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「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
               嶋津 暉之

愛知県の設楽ダム予定地の移転者の気持ちを伝えた記事です。

◆憂楽帳:公共性とは
(毎日新聞 2013年03月16日 中部夕刊)
http://mainichi.jp/opinion/news/20130316ddh041070009000c.html

東日本大震災から2年が過ぎた。東京電力福島第1原発事故の影響で、いまだにふるさとに戻れないという報道を見聞きして、頭に去来したことがある。国が愛知県設楽町に建設を計画する設楽ダムで、水没予定地から町外に転出した70代の男性の嘆きだ。

「時間があるときにいじれる畑もないし、新たな土地習慣にも慣れない。本当は年金だけでいい。近くで畑仕事して、細々でも住み慣れた所で暮らせれば、それでよかった。犠牲になるつもりで出たのに、補償金をもらったと、残る人たちに嫌みを言われる」
昨年11月、取材をしながらやりきれなさを感じた。補償などいつか使い果たす。結局、心地よい生活を、ふるさとを失った痛みばかりが残る。

福島も電力確保のために安全神話を説かれ、原発立地に同意したところが結局ふるさとを奪われた。補償金も細り、いずれなくなる。家族が分散したまま補償や貯金を取り崩し、先行きに不安を持つ被災者が知り合いにいる。

幸福でなく悲しみを生産する「公共性」とは一体何だ。【清藤天】


☆★こちらもどうぞご覧下さい★☆

 ・「八ツ場あしたの会」ニュース
 ・「八ツ場ダムをストップさせる千葉の会」
 ・利根川流域市民委員会
 ・まさのあつこさんの政策エッセイ
 ・どうする、利根川? どうなる、利根川? どうする、私たち? Ⅱ
 


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昨年11月、取材をしながらやりきれなさを感じた。補償などいつか使い果たす。結局、心地よい生活を、ふるさとを失った痛みばかりが残る。

福島も電力確保のために安全神話を説かれ、原発立地に同意したところが結局ふるさとを奪われた。補償金も細り、いずれなくなる。家族が分散したまま補償や貯金を取り崩し、先行きに不安を持つ被災者が知り合いにいる。

幸福でなく悲しみを生産する「公共性」とは一体何だ。【清藤天】


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【2013/03/17 01:35】 | 新聞記事から
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