「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
             嶋津 暉之

八ッ場ダム訴訟東京裁判の控訴審の判決がありました。
まことに残念ながら、住民側の敗訴でした。

大竹たかし裁判長は平成8年度から10年度の3年間東京法務局訟務部長で訟務検事(国を被告とする裁判の国側代理人)をしていた裁判官です。それにしても、その判決文はひどい内容で、住民側の詳細なデータに基づく科学的な実証の中身を何ら吟味することがなく、住民側の主張を退けました。

例えば、東京都水道の需要は減少の一途を辿ってきていて、過去20年間に2割以上も減っているにもかかわらず、東京都水道局は将来は逆に2割以上増えるという無茶苦茶な予測を行っています。ところが、判決では、その無茶苦茶な予測を「直ちに合理性を欠くとは認められない」という表現で容認してしまいました。

判決文の問題はあらためてお伝えしたいと思います。

◆八ツ場ダム訴訟、二審も住民敗訴 東京高裁判決
(日本経済新聞 2013/3/29)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2902W_Z20C13A3000000/

国が建設を進める八ツ場(やんば)ダムを巡り、住民らが東京都に負担金の支出差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(大竹たかし裁判長)は29日、一審判決同様に支出を適法と認め、住民側の請求を退けた。

八ツ場ダムを巡っては東京都のほか、利根川流域の関東5県を相手に同種訴訟が起こされ、一審では6件とも住民側が敗訴した。二審判決は今回が初めて。
(一部引用)


◆八ツ場ダム訴訟、建設反対派が2審も敗訴 東京高裁
(SankeiBiz.2013.3.29)
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/130329/cpb1303291439001-n1.htm

1審段階では6都県の地裁で請求がいずれも退けられており、控訴審判決は今回が初めてだった。

市民団体側は訴訟を通じ、水道用水を確保する利水について「都内では生活用水の使用量は減少傾向にあり、都の水需要予測は過大」と主張。水害を防ぐ治水効果も乏しいと訴えた。

しかし、1審東京地裁は「首都で渇水が生じれば大きな混乱が生じるのは想像に難くない」などとして利水上の有用性を認定。治水面でも「流域で生じる水害の発生を防止するためにダムは必要」と判断し、請求を退けていた。

八ツ場ダムは昭和27年に建設計画が浮上。地元は激しい反対運動の末に補償案を受け入れたが、「コンクリートから人へ」をスローガンに掲げた民主党への政権交代に伴い平成21年9月、前原誠司国交相(当時)が本体工事の中止を表明した。

その後計画中止は撤回されたが、現在もダム本体工事は始まらず、完成のメドは立っていない。

総貯水量1億750万トンの多目的ダムで、総事業費は国内最高の約4600億円。群馬、東京、千葉、埼玉、茨城、栃木の6都県が半分以上を負担する
(一部引用)


◆八ツ場ダム二審判決も住民敗訴 6都県の訴訟
(信濃毎日新聞2013年3月29日14:39) 
http://www.shinmai.co.jp/newspack3/?date=20130329&id=2013032901001913

国が建設を進める八ツ場ダム(群馬県長野原町)は不要で、東京都が事業費を負担するのは違法として、都を相手に支出差し止めなどを求めた住民訴訟の控訴審判決で、東京高裁(大竹たかし裁判長)は29日、一審東京地裁に続き、住民側敗訴を言い渡した。
(一部引用)


◆八ツ場ダム訴訟、二審も住民敗訴=東京都の支出差し止め認めず―東京高裁
(時事通信2013年3月29)
http://woman.infoseek.co.jp/news/society/130329jijiX866

国が建設を進めている八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)について、東京都が水の需要がないのに事業費を負担するのは違法などとして、都内の住民らが都側に負担金支出差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であり、大竹たかし裁判長は一審東京地裁に続いて住民らの訴えを退けた。
[時事通信社]


◇却下と棄却
- どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ -
http://blogs.yahoo.co.jp/kajiken76xyz/61845360.html

到底必要がない水源開発も、また「著しい利益」をもたらすことなどありえない洪水調節効果も、全て裁判所は容認しました。
まさに、行政追随です。
(一部引用)

【2013/03/30 23:35】 | 裁判の報告
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