「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
           嶋津 暉之

◆社説 丹生ダム中止へ 国と県、下流にも責任

(京都新聞 2014年01月26日掲載) 
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20140126_4.html

国が長浜市の高時川上流で計画している丹生(にう)ダムの建設事業が中止される見通しとなった。国土交通省近畿地方整備局と水資源機構が治水や渇水対策といった目的別にコストなどを分析し、「ダムは有利ではない」と結論づけた。

計画開始から半世紀近くたつ。当初、計画に反対していた住民は「下流の命と生活を守るため」という説得に折れ、1996年に全40戸が移転した。移転が完了したダム計画の中止は異例で、住民が「不信と怒りを感じる」と憤るのはもっともだ。

また、ダム計画があったため周辺の河川整備は進んでこなかった。

国、滋賀県が荒れた建設予定地や河川整備など今後の対応に大きな責任を負っているのはもちろんだが、琵琶湖・淀川流域下流の府県も一定の責任があるだろう。

1968年に国の予備調査が始まり、下流府県の利水や高時川と姉川の治水などの多目的ダムとして計画されてきた。しかし、2003年に近畿地方整備局の諮問機関が「ダムは原則として建設しない」と提言し、ダム本体の工事は凍結された。

また同年以降、下流の大阪府、京都府などが水需要の減少を理由に事業から撤退した。


国は水需要減少や環境への影響が重視されるなどダムを取り巻く情勢が変わる中、目的から利水を外して規模を縮小したり、常時は水をためない穴あきダムに形式変更を検討するなど、丹生ダム計画に固執して建設実現の道を探ってきたように見える。

もう少し早く結論を出せなかったのだろうか。

整備局は河川改修や建設予定地の整備などに最大限の支援をし、責任を果たしてほしい。
一方、県はこれまで高時川、姉川の河川改修に関して「丹生ダムの方針が決まってから」としてきた。今回の結論を受け、河川整備計画作りに取りかかる方針だ。

県が進める流域治水条例案でも両河川での治水対策の遅れが問題となっており、今後、速やかな河川改修が望まれる。

もともと県は丹生ダム建設を推進してきたが、嘉田由紀子知事が06年にダムの凍結・見直しを訴えて当選して慎重な姿勢に転じた。

途中、曲折はあったが、全般としてはダムに頼らない治水を志向してきた。今回の結論は、国による中止方針だが、県も大きな責任を負っていると言える。

丹生ダム計画は、下流自治体の都合に大きく左右された。長い年月、翻弄(ほんろう)された建設予定地の地元や住民の負担に対する下流府県の責任、さらには撤退をめぐるルール作りも含めて、今後、議論していく必要があるだろう。



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一方、県はこれまで高時川、姉川の河川改修に関して「丹生ダムの方針が決まってから」としてきた。今回の結論を受け、河川整備計画作りに取りかかる方針だ。

県が進める流域治水条例案でも両河川での治水対策の遅れが問題となっており、今後、速やかな河川改修が望まれる。

もともと県は丹生ダム建設を推進してきたが、嘉田由紀子知事が06年にダムの凍結・見直しを訴えて当選して慎重な姿勢に転じた。

途中、曲折はあったが、全般としてはダムに頼らない治水を志向してきた。今回の結論は、国による中止方針だが、県も大きな責任を負っていると言える。

丹生ダム計画は、下流自治体の都合に大きく左右された。長い年月、翻弄(ほんろう)された建設予定地の地元や住民の負担に対する下流府県の責任、さらには撤退をめぐるルール作りも含めて、今後、議論していく必要があるだろう。



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【2014/01/27 13:59】 | 未分類
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