは裏返していえば、普段はダムの貯水で栄養塩の流下が妨げられていることを示唆していると思うのですが、下記の新聞記事はそのことには何も触れていません。

養殖ノリの色落ちの原因について元愛知大学教授の市野和夫さんの解説です。


河川流量が少なくなる冬季、赤潮プランクトンの発生による栄養塩類の吸収という問題の外に内湾の密度流(エスチュアリー循環流)が低下することで、沖側の深部から河口~沿岸に循環してくる栄養塩類が減ることが、ノリの色落ちに関係しているのではないかと考えられます。

つまり、ダム貯水によって河川流量が減ること自体が、密度流を弱め、湾の深部から供給される栄養塩が減って、ノリの生育に影響しているとも考えられるのではないでしょうか。

もちろん河川水に含まれる栄養塩が効くことは間違いありませんが、河川水の効果はそれだけではなく、内湾の鉛直循環流をひき起こすことで、栄養塩類の供給に大きな影響を与えています。



◆ノリ色落ち被害深刻化 荒尾市沖の有明海「今が最盛期なのに」 [佐賀県]
(西日本新聞 2014年02月13日)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/69308

全国一の養殖ノリ産地・有明海の佐賀県沖全域で赤潮が発生、栄養塩が不足し冷凍網ノリ(冬ノリ)の色落ち被害が深刻化しているのを受け、佐賀県は12日、河川の栄養塩を流入させて状況を改善させるため、県営ダムから緊急放水する方針を固めた。

同日の県有明海漁協(佐賀市)の要請に応じ2010年2月以来の実施。利水者の同意を得て15~20日に岩屋川内(いわやがわち)ダム(嬉野市)と中木庭(なかこば)ダム(鹿島市)を放水予定で、国営嘉瀬川ダム(佐賀市)の放水も国に要請する。

県によると、1月の日照時間が平年より長いなどの影響で、植物プランクトンの増殖が盛んになり、今月上旬から赤潮が拡大。同県太良町沖などでは5段階評価で最悪の「重度」の色落ち被害を確認した。
また、熊本県荒尾市沖の有明海でも冬ノリの色落ち被害が広がり、県漁連によると、ノリ養殖を行う16漁協のうち、荒尾漁協など2漁協が不作を理由に平年より約1カ月早く、今月上旬で漁期を終えた。不知火海も含む県内411のノリ養殖漁業者の約6割が休止しているという。

荒尾漁協によると、水揚げは昨年の半分程度だった。荒尾市沖でノリ網の撤去作業に追われていた漁師は「平年なら収穫最盛期なのに」と肩を落とした。



◆有明海養殖ノリ色落ち問題 県、3ダム緊急放流へ
(2014年2月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20140212-OYT8T01628.htm

県沖の有明海で養殖ノリの色落ちが拡大している問題を受け、県有明海漁協の草場淳吉組合長は12日、県に対し、国営、県営のダムでの緊急放流などを求める要請書を提出した。

県は同日、関係課で作る「県有明海再生推進本部」の緊急幹事会を開き、県内3か所のダムからの緊急放流や、クリーク(水路)からの放水を水利権者らに働きかける方針を確認した。

放流や放水は、ノリの生育に必要な栄養塩を川から海へ流すのが狙い。県などのこれまでの調査で、県内のほぼ全域で赤潮が確認され、大型プランクトンが増えたことで栄養塩が減り、色落ちが進んでいることが確認されている。

さらに、今月中旬に迎える大潮時には、沖合にある栄養塩が少ない海水が漁場に流れ込むため、県漁協では、色落ち被害の拡大を懸念している。

要請書では、嘉瀬川、塩田川、鹿島川系の国営、県営4か所のダムの放流を求め、草場組合長は「例年より早い時期に大型プランクトンが発生し、漁業者は心配しながら作業をしている」と懸念を伝えた。

要請を受けて開かれた幹事会では、放流する対象ダムを、県営の岩屋川内ダム(嬉野市、塩田川水系)と中木庭ダム(鹿島市、鹿島川水系)、国営の嘉瀬川ダム(佐賀市、嘉瀬川水系)の3か所とし、

県営横竹ダム(嬉野市、塩田川水系)については、「貯水率が50%と低く、貯水中のため難しい」として除外した。赤潮発生によるダムの緊急放流は、2010年2月に実施しているという。

また、クリークについては、佐賀市以西の九つの土地改良区に有明海への放水への協力を求め、放流・放水後は、県有明水産振興センター(小城市)が有明海の海水の栄養塩濃度などを定期的に調べ、効果を検証していくという。



◆佐賀)赤潮でノリ色落ち、県がダム緊急放流へ
(朝日新聞 2014年2月13日)
http://www.asahi.com/articles/ASG2D5GYFG2DTTHB00C.html


 有明海に赤潮が広がり、ノリの色落ち被害が出ているとして、県有明海漁協は12日、ダムなどから緊急放流するよう県に要請、県は二つの県営ダムからの放流を決めた。

ノリ養殖に必要な栄養塩を海へ供給するためで、国営ダムとクリークについては、県が関係者に協力を呼びかける。

 県が放流するのは岩屋川内ダム(嬉野市)と中木庭ダム(鹿島市)で、大潮の15日からを想定している。漁協の要請による県営ダムからの緊急放流は4年ぶり。国営の嘉瀬川ダムは国、クリークは土地改良区に対応を求める。

 県有明水産振興センターによると、赤潮のうち、特に大型の植物プランクトンが今月6日に確認された。平年より20日ほど早いという。天気がよく増殖したとみられ、栄養塩は平年に比べ4分の1程度になったとされる。

色落ちは太良町から鹿島市にかけてひどく、ほかの地域でも確認されている。潮の流れをよくするため、一部で網の撤去も始まっているという。

 県に要請文を出した同漁協の草場淳吉組合長は「一部では色落ちがひどい。生産を続けるため、放流をお願いしたい」と話した。



◆養殖ノリの色落ち対策 ダム緊急放流へ
(佐賀新聞 2014年02月13日)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2627347.article.html

有明海の赤潮発生で養殖ノリに色落ち被害が出ていることを受け、佐賀県は12日、ノリの成長に必要な栄養塩の補給を目的に、岩屋川内(嬉野市)、中木庭(鹿島市)の両県営ダムから緊急放流する方針を決めた。放流量などは市町など関係団体と協議して決める。緊急放流は2010年2月以来、4季ぶり。

 県有明海漁協が同日、色落ち対策として、県西部地区の3県営ダムと佐賀、小城、鹿島、白石の4市1町のクリークのほか、国が管理している嘉瀬川ダム(佐賀市)からの放流を県に要請した。放流期間は赤潮の拡大が懸念される大潮(15~20日)の時期を求めている。

 県は要請を受けて庁内会議を開き、貯水率が低い横竹ダム(嬉野市)を除く2県営ダムからの放流方針を決定。嘉瀬川ダムとクリークについては、管理する国交省筑後川河川事務所と各土地改良区に協力を要請した。

 県によると、赤潮は10日時点で有明海全域で発生。鹿島市から藤津郡太良町にかけての県西部地区で色落ち被害が深刻化しているほか、杵島郡白石町沖や県東部の筑後川沖合にも拡大している。

 栄養塩は赤潮の影響で激減し、定期観測している10地点の平均(6日時点)は、生育に必要とされる1リットル当たり7マイクログラムを大きく下回る2マイクログラムとなっている。

 緊急放流を要請した県有明海漁協の草場淳吉組合長は「大型ケイ藻の赤潮派生が去年より1カ月ほど早く、色落ちが進んでいる。大潮を何とか乗り越え、2月いっぱいはノリの摘み取りができるようにしたい」と話す。



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 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ


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また、熊本県荒尾市沖の有明海でも冬ノリの色落ち被害が広がり、県漁連によると、ノリ養殖を行う16漁協のうち、荒尾漁協など2漁協が不作を理由に平年より約1カ月早く、今月上旬で漁期を終えた。不知火海も含む県内411のノリ養殖漁業者の約6割が休止しているという。

荒尾漁協によると、水揚げは昨年の半分程度だった。荒尾市沖でノリ網の撤去作業に追われていた漁師は「平年なら収穫最盛期なのに」と肩を落とした。



◆有明海養殖ノリ色落ち問題 県、3ダム緊急放流へ
(2014年2月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20140212-OYT8T01628.htm

県沖の有明海で養殖ノリの色落ちが拡大している問題を受け、県有明海漁協の草場淳吉組合長は12日、県に対し、国営、県営のダムでの緊急放流などを求める要請書を提出した。

県は同日、関係課で作る「県有明海再生推進本部」の緊急幹事会を開き、県内3か所のダムからの緊急放流や、クリーク(水路)からの放水を水利権者らに働きかける方針を確認した。

放流や放水は、ノリの生育に必要な栄養塩を川から海へ流すのが狙い。県などのこれまでの調査で、県内のほぼ全域で赤潮が確認され、大型プランクトンが増えたことで栄養塩が減り、色落ちが進んでいることが確認されている。

さらに、今月中旬に迎える大潮時には、沖合にある栄養塩が少ない海水が漁場に流れ込むため、県漁協では、色落ち被害の拡大を懸念している。

要請書では、嘉瀬川、塩田川、鹿島川系の国営、県営4か所のダムの放流を求め、草場組合長は「例年より早い時期に大型プランクトンが発生し、漁業者は心配しながら作業をしている」と懸念を伝えた。

要請を受けて開かれた幹事会では、放流する対象ダムを、県営の岩屋川内ダム(嬉野市、塩田川水系)と中木庭ダム(鹿島市、鹿島川水系)、国営の嘉瀬川ダム(佐賀市、嘉瀬川水系)の3か所とし、

県営横竹ダム(嬉野市、塩田川水系)については、「貯水率が50%と低く、貯水中のため難しい」として除外した。赤潮発生によるダムの緊急放流は、2010年2月に実施しているという。

また、クリークについては、佐賀市以西の九つの土地改良区に有明海への放水への協力を求め、放流・放水後は、県有明水産振興センター(小城市)が有明海の海水の栄養塩濃度などを定期的に調べ、効果を検証していくという。



◆佐賀)赤潮でノリ色落ち、県がダム緊急放流へ
(朝日新聞 2014年2月13日)
http://www.asahi.com/articles/ASG2D5GYFG2DTTHB00C.html


 有明海に赤潮が広がり、ノリの色落ち被害が出ているとして、県有明海漁協は12日、ダムなどから緊急放流するよう県に要請、県は二つの県営ダムからの放流を決めた。

ノリ養殖に必要な栄養塩を海へ供給するためで、国営ダムとクリークについては、県が関係者に協力を呼びかける。

 県が放流するのは岩屋川内ダム(嬉野市)と中木庭ダム(鹿島市)で、大潮の15日からを想定している。漁協の要請による県営ダムからの緊急放流は4年ぶり。国営の嘉瀬川ダムは国、クリークは土地改良区に対応を求める。

 県有明水産振興センターによると、赤潮のうち、特に大型の植物プランクトンが今月6日に確認された。平年より20日ほど早いという。天気がよく増殖したとみられ、栄養塩は平年に比べ4分の1程度になったとされる。

色落ちは太良町から鹿島市にかけてひどく、ほかの地域でも確認されている。潮の流れをよくするため、一部で網の撤去も始まっているという。

 県に要請文を出した同漁協の草場淳吉組合長は「一部では色落ちがひどい。生産を続けるため、放流をお願いしたい」と話した。



◆養殖ノリの色落ち対策 ダム緊急放流へ
(佐賀新聞 2014年02月13日)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2627347.article.html

有明海の赤潮発生で養殖ノリに色落ち被害が出ていることを受け、佐賀県は12日、ノリの成長に必要な栄養塩の補給を目的に、岩屋川内(嬉野市)、中木庭(鹿島市)の両県営ダムから緊急放流する方針を決めた。放流量などは市町など関係団体と協議して決める。緊急放流は2010年2月以来、4季ぶり。

 県有明海漁協が同日、色落ち対策として、県西部地区の3県営ダムと佐賀、小城、鹿島、白石の4市1町のクリークのほか、国が管理している嘉瀬川ダム(佐賀市)からの放流を県に要請した。放流期間は赤潮の拡大が懸念される大潮(15~20日)の時期を求めている。

 県は要請を受けて庁内会議を開き、貯水率が低い横竹ダム(嬉野市)を除く2県営ダムからの放流方針を決定。嘉瀬川ダムとクリークについては、管理する国交省筑後川河川事務所と各土地改良区に協力を要請した。

 県によると、赤潮は10日時点で有明海全域で発生。鹿島市から藤津郡太良町にかけての県西部地区で色落ち被害が深刻化しているほか、杵島郡白石町沖や県東部の筑後川沖合にも拡大している。

 栄養塩は赤潮の影響で激減し、定期観測している10地点の平均(6日時点)は、生育に必要とされる1リットル当たり7マイクログラムを大きく下回る2マイクログラムとなっている。

 緊急放流を要請した県有明海漁協の草場淳吉組合長は「大型ケイ藻の赤潮派生が去年より1カ月ほど早く、色落ちが進んでいる。大潮を何とか乗り越え、2月いっぱいはノリの摘み取りができるようにしたい」と話す。



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【2014/02/14 01:28】 | 新聞記事から
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