「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆徳山ダムの底、水温急上昇 鉄が溶け出し?
(朝日新聞 2013年11月6日16時52分)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1311062400004.html

国内最大の徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水温が、ダム底近くで急上昇していることが分かり、水資源機構が調査に乗り出した。

低酸素の水中で、地中の鉄やマンガンなどが溶け出した影響の可能性がある。同機構の奈良俣ダム(群馬県)でも同様の現象があり、水質障害を避けるため、対策に乗り出している。
水資源機構は徳山ダムで水温を毎月計測している。

直近の2011年の計測では、満水時の表面に近い標高390メートル付近は月によって5~28度とばらつきがあるが、深くなるにつれ徐々に低下。標高340メートルから下は5度前後で安定していた。

ところが、ダムの底に近い標高280~290メートル付近から突然水温が上昇し始め、最下部の265メートル付近は8度だった。

通常、湖では水深数十メートルより深くなると、光や外気の影響を受けず、水流も起きにくいため水温は一定になる。水は4度で比重が最も大きくなる性質があり、温度が高い水が底層にとどまることは本来ない。

昨年12月、ダム管理のアドバイスをするダムフォローアップ委員会で、信州大理学部の沖野外輝夫名誉教授(生態学)が指摘。9~11月の調査で、調査地点を増やして比較する。今年度中に結果をまとめたいという。

水資源機構や沖野名誉教授などによると、原因として(1)光が届かず、光合成が行われない底層は無酸素状態で、徳山ダムに多い鉄やマンガンなどが熱を出しながら溶け出して、比重も大きくなった(2)コスト削減のため、山林伐採をせずに貯水したため、底に沈殿した有機質が分解し、同様の現象が起きた(3)計測器付近で地下水や温泉が噴き出したなどが考えられるという。

徳山ダムの貯水量は満水で国内最大の6億6千万トンあり、底層の水は入れ替わりにくい。同じ揖斐川の下流にあるが、深さが半分の横山ダムでは、こうした現象は起きていない。

ダム底の水に鉄などが溶けていた場合、黒水や赤水といった水質障害を起こすことがある。ただ徳山ダムは、需要予測が狂い、今のところ水は利用されていない。また最も低い放流口は標高305メートル付近にあり、ふだん、水温異常の水が流れ出すことはない。

奈良俣ダムでは11年度以降、ダム下部の放流口から放流することで湖内の水をかき回した。徳山ダムは下部の放流口より低い部分の水温異常のため、水をかき回すには、地上から強制的に空気を送り込む大がかりな装置が必要になる可能性がある。

水資源機構中部支社施設課の江部徹也課長は「普段使わない底の水なので、すぐ対策が必要になるかどうかは分からない」としながらも「通常ありえない現象なので、原因解明はしなければいけない」と話した。
(編集委員・伊藤智章)


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 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ


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水資源機構は徳山ダムで水温を毎月計測している。

直近の2011年の計測では、満水時の表面に近い標高390メートル付近は月によって5~28度とばらつきがあるが、深くなるにつれ徐々に低下。標高340メートルから下は5度前後で安定していた。

ところが、ダムの底に近い標高280~290メートル付近から突然水温が上昇し始め、最下部の265メートル付近は8度だった。

通常、湖では水深数十メートルより深くなると、光や外気の影響を受けず、水流も起きにくいため水温は一定になる。水は4度で比重が最も大きくなる性質があり、温度が高い水が底層にとどまることは本来ない。

昨年12月、ダム管理のアドバイスをするダムフォローアップ委員会で、信州大理学部の沖野外輝夫名誉教授(生態学)が指摘。9~11月の調査で、調査地点を増やして比較する。今年度中に結果をまとめたいという。

水資源機構や沖野名誉教授などによると、原因として(1)光が届かず、光合成が行われない底層は無酸素状態で、徳山ダムに多い鉄やマンガンなどが熱を出しながら溶け出して、比重も大きくなった(2)コスト削減のため、山林伐採をせずに貯水したため、底に沈殿した有機質が分解し、同様の現象が起きた(3)計測器付近で地下水や温泉が噴き出したなどが考えられるという。

徳山ダムの貯水量は満水で国内最大の6億6千万トンあり、底層の水は入れ替わりにくい。同じ揖斐川の下流にあるが、深さが半分の横山ダムでは、こうした現象は起きていない。

ダム底の水に鉄などが溶けていた場合、黒水や赤水といった水質障害を起こすことがある。ただ徳山ダムは、需要予測が狂い、今のところ水は利用されていない。また最も低い放流口は標高305メートル付近にあり、ふだん、水温異常の水が流れ出すことはない。

奈良俣ダムでは11年度以降、ダム下部の放流口から放流することで湖内の水をかき回した。徳山ダムは下部の放流口より低い部分の水温異常のため、水をかき回すには、地上から強制的に空気を送り込む大がかりな装置が必要になる可能性がある。

水資源機構中部支社施設課の江部徹也課長は「普段使わない底の水なので、すぐ対策が必要になるかどうかは分からない」としながらも「通常ありえない現象なので、原因解明はしなければいけない」と話した。
(編集委員・伊藤智章)


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【2013/11/09 15:15】 | 各地のダム情報
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