「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
12月21日(土)13:30から全水道会館で「八ッ場ダム住民訴訟9周年報告集会」が開催されました。
この一年で状況はどんどん厳しくなってきましたが、一都六県の住民訴訟に関わる方たちはくじけることなく八ッ場ダムを止めるために活動しています。年に一度、情報交換をし連携を深め、八ッ場ダムを止めるための道筋を探るために今年も一堂に会しました。

〇オープニング
カヤックに乗って吾妻渓谷を川下りする映像が流され、(こちら)
失われてゆく渓谷の素晴らしさを再確認。

〇 基調講演
今本博健京都大学名誉教授の
「ダムにたよらない流域治水 夜明け前 〜滋賀県の挑戦にまなぶ〜」

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日本は明治以来の定量治水の考え方で、ダムありきの政策できた。
それを転換し、まずは住民の命を守ることを最優先に考える流域治水に滋賀県が取り組んでいる。
川を客観的な指標によって4つのランクに分けて、緊急性の高い川から改修工事をしている。
滋賀県は全国9位の河川整備率で、災害復旧費も安く済んでいる。
水害の被害者は半数は避難中であることから、水平避難だけでなく高いところに逃げる垂直避難も大事。
一つのダムに予算を注ぐのでなく、たくさんの河川の改修をした方が予算は少なくて危険度下げられる。
目標治水安全度を1/30、1/10など実現可能な低い目標にして実現を優先するべき。

しかし滋賀県も嘉田さんが変わったら元に戻るのではないか。
ダムだけに頼らない治水を確固たるものにするには、定量治水から非定量治水の転換が必要である。


〇 八ッ場ダム問題の今後
嶋津暉之さんが工期の延長と試験耐水した時の地すべりの危険性を指摘。
八ッ場ダムが出来た時の様々なデメリットの中から、
「自然の喪失」「脆弱な地質」「浅間山噴火時のリスク」などを解説。


たとえ工事が進んだとしてもますます混迷を招く。


〇 弁護団からの裁判の報告
・千葉 評価できるところが一つもない最悪判決
・東京 住民敗訴、しかし明白な違法である
・栃木 三ダムが対象、利根川から離れているのに
     八ッ場ダムの費用を負担 1/27判決が下りる
・埼玉 他の地域の裁判を様子見していたが、
     他の判決が出て急に急ぐようになった
・茨城 3/25 1:15~  825号法廷に判決が下りる
・群馬 
・全体 国の行為が客観的に違法であっても
    「重大かつ明白」でなければ目をつぶる不当な法解釈
    

〇 各都県からの報告
・群馬 学習会、現地見学会など開催
・栃木 爆笑紙芝居で一般の人に理不尽さを訴える


・茨城 毎月会員に通信発行、水道代についてわかりやすい小冊子を作成
・埼玉 県議会へ「基本計画変更に同意しない事を求める請願書」
     提出などの働きかけ
・千葉 代理人の弁護士は控訴人の証人に対して反対尋問をぜずに、
     あとで書面で侮辱
     県職員の裁判への多数の参加を問題視した
・東京 広く世論に訴えかける活動に尽力


〇議員挨拶
・初鹿明博前衆議院議員 民主党離党のきっかけは八ッ場ダム
・大河原雅子前参議院議員 今年は最低の年、治水の思想を転換すること
・塩川鉄也衆議院議員 諦めないで頑張りましょう


〇 高橋弁護団長から
 判決がどこも酷い。それだけ相手を追い詰めている。
 諦めない!


〇八ッ場ダム住民訴訟9周年報告集会アピール

 国土交通省は来年度、八ッ場ダムの本体工事に着手しようとしています。今年度中に本体準備工事が始まり、ダムサイト予定地の吾妻渓谷の景観が大きく損なわれる危険が迫っています。

 今年8月上旬、国土交通省は、八ッ場ダムの工期を2015年度から4年先のばしする「ダム基本計画変更案」を発表しました。驚くことに実に4度目の計画変更です。国土交通省は工事の遅れの理由を専ら民主党政権が始めたダム検証にあるとして、「工期延長」のみの計画変更とし、地すべり対策などのために必要とされている事業費増額を先送りにしました。そして関係都県も、国土交通省の嘘を丸呑みにして、9月議会において計画変更に同意しました。
 関係都県が、地すべりの発生リスクとその対策等のために事業費増額が必要であることを予見できるにもかかわらず、ダムの安全性の問題を二の次にして国の基本計画変更に安易に同意したことは無責任であり、強く抗議します。

 治水・利水・危険性・環境・遺跡‥‥訴訟のすべての争点で、八ッ場ダム計画はたくさんの嘘にまみれています。本来なら、この嘘を見破り、国と自治体の姿勢を断罪しなければならないはずの司法も、行政に追随しました。

 私たちの提起した住民訴訟は、今年3月に東京訴訟で、10月には千葉訴訟で東京高裁の判決が出ました。東京訴訟・大竹たかし判決は「一日校長事件」の最高裁判決の適用範囲を拡大解釈し、公共事業費負担に関する国と地方公共団体の関係を上命下服の関係と捉え、住民側に過重な立証責任を求めるという不当な判断基準をもって、国と自治体の嘘を守りました。千葉訴訟・加藤新太郎判決は、重要な争点について判断せず、判示部分は細部の言い回しまで大竹判決をなぞるなどあからさまな手抜き判決であり、日本学術会議のお墨付きに頼るという権威主義にも走りました。
 この裁判の意義の一つは、将来世代のために住民訴訟という、戦後憲法とともに誕生した地方自治のツールをつかって闘っている点にあります。八ッ場ダムにおける司法の姿勢は、憲法が保障する地方自治の意義をないがしろにするものであり、到底容認できないと私たちは考え、最高裁への上告に踏み切りました。「憲法の番人」としての最高裁の意義が問われる闘いになりました。

 本日私たちは、真の意味で流域住民の「命を守る」治水のために、滋賀県で先進的な試みが始まっていること、そのためにダムより優先すべき様々な施策があることを学びました。
 私たち利根川流域住民にとって真に必要な治水は、計画が浮上してから半世紀以上が経過してすでに目的を失った八ッ場ダムではありません。吾妻渓谷の美しい自然を犠牲にする八ッ場ダムではありません。権力が時計の針の逆転を試みようとも、真実を覆い隠そうとも、私たちは真の利根川治水を求めて、また、あるべき地方自治を求めて、今後も闘っていくことをここに宣言します。

   2013年12月21日
                     参加者一同




栃木の爆笑紙芝居が読める大野ひろみ佐倉市議の報告
   ↓
◇大野ひろみのクラクラさくら 八ツ場ダム判決は「あこぎなウナギ屋」
http://kurakurasakura.blog.fc2.com/blog-entry-540.html


☆★こちらもどうぞご覧下さい★☆

 ・「八ツ場あしたの会」ニュース
 ・「八ツ場ダムをストップさせる千葉の会」
 ・利根川流域市民委員会
 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ



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川を客観的な指標によって4つのランクに分けて、緊急性の高い川から改修工事をしている。
滋賀県は全国9位の河川整備率で、災害復旧費も安く済んでいる。
水害の被害者は半数は避難中であることから、水平避難だけでなく高いところに逃げる垂直避難も大事。
一つのダムに予算を注ぐのでなく、たくさんの河川の改修をした方が予算は少なくて危険度下げられる。
目標治水安全度を1/30、1/10など実現可能な低い目標にして実現を優先するべき。

しかし滋賀県も嘉田さんが変わったら元に戻るのではないか。
ダムだけに頼らない治水を確固たるものにするには、定量治水から非定量治水の転換が必要である。


〇 八ッ場ダム問題の今後
嶋津暉之さんが工期の延長と試験耐水した時の地すべりの危険性を指摘。
八ッ場ダムが出来た時の様々なデメリットの中から、
「自然の喪失」「脆弱な地質」「浅間山噴火時のリスク」などを解説。


たとえ工事が進んだとしてもますます混迷を招く。


〇 弁護団からの裁判の報告
・千葉 評価できるところが一つもない最悪判決
・東京 住民敗訴、しかし明白な違法である
・栃木 三ダムが対象、利根川から離れているのに
     八ッ場ダムの費用を負担 1/27判決が下りる
・埼玉 他の地域の裁判を様子見していたが、
     他の判決が出て急に急ぐようになった
・茨城 3/25 1:15~  825号法廷に判決が下りる
・群馬 
・全体 国の行為が客観的に違法であっても
    「重大かつ明白」でなければ目をつぶる不当な法解釈
    

〇 各都県からの報告
・群馬 学習会、現地見学会など開催
・栃木 爆笑紙芝居で一般の人に理不尽さを訴える


・茨城 毎月会員に通信発行、水道代についてわかりやすい小冊子を作成
・埼玉 県議会へ「基本計画変更に同意しない事を求める請願書」
     提出などの働きかけ
・千葉 代理人の弁護士は控訴人の証人に対して反対尋問をぜずに、
     あとで書面で侮辱
     県職員の裁判への多数の参加を問題視した
・東京 広く世論に訴えかける活動に尽力


〇議員挨拶
・初鹿明博前衆議院議員 民主党離党のきっかけは八ッ場ダム
・大河原雅子前参議院議員 今年は最低の年、治水の思想を転換すること
・塩川鉄也衆議院議員 諦めないで頑張りましょう


〇 高橋弁護団長から
 判決がどこも酷い。それだけ相手を追い詰めている。
 諦めない!


〇八ッ場ダム住民訴訟9周年報告集会アピール

 国土交通省は来年度、八ッ場ダムの本体工事に着手しようとしています。今年度中に本体準備工事が始まり、ダムサイト予定地の吾妻渓谷の景観が大きく損なわれる危険が迫っています。

 今年8月上旬、国土交通省は、八ッ場ダムの工期を2015年度から4年先のばしする「ダム基本計画変更案」を発表しました。驚くことに実に4度目の計画変更です。国土交通省は工事の遅れの理由を専ら民主党政権が始めたダム検証にあるとして、「工期延長」のみの計画変更とし、地すべり対策などのために必要とされている事業費増額を先送りにしました。そして関係都県も、国土交通省の嘘を丸呑みにして、9月議会において計画変更に同意しました。
 関係都県が、地すべりの発生リスクとその対策等のために事業費増額が必要であることを予見できるにもかかわらず、ダムの安全性の問題を二の次にして国の基本計画変更に安易に同意したことは無責任であり、強く抗議します。

 治水・利水・危険性・環境・遺跡‥‥訴訟のすべての争点で、八ッ場ダム計画はたくさんの嘘にまみれています。本来なら、この嘘を見破り、国と自治体の姿勢を断罪しなければならないはずの司法も、行政に追随しました。

 私たちの提起した住民訴訟は、今年3月に東京訴訟で、10月には千葉訴訟で東京高裁の判決が出ました。東京訴訟・大竹たかし判決は「一日校長事件」の最高裁判決の適用範囲を拡大解釈し、公共事業費負担に関する国と地方公共団体の関係を上命下服の関係と捉え、住民側に過重な立証責任を求めるという不当な判断基準をもって、国と自治体の嘘を守りました。千葉訴訟・加藤新太郎判決は、重要な争点について判断せず、判示部分は細部の言い回しまで大竹判決をなぞるなどあからさまな手抜き判決であり、日本学術会議のお墨付きに頼るという権威主義にも走りました。
 この裁判の意義の一つは、将来世代のために住民訴訟という、戦後憲法とともに誕生した地方自治のツールをつかって闘っている点にあります。八ッ場ダムにおける司法の姿勢は、憲法が保障する地方自治の意義をないがしろにするものであり、到底容認できないと私たちは考え、最高裁への上告に踏み切りました。「憲法の番人」としての最高裁の意義が問われる闘いになりました。

 本日私たちは、真の意味で流域住民の「命を守る」治水のために、滋賀県で先進的な試みが始まっていること、そのためにダムより優先すべき様々な施策があることを学びました。
 私たち利根川流域住民にとって真に必要な治水は、計画が浮上してから半世紀以上が経過してすでに目的を失った八ッ場ダムではありません。吾妻渓谷の美しい自然を犠牲にする八ッ場ダムではありません。権力が時計の針の逆転を試みようとも、真実を覆い隠そうとも、私たちは真の利根川治水を求めて、また、あるべき地方自治を求めて、今後も闘っていくことをここに宣言します。

   2013年12月21日
                     参加者一同




栃木の爆笑紙芝居が読める大野ひろみ佐倉市議の報告
   ↓
◇大野ひろみのクラクラさくら 八ツ場ダム判決は「あこぎなウナギ屋」
http://kurakurasakura.blog.fc2.com/blog-entry-540.html


☆★こちらもどうぞご覧下さい★☆

 ・「八ツ場あしたの会」ニュース
 ・「八ツ場ダムをストップさせる千葉の会」
 ・利根川流域市民委員会
 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ


【2013/12/24 02:00】 | 住民訴訟周年報告集会
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