「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
◆有明海のアサリ激減 潮干狩り船休業相次ぐ
(朝日新聞2013年05月05日)
http://digital.asahi.com/articles/SEB201305040046.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_SEB201305040046

・・・・略

約30年前は熊手ひとかきで5~10個が採れたというが、今回はアサリ1個を見つけるのに、15分ほどかかった。

広大な海の真ん中で貝を掘る有明海の潮干狩りは、その独特の風情が人気だ。福岡、佐賀、熊本各県の有明海沿岸部の貴重な観光資源になっている。

しかし、今年は潮干狩り船の出航中止が相次ぐ。

川副町の隣の佐賀市諸富町では先月3日、潮干狩りの中止が発表された。アサリの漁場を調査したところ、稚貝はいるものの、佐賀県漁業調整規則で捕獲可能な3センチより大きい成貝が見あたらなかった。船を出す町遊漁船協会が発足した1993年以来、中止は初めてという。
福岡県柳川市でもNPO法人有明会が船を出すのを断念した。発足25年目にして初めてという。担当者は「貝は小さく、信じられないほど少ない。船を出しても、看板に偽りありと言われかねない」と残念がる。

・・・・略

■九州北部豪雨で泥、貝窒息か

今年減った原因としてまず挙げられるのが、昨夏の九州北部豪雨だ。有明海全体を調べる独立行政法人水産総合研究センターの西海区水産研究所(長崎市)によると、大量の淡水と泥が川から有明海に流れ込み、成長中の貝が窒息したとみられるという。

アサリの生息には砂地が適しているが、全国有数の産地である熊本県の白川や菊池川の河口の一部は、豪雨直後に粘土質の泥が厚さ20~70センチにわたって堆積(たいせき)。

福岡県でも、アサリの生息密度が高い矢部川河口の沖合2~3キロに10センチ以上積もった。九州北部豪雨によるアサリの被害は熊本県だけで1億2600万円に達するという。同県の11年の販売額は約6億5千万円。

また、最近はナルトビエイがアサリを食べる被害も深刻になっている。

そもそも有明海のアサリの減少傾向は30年前から続く。農林水産省九州農政局(熊本市)によると、有明海のアサリ漁獲量は83年の約9万トンがピーク。08年は約8千トン、09年からは3年連続で約2千トンと低迷している。

二枚貝に詳しい香川大学の本城凡夫特任教授は、有明海に注ぐ川で高度経済成長期以降、治水事業として砂利採取やダム建設が相次ぎ、アサリが育つのに必要な砂の流入が減ったと指摘する。代わって、ヘドロ化した泥混じりの干潟が増えたという。

福岡、熊本両県は、別の場所で採取した海砂をノリやアサリの生息域の海底に大量にまく「覆砂(ふくさ)事業」を続けている。

13年度予算で福岡県は約20億円、熊本県は約3億5千万円をかけるが、本城教授は「莫大(ばくだい)なお金がかかるうえ、砂の量も限られる。永続的に続けるのは難しい」と指摘する。

諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防が閉めきられたことの影響の有無もよく取りざたされる。ただ、熊本県立大学の堤裕昭教授(海洋生態学)は、「有明海全体の潮流が弱くなった可能性はあるが、アサリの不漁は閉めきり前から始まっており、切り離して考えるべきだ」と話す。
(一部引用)


☆★こちらもどうぞご覧下さい★☆

 ・「八ツ場あしたの会」ニュース
 ・「八ツ場ダムをストップさせる千葉の会」
 ・利根川流域市民委員会
 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ
 


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福岡県柳川市でもNPO法人有明会が船を出すのを断念した。発足25年目にして初めてという。担当者は「貝は小さく、信じられないほど少ない。船を出しても、看板に偽りありと言われかねない」と残念がる。

・・・・略

■九州北部豪雨で泥、貝窒息か

今年減った原因としてまず挙げられるのが、昨夏の九州北部豪雨だ。有明海全体を調べる独立行政法人水産総合研究センターの西海区水産研究所(長崎市)によると、大量の淡水と泥が川から有明海に流れ込み、成長中の貝が窒息したとみられるという。

アサリの生息には砂地が適しているが、全国有数の産地である熊本県の白川や菊池川の河口の一部は、豪雨直後に粘土質の泥が厚さ20~70センチにわたって堆積(たいせき)。

福岡県でも、アサリの生息密度が高い矢部川河口の沖合2~3キロに10センチ以上積もった。九州北部豪雨によるアサリの被害は熊本県だけで1億2600万円に達するという。同県の11年の販売額は約6億5千万円。

また、最近はナルトビエイがアサリを食べる被害も深刻になっている。

そもそも有明海のアサリの減少傾向は30年前から続く。農林水産省九州農政局(熊本市)によると、有明海のアサリ漁獲量は83年の約9万トンがピーク。08年は約8千トン、09年からは3年連続で約2千トンと低迷している。

二枚貝に詳しい香川大学の本城凡夫特任教授は、有明海に注ぐ川で高度経済成長期以降、治水事業として砂利採取やダム建設が相次ぎ、アサリが育つのに必要な砂の流入が減ったと指摘する。代わって、ヘドロ化した泥混じりの干潟が増えたという。

福岡、熊本両県は、別の場所で採取した海砂をノリやアサリの生息域の海底に大量にまく「覆砂(ふくさ)事業」を続けている。

13年度予算で福岡県は約20億円、熊本県は約3億5千万円をかけるが、本城教授は「莫大(ばくだい)なお金がかかるうえ、砂の量も限られる。永続的に続けるのは難しい」と指摘する。

諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防が閉めきられたことの影響の有無もよく取りざたされる。ただ、熊本県立大学の堤裕昭教授(海洋生態学)は、「有明海全体の潮流が弱くなった可能性はあるが、アサリの不漁は閉めきり前から始まっており、切り離して考えるべきだ」と話す。
(一部引用)


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【2013/05/05 21:09】 | 新聞記事から
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