「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
           嶋津 暉之

神奈川県の三保(みほ)ダムとその取水堰の堆砂の進行等により、海岸線が後退し、高潮被害のりスクが高まったとして、小田原市の国府津海岸の護岸嵩上げの工事が始まりました。

三保ダムは神奈川県内の水道用水の開発を主目的に1978年7月につくられた県営ダムです(総貯水容量6490万㎥)。堆砂容量(100年分の堆砂見込量)は1040万㎥ですが、2012年3月末の堆砂量はすでに822万㎥で、堆砂速度は計画の2.4倍になっています。

記事にある飯泉取水堰は三保ダムの開発水を取水する堰で、河口部から2.3kmのところにあります。ここから神奈川県内広域水道企業団の伊勢原浄水場を経て、神奈川県営水道、横浜・川崎・横須賀市水道に送水されています。


◆国府津海岸の高潮対策強化へ、護岸かさ上げ工事始まる/小田原

(カナロコ by 神奈川新聞 2013年12月27日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131227-00000018-kana-l14

県による小田原市の国府津海岸の護岸かさ上げ工事が始まった。対象は住宅が密集、近接するJR国府津駅近くの約800メートル。長年の侵食で大きく後退した海岸線の影響で、高潮被害のリスクが高まっている。

併せて砂浜を回復させる養浜事業も本格化させて防災対策を強化する。

県県西土木事務所によると、工事内容は、現在高さ9メートルのある護岸を1・5メートル引き上げて10・5メートルにして波返しの構造も高める。海岸への出入り階段やスロープも撤去、開口部を減らした出入り口に改良する。

総事業費は約7億2千万円。同護岸は1999年度から2002年度にも8・2メートル(最低箇所)を9メートルにかさ上げした。今回の工事で県内の同種の施設では最高規模になる。

工事は3期に分けて順次実施する。1期目は西湘バイパス・国府津インターチェンジ(IC)から市営国府津海水プール(廃止予定)までの約270メートルの区間で11月に着工、来年3月に完了させる。
引き続き東側で実施する2期は、約230メートルの区間で来年3月から同8月までの工期。残り約300メートルを15年度までに終わらせたいという。

国府津海岸の侵食は県内でも顕著だ。1947年から2007年までの60年間で最大50メートル海岸線が後退した。波浪の緩衝帯の役割を果たす砂浜の面積が減ったことで、高潮被害が01年度以降、多発している。

海岸にある国府津海水プールも、11年9月の台風による高波で取水施設が破損したことが、廃止に向けた検討のきっかけになった。地元では対策強化を求める声が高まっていた。

この沿岸に高潮が多発する要因として、沖合近くに深い海底谷があり、波浪が減衰しない独特の地形がある。1902年9月には台風の通過に伴う「小田原大海嘯(かいしょう)」と呼ばれる大惨事も起きた。

そこで県は護岸工事に合わせて海岸を回復させる養浜事業も本格化させる。酒匂川の下流に堆積している土砂の搬入量を、2013年度は前年度の1・5倍の1万5千立方メートルに増やし、14年度以降はさらに年間2万立方メートルに維持していく方針だ。

その効果で、現在約30メートルある砂浜の奥行きが約20メートル回復し、高潮防止に役立つとしている。

同事務所の河川砂防第一課は「養浜事業は漁業への影響に配慮する必要もあるが、沿岸部の防災対策は急務になっている。砂浜の回復状況を見ながら、実効性のある土砂の搬入量を見極めていきたい」と話している。


※海岸侵食 河川から流れ出る土砂量が減少することなどで、海岸と平行して砂を運ぶ流れ(沿岸漂砂)による土砂輸送量が供給量を上回って侵食が発生する現象。県西部の酒匂川では三保ダムや飯泉取水堰(ぜき)が土砂供給の阻害要因になっている。

県は土砂の流れの連続性と養浜を主体とした対策強化を盛り込んだ「相模湾沿岸海岸侵食対策計画」を2011年3月に策定した。



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引き続き東側で実施する2期は、約230メートルの区間で来年3月から同8月までの工期。残り約300メートルを15年度までに終わらせたいという。

国府津海岸の侵食は県内でも顕著だ。1947年から2007年までの60年間で最大50メートル海岸線が後退した。波浪の緩衝帯の役割を果たす砂浜の面積が減ったことで、高潮被害が01年度以降、多発している。

海岸にある国府津海水プールも、11年9月の台風による高波で取水施設が破損したことが、廃止に向けた検討のきっかけになった。地元では対策強化を求める声が高まっていた。

この沿岸に高潮が多発する要因として、沖合近くに深い海底谷があり、波浪が減衰しない独特の地形がある。1902年9月には台風の通過に伴う「小田原大海嘯(かいしょう)」と呼ばれる大惨事も起きた。

そこで県は護岸工事に合わせて海岸を回復させる養浜事業も本格化させる。酒匂川の下流に堆積している土砂の搬入量を、2013年度は前年度の1・5倍の1万5千立方メートルに増やし、14年度以降はさらに年間2万立方メートルに維持していく方針だ。

その効果で、現在約30メートルある砂浜の奥行きが約20メートル回復し、高潮防止に役立つとしている。

同事務所の河川砂防第一課は「養浜事業は漁業への影響に配慮する必要もあるが、沿岸部の防災対策は急務になっている。砂浜の回復状況を見ながら、実効性のある土砂の搬入量を見極めていきたい」と話している。


※海岸侵食 河川から流れ出る土砂量が減少することなどで、海岸と平行して砂を運ぶ流れ(沿岸漂砂)による土砂輸送量が供給量を上回って侵食が発生する現象。県西部の酒匂川では三保ダムや飯泉取水堰(ぜき)が土砂供給の阻害要因になっている。

県は土砂の流れの連続性と養浜を主体とした対策強化を盛り込んだ「相模湾沿岸海岸侵食対策計画」を2011年3月に策定した。



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【2013/12/30 01:23】 | 新聞記事から
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