「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
             嶋津 暉之

11月21日開かれた川辺川ダム代替治水案の会議「ダムによらない治水を検討する場」についての記事です。

支流にも遊水地という意見が出ましたが、遊水地の数を増やしても、その効果は限られており、川辺川ダムの治水代替案にならないと思います。

川辺川ダム代替治水の基本は河道対応流量を増やすことです。

しかし、国交省が河川整備基本方針で人吉地点の計画高水流量(河道対応流量)を4,000㎥/秒に据え置いているため、河道対応流量を4,000㎥/秒より大きくすることができません。

国交省は河川整備基本方針の策定の段階で川辺川ダムの必要性に疑義が生じないように、河床を掘削すると、軟岩が露出するという理由(難癖)をつけて、計画高水流量を4,000㎥/秒にとどめました。

したがって、計画高水流量を増やすように、河川整備基本方針を改定させないと、いつまでも川辺川ダムの治水代替案ができあがらず、いすれ川辺川ダム計画が復活することになりかねません。

国交省は川辺川ダム再待望論が醸成されるように、深慮遠謀をめぐらしているように思われます。

◆川辺川ダム代替治水案「不十分」
(読売新聞2013年11月22日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20131121-OYT8T01322.htm

<市町村、遊水地の整備要求>

国が建設中止を決めた川辺川ダムに代わる球磨川の治水対策を国土交通省、県、流域12市町村で協議する会合「ダムによらない治水を検討する場」が21日、人吉市で約1年ぶりに再開した。

国が示した代替治水案を1年間検討してきた市町村側は不十分との見解を示し、遊水地の整備など追加の治水策を求めた。

この日の会合は、国交省九州地方整備局と県の担当部長、市町村の副市町村長でつくる幹事会。国交省は河川の掘削や宅地のかさ上げといった代替治水案と、同案の完工を前提にした豪雨時の氾濫想定を改めて示した。
氾濫想定は、戦後最大の被害が出た1965年7月並みの豪雨が降った場合、人吉市と球磨村の一部で床上・床下浸水の区域が出るなどとする内容。各市町村は、代替治水案を行っても被害が出る見通しであるため、相次いで難色を示した。

人吉市の副市長代理で出席した中村則明総務部長は、「球磨川の支流からの流量が、人吉地点の本流の流量に影響を与える」と指摘し、支流にも公共用地などを活用して遊水地を整備するよう要求。国交省は「支流の市町村と相談して検討したい」と応じた。

代替治水案は、球磨川の6か所には遊水地(計110ヘクタール)の整備を盛り込んでいる。

会合終了後、球磨村の内布利人副村長は「地域住民が安心して暮らせるようになる必要があり、現行案では了解できない。川辺川ダム並みの治水安全度を確保してほしい」と話し、

堂薗俊多・同省八代河川国道事務所長は「遊水地の要望を踏まえ、(地元の理解が得られるよう)治水案を検討したい」と語った。


◆球磨川水系:国の対策に不安続出 ダムによらない治水、幹事会1年ぶり再開 /熊本
(毎日新聞熊本版  2013年11月22日) 
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20131122ddlk43010563000c.html

川辺川ダム計画中止後の球磨川水系の治水対策を国と県、流域市町村が協議する「ダムによらない治水を検討する場」の幹事会が21日、人吉市で約1年ぶりに再開された。

流域市町村からは、国が示した治水対策では洪水リスクが残るとして、「安全度が低く受け入れられない」など懸念の声が相次いだ。国は球磨川の支川にも遊水地を設けるなど追加対策を検討する意向を示した。【取違剛】

「検討する場」の幹事会は、球磨川流域12市町村の副市町村長で構成。2011年10月?昨年11月に4回開かれた。

しかし、前回会合で国がすべての治水対策を実施しても人吉市と多良木、あさぎり両町、球磨、相良両村で洪水リスクが残るというシミュレーション結果を示したため市町村側が反発。国は「市町村における議論を待つ」として幹事会開催を見送ってきた。

この日の幹事会では国から具体的な治水対策の追加・修正案は示されず、国が流域市町村の意見を聴く場になった。人吉市は「市民が床上浸水被害を受けることは受け入れがたい」として球磨川の支川にも氾濫した水を一時的にため込む遊水地を設けるよう提案。

他にも「より高い安全を確保するための整備を着実に行ってほしい」(八代市)や「町民は不安感でいっぱいだ。安全度を上げていく対策がまだまだ少ない」(多良木町)など批判的な意見が相次いだ。

これに対して、国は「ダムによらない治水を究極まで検討するのが我々の使命だ」と述べて追加対策の検討を明言したが、今後のスケジュールについては「県と調整しながら進める」と述べるにとどめた。

「検討する場」の設置から4年10カ月が経過しても「ダムによらない治水」が具体化しない現状に県の錦織功政・企画振興部長は「このまま道筋をつけられず議論が長引くことは流域住民にとってリスクではないか」といらだちも見せた。


◆1年ぶりに球磨川流域幹事会
(熊本日日新聞 2013年11月22日) 
http://kumanichi.com/feature/kawabegawa/kiji/20131122001.xhtml

 川辺川ダムに代わる球磨川流域の治水策を話し合う「ダムによらない治水を検討する場」の第5回幹事会が21日、人吉市で開かれた。

国、県、流域12市町村の実務者レベルが出席。国、県の治水案に対し、市町村からは「住民の安全が守られるのか疑問」といった懸念の声が相次いだ。

 国、県はこれまで、中流部での宅地かさ上げなど「直ちに実施する対策」(一部実施済み)や、球磨川沿いの6カ所への遊水地新設など「追加して実施する対策」を提案。

昨年11月の前回幹事会では、検討中の治水策を全て実施しても、人吉市などで床上浸水が想定されることも示した。

 1年ぶりの幹事会では、市町村から「治水安全度を高める必要がある」「遊水地の地権者の同意が得られるのか議論が必要」などの意見が続出した。

 国、県は、市町村側から出された要望書にも回答。人吉市が求めた球磨川支流への遊水地設置については、関係市町村に候補地を照会すると答えた。

 県の錦織功政企画振興部長は「道筋をつけられないまま時が過ぎることは流域住民の安全確保に資することになるのか」と指摘。首長をメンバーとする親会議の早期開催を求めた。
(箕島竜己、後藤仁孝)



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氾濫想定は、戦後最大の被害が出た1965年7月並みの豪雨が降った場合、人吉市と球磨村の一部で床上・床下浸水の区域が出るなどとする内容。各市町村は、代替治水案を行っても被害が出る見通しであるため、相次いで難色を示した。

人吉市の副市長代理で出席した中村則明総務部長は、「球磨川の支流からの流量が、人吉地点の本流の流量に影響を与える」と指摘し、支流にも公共用地などを活用して遊水地を整備するよう要求。国交省は「支流の市町村と相談して検討したい」と応じた。

代替治水案は、球磨川の6か所には遊水地(計110ヘクタール)の整備を盛り込んでいる。

会合終了後、球磨村の内布利人副村長は「地域住民が安心して暮らせるようになる必要があり、現行案では了解できない。川辺川ダム並みの治水安全度を確保してほしい」と話し、

堂薗俊多・同省八代河川国道事務所長は「遊水地の要望を踏まえ、(地元の理解が得られるよう)治水案を検討したい」と語った。


◆球磨川水系:国の対策に不安続出 ダムによらない治水、幹事会1年ぶり再開 /熊本
(毎日新聞熊本版  2013年11月22日) 
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20131122ddlk43010563000c.html

川辺川ダム計画中止後の球磨川水系の治水対策を国と県、流域市町村が協議する「ダムによらない治水を検討する場」の幹事会が21日、人吉市で約1年ぶりに再開された。

流域市町村からは、国が示した治水対策では洪水リスクが残るとして、「安全度が低く受け入れられない」など懸念の声が相次いだ。国は球磨川の支川にも遊水地を設けるなど追加対策を検討する意向を示した。【取違剛】

「検討する場」の幹事会は、球磨川流域12市町村の副市町村長で構成。2011年10月?昨年11月に4回開かれた。

しかし、前回会合で国がすべての治水対策を実施しても人吉市と多良木、あさぎり両町、球磨、相良両村で洪水リスクが残るというシミュレーション結果を示したため市町村側が反発。国は「市町村における議論を待つ」として幹事会開催を見送ってきた。

この日の幹事会では国から具体的な治水対策の追加・修正案は示されず、国が流域市町村の意見を聴く場になった。人吉市は「市民が床上浸水被害を受けることは受け入れがたい」として球磨川の支川にも氾濫した水を一時的にため込む遊水地を設けるよう提案。

他にも「より高い安全を確保するための整備を着実に行ってほしい」(八代市)や「町民は不安感でいっぱいだ。安全度を上げていく対策がまだまだ少ない」(多良木町)など批判的な意見が相次いだ。

これに対して、国は「ダムによらない治水を究極まで検討するのが我々の使命だ」と述べて追加対策の検討を明言したが、今後のスケジュールについては「県と調整しながら進める」と述べるにとどめた。

「検討する場」の設置から4年10カ月が経過しても「ダムによらない治水」が具体化しない現状に県の錦織功政・企画振興部長は「このまま道筋をつけられず議論が長引くことは流域住民にとってリスクではないか」といらだちも見せた。


◆1年ぶりに球磨川流域幹事会
(熊本日日新聞 2013年11月22日) 
http://kumanichi.com/feature/kawabegawa/kiji/20131122001.xhtml

 川辺川ダムに代わる球磨川流域の治水策を話し合う「ダムによらない治水を検討する場」の第5回幹事会が21日、人吉市で開かれた。

国、県、流域12市町村の実務者レベルが出席。国、県の治水案に対し、市町村からは「住民の安全が守られるのか疑問」といった懸念の声が相次いだ。

 国、県はこれまで、中流部での宅地かさ上げなど「直ちに実施する対策」(一部実施済み)や、球磨川沿いの6カ所への遊水地新設など「追加して実施する対策」を提案。

昨年11月の前回幹事会では、検討中の治水策を全て実施しても、人吉市などで床上浸水が想定されることも示した。

 1年ぶりの幹事会では、市町村から「治水安全度を高める必要がある」「遊水地の地権者の同意が得られるのか議論が必要」などの意見が続出した。

 国、県は、市町村側から出された要望書にも回答。人吉市が求めた球磨川支流への遊水地設置については、関係市町村に候補地を照会すると答えた。

 県の錦織功政企画振興部長は「道筋をつけられないまま時が過ぎることは流域住民の安全確保に資することになるのか」と指摘。首長をメンバーとする親会議の早期開催を求めた。
(箕島竜己、後藤仁孝)



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【2013/11/23 00:49】 | 新聞記事から
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