「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆人工降雨装置は“環境破壊兵器”だった
(東スポWeb 8月23日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130823-00000001-tospoweb-ent

局地的な豪雨はあるものの肝心のダムの貯水量が減少しているため、東京都水道局が21日、東京・奥多摩町と山梨・甲州市の人工降雨装置を12年ぶりに試運転させた。

ダムの水を大幅に増やせるほどの「恵みの雨」につながるか、注目を集めている。そもそも人工降雨技術は軍事利用での研究・開発が盛んに進められてきた。これで水不足が解消されるのなら夢のような話だが、果たして本当に効果はあるのだろうか。
人工降雨装置の試運転は、奥多摩町の多摩川上流の小河内(おごうち)ダム周辺と甲州市の2か所で行われた。

装置の仕組みは、ヨウ化銀を燃やして送風機で煙を上空に噴射させる。4000~5000メートル上空の雲の中の水蒸気とこのヨウ化銀を反応させることで雨を降らせる。

水蒸気でできた雲が雨を降らせるには、水滴の核になるものが必要で、このヨウ化銀に細かい水滴が付着し雨粒となって地上に降り注ぐ、という仕組みだ。

小河内発煙所では午後2時から10分間と午後3時から5分間、甲州市の犬切発煙所では午後2時から1時間、降雨装置が稼働した。

小河内発煙所では稼働直後に10分程度雨が降り、稼働してから1時間後には大粒の雨も降った。ダム上流では午後5時から1時間で約10ミリの雨が降り、下流では同2時から1時間で約11ミリの雨量を記録した。

都の担当者が「上流の雨は装置の効果かもしれない」と話したように、装置の効果か自然発生的な降雨なのかの判別は難しいようだ。過去のデータでは、5%の降雨量増加につながったとされているが、分析結果はすぐに公表できない上に効果を断定しての評価もできないという。

実は人工降雨の歴史は古く、都が設置したのは47年前にさかのぼる。現在、装置を持っているのは全国で東京都だけで、福岡県も1994年ごろに取り組んではいたものの「現在は行っていない」(同県県土整備部)。

もともと、人工降雨装置が開発されたのは、軍事目的の側面が大きかった。軍事評論家の神浦元彰氏は「人工的に雨や霧を発生させるものは、環境破壊兵器と呼ばれています。戦場で大量の雨を降らせれば、地面がぬかるみ、輸送ルートを断つことができる。

集中降雨で水がたまったダムを決壊させられれば、周辺に甚大な水害を起こすことができるからです」と指摘する。

実際、東西冷戦時代の米軍では、人工降雨の技術を利用して台風の進路を変更させ、北朝鮮へ直撃させる作戦も練られていた。

しかし「自然を相手にして、予想以上の降雨になったり、風の影響で進路が変わるなど、成果が正確に予測できない。正確性がなければ、軍事には利用できない」(神浦氏)という結果に。

また米国では、47年にハリケーンにドライアイスを撃ち込み、予定進路を変えたものの、別の地域で予想外の深刻な被害が起きてしまった。

結局のところ、自然を完全にコントロールする“神の領域”には達することはできず、現在は人工降雨による環境破壊兵器の計画はほぼ頓挫しているという。

人工降雨といえば、思い起こされるのが2008年の北京五輪開会式。

「北京に向かっている雨雲に、事前にヨウ化銀を含んだミサイルを発射して、早めに雨を降らせることで、開会式の行われた北京は快晴になった」ともいわれたが「いや、あれは単なる偶然だったに違いない」と懐疑的にみる専門家も多い。

都は7月24日から利根川水系について10%の取水制限を実施している。都では今後のダムの貯水量の推移を見ながら、人工降雨装置の本格運用を検討していくとしているが、どうやらあまり期待しない方がよさそう。


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人工降雨装置の試運転は、奥多摩町の多摩川上流の小河内(おごうち)ダム周辺と甲州市の2か所で行われた。

装置の仕組みは、ヨウ化銀を燃やして送風機で煙を上空に噴射させる。4000~5000メートル上空の雲の中の水蒸気とこのヨウ化銀を反応させることで雨を降らせる。

水蒸気でできた雲が雨を降らせるには、水滴の核になるものが必要で、このヨウ化銀に細かい水滴が付着し雨粒となって地上に降り注ぐ、という仕組みだ。

小河内発煙所では午後2時から10分間と午後3時から5分間、甲州市の犬切発煙所では午後2時から1時間、降雨装置が稼働した。

小河内発煙所では稼働直後に10分程度雨が降り、稼働してから1時間後には大粒の雨も降った。ダム上流では午後5時から1時間で約10ミリの雨が降り、下流では同2時から1時間で約11ミリの雨量を記録した。

都の担当者が「上流の雨は装置の効果かもしれない」と話したように、装置の効果か自然発生的な降雨なのかの判別は難しいようだ。過去のデータでは、5%の降雨量増加につながったとされているが、分析結果はすぐに公表できない上に効果を断定しての評価もできないという。

実は人工降雨の歴史は古く、都が設置したのは47年前にさかのぼる。現在、装置を持っているのは全国で東京都だけで、福岡県も1994年ごろに取り組んではいたものの「現在は行っていない」(同県県土整備部)。

もともと、人工降雨装置が開発されたのは、軍事目的の側面が大きかった。軍事評論家の神浦元彰氏は「人工的に雨や霧を発生させるものは、環境破壊兵器と呼ばれています。戦場で大量の雨を降らせれば、地面がぬかるみ、輸送ルートを断つことができる。

集中降雨で水がたまったダムを決壊させられれば、周辺に甚大な水害を起こすことができるからです」と指摘する。

実際、東西冷戦時代の米軍では、人工降雨の技術を利用して台風の進路を変更させ、北朝鮮へ直撃させる作戦も練られていた。

しかし「自然を相手にして、予想以上の降雨になったり、風の影響で進路が変わるなど、成果が正確に予測できない。正確性がなければ、軍事には利用できない」(神浦氏)という結果に。

また米国では、47年にハリケーンにドライアイスを撃ち込み、予定進路を変えたものの、別の地域で予想外の深刻な被害が起きてしまった。

結局のところ、自然を完全にコントロールする“神の領域”には達することはできず、現在は人工降雨による環境破壊兵器の計画はほぼ頓挫しているという。

人工降雨といえば、思い起こされるのが2008年の北京五輪開会式。

「北京に向かっている雨雲に、事前にヨウ化銀を含んだミサイルを発射して、早めに雨を降らせることで、開会式の行われた北京は快晴になった」ともいわれたが「いや、あれは単なる偶然だったに違いない」と懐疑的にみる専門家も多い。

都は7月24日から利根川水系について10%の取水制限を実施している。都では今後のダムの貯水量の推移を見ながら、人工降雨装置の本格運用を検討していくとしているが、どうやらあまり期待しない方がよさそう。

【2013/08/25 02:24】 | Webの記事
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