「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
            嶋津 暉之

昨年9月の鬼怒川の堤防決壊は、河道整備をおろそかにするダム建設偏重の国交省の誤った河川行政が引き起こしたものです。
この問題を梅村さえこ衆議院議員が2月24日の衆院総務委員会で追及しました。

「鬼怒川水害と行政の責任」については「八ッ場あしたの会」のHP をご覧ください。
 ↓
http://is.gd/ziikXv

◆常総水害 「人災」 梅村氏 政府対応ただす
(しんぶん赤旗2016年2月27日(土))
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-02-27/2016022704_04_1.html?_tptb=032

日本共産党の梅村さえこ議員は24日の衆院総務委員会で、昨年9月の記録的豪雨で茨城県常総市の鬼怒川付近の堤防が決壊し、甚大な被害が出たことを取り上げ、政府の堤防整備や住民への対応をただしました。

梅村氏が鬼怒川三坂地区の堤防決壊の原因を質問したのに対し、国交省水管理国土保全局の野村正史次長は「2014年度から用地調査に入り堤防整備に向けた準備は進めていた」と述べました。

梅村氏は「整備は20年から30年かかるとしていたではないか」と批判。鬼怒川の堤防整備予算が15年度は約10億円だったのに対し、鬼怒川上流にある湯西川ダム(栃木県)の建設には毎年50億~350億円もあてられていたことを指摘し、「ダム建設優先で河川整備が後回しにされ、そのしわ寄せが今回の決壊になったのではないか」と追及しました。

決壊した鬼怒川付近の住民たちが国交省の地元事務所に堤防が決壊する危険性と早急な整備を求めていたことにも触れて、「地元では人災だとの声が出ている」とし、住民への説明を要求しました。

野村次長は「堤防の整備にかかっていく」と述べるとともに、現地の住民の理解が得られるよう説明していくと答弁しました。

梅村氏は、被災農家が農業を再開できるようにするために、国による補助率を上げ、補償対象に線引きをしないよう求めました。

【2016/02/29 00:45】 | 国会で
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             嶋津 暉之

27日開かれた淀川水系・大戸川ダム検証案の公聴会についての記事です。
反対派の住民は28日の市民側の集会に結集するということなのでしょうか。
公聴会では反対派の公述はなかったようです。残念です。

◆滋賀)大戸川ダム計画「有利」案巡り聴取会
(朝日新聞滋賀版 2016年2月28日) 
http://www.asahi.com/articles/ASJ2T6FQXJ2TPTJB017.html

 2009年に建設が凍結された大津市南部の大戸川ダム計画を検証している国土交通省近畿地方整備局は27日、治水案では「ダム建設が最も有利」とした報告書(素案)についての住民意見を聞く会を市内で開いた。意見を述べた8人全員が推進を求め、異論は出なかった。

 整備局が冒頭、ダムとダム以外の代替策8案を比較し、総事業費が約3500億円と最も安くなることなどをふまえて総合的にダム案が最も有利とした素案の内容を説明。その後、8人が登壇した。

 地元住民でつくる「大戸川ダム対策協議会」の元持吉治会長(65)は「抜本的な治水対策が必要と確信している。前進を歓迎する」と述べ、早期の着工を求めた。「今も大雨のたびに洪水の恐怖にさらされる」「近年の台風被害は、ダムがあれば軽減された」などの声もあった。

 ログイン前の続き国の予備調査が始まってから48年。1990年代後半、建設のための集団移転に応じた集落の住民も登壇した。「集落は賛成、反対に二分され、言い表せない苦痛を味わった。苦渋の選択をした人々がいることを考慮してもらいたい」。素案の中身に踏み込んだ意見は出なかった。

 約70人が傍聴。嘉田由紀子前知事の脱ダム方針に賛同していた大津市中心部の無職男性(74)は「何がベストか分からなくなってきた。見極めようと足を運んだが、賛成ばかりで物足りなかった」と話した。

 整備局は28日も大阪市中央区で住民聴取会を開き、29日には同区で学識経験者の意見を聞く場を設ける。その後、関係する自治体にも意見を求め、検証報告書の原案をまとめる。

■大戸川ダム計画の主な経緯■

1968年 国が予備調査を開始

 89年 国が建設事業に着手

 98年 地元・大鳥居地区住民の集団移転が完了

2003年 淀川水系流域委員会が「原則建設すべきでない」と提言

 05年 国が建設凍結方針を示す

 06年 ダム凍結を掲げる嘉田由紀子氏が知事に当選

 07年8月 国が凍結方針撤回。治水専用ダムとして建設を目指すことに

 08年4月 流域委が「ダム建設は不適切」との意見書を近畿地方整備局へ提出

   11月 滋賀、京都、大阪、三重の各知事が「河川整備計画に位置づける必要はない」との共同意見を公表

 09年3月 国が再び計画を凍結

 15年10月 検証会議が4年9カ月ぶりに再開

 16年2月 国交省が「ダム建設が有利」との検討結果を公表


◆8人中7人「着工を」 大戸川ダム計画で聴取会
(中日新聞滋賀版 2016年2月28日)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20160228/CK2016022802000005.html

 国のダム検証で淀川水系の治水には「建設が最も有利」とされた大戸川ダム(大津市)計画について一般から意見を聞く聴取会が二十七日、大津市黒津の水のめぐみ館「アクア琵琶」であり、意見を表明した八人中七人が「早期着工を」と訴えた。

 国土交通省近畿地方整備局が検証報告を作る参考にしようと開いた。滋賀、京都、大阪の各府県民が対象で、八十人が来場した。

 演台で意見を述べた八人のうち七人は大戸川沿い在住で、建設予定地に住んでいた男性は「元はダム反対だったのに国に求められて受け入れた」と経過に触れ、着工を求めた。

 一方、大戸川沿いではない同市神領の男性は「二〇一三年の台風18号で瀬田川洗堰(あらいぜき)が全閉されたが、ダムがあっても全閉は免れなかったと思う」と述べた。

 大戸川ダムは国の河川整備計画で事業の凍結が明記されている。関係府県知事の意見を踏まえて整備計画を変えない限り、着工されない。(井上靖史)


◆移転住民ら「大戸川ダム早期着工を」 大津で意見聴取
(京都新聞2016年02月27日 22時50分)
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20160227000150

 国土交通省近畿地方整備局は27日、大津市の「アクア琵琶」で、大戸川ダムの検証結果をまとめた報告書素案について、市民の意見を聞く場を開いた。ダム湖予定地から移転した住民らが壇上に立ち、ダム建設を最も有利とした素案について「住民の気持ちに寄り添い、評価する。流域の安全のため本体工事の早期着工を」と求めた。

 市民約80人が参加し、希望した8人が意見を述べた。大戸川ダム対策協議会会長の元持吉治さん(65)は「住民は下流域の安全を考え、苦渋の選択で移転を受け入れた経過がある。国と地方が連携し、着工を進めてほしい」と語った。ほかにも2013年の台風18号で浸水被害に遭った地区の住民らが「二度とぶれずに建設に進んでもらいたい」などと話した。素案に反対する声はなかった。

 意見を聞く場は、28日午後2時から大阪市の大阪合同庁舎でも開く。その後、学識者や関係自治体からも聞き取りし、検証手続きに反映させるという。素案についてはパブリックコメントも募っており、3月14日まで受け付ける。


◆大戸川ダム 住民から意見聞く

(NHK 2016年02月27日 18時20分)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2065970161.html?t=1456614276015

建設計画が凍結されている大津市の「大戸川ダム」について国土交通省が示した流域の治水対策としてダム建設が「最も有利だ」とする検証結果について、流域の住民から意見を聞く会合が大津市で開かれました。

大津市の「大戸川ダム」は、下流の洪水防止などを目的に建設が計画されましたが、平成20年に地元の滋賀県や下流の大阪府や京都府の知事らが建設に反対したことなどから、計画が凍結されました。

その後、国土交通省近畿地方整備局が改めて検証し、今月8日、ほかの案と比べて費用が低く抑えられ、流域の治水対策としてダム建設が「最も有利だ」とする結果を示しました。
これを受けて27日、大津市で開かれた会合には地元のほか、京都や大阪などからおよそ80人が参加しました。
このうちダムの建設予定地から移転した大津市の男性は、「下流の治水のためにも早急に着工してほしい」とダムの建設を求めました。

国土交通省近畿地方整備局は、学識経験者や3府県の知事からも意見を聞き、最終的な事業案をまとめることにしています。

参加した大津市の74歳の男性は、「計画が凍結された当時から状況は変わってないはずだ。地元の思いは大切だが、今の時点では賛成出来ない」と話していました。


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【2016/02/29 00:24】 | 各地のダム情報
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               嶋津 暉之

本日、下記のとおり、大戸川ダム問題・緊急対話集会が開かれます。
これだけのメンバーが揃うことはあまりありませんので、近くであれば参加したいところです。
  
 「大戸川ダム問題・緊急対話集会」

 (日時) 2月28日(日)午前10時~12時 
                      ※当初の13時~16時を変更
 (会場) 大津市 「コラボしが21」 3F 中2会議室
 (参加費) 無料

 (プログラム)
   1)大戸川ダム計画の国としての経緯 
                           宮本博司様(元淀川河川事務所長)
                              ※メッセージ参加
   2)大戸川ダムと滋賀県のかかわり ~3府県知事合意を中心に~
                           嘉田由紀子様(元滋賀県知事)
   3)定量型治水から非定量型治水へ
                           今本博健様(京都大学名誉教授)
   4)瀬田川・宇治川の生態系特性から大戸川ダムの環境影響を考える
                           竹門康弘様(京大防災研究所)
   5)質疑応答
    

【2016/02/28 03:07】 | お知らせ
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             嶋津 暉之
北海道知床半島の斜里川(しゃりがわ)の治山ダム(林野庁の砂防ダム)に魚道が設置され、サクラマスが遡上できるようになったという報告です。

◆斜里川本流の治山ダム 改良順調

(NHK2016年02月25日 (木))
http://www.nhk.or.jp/ecochan-blog/400/238390.html
NHK弘前カメラマン 柳澤啓

斜里川の魚道


知床半島に近い斜里岳や摩周湖からの伏流水を水源にもつ斜里川はオホーツク海に注ぐ長さ54.5kmの川です。斜里川にはサケ科の魚たちも多く生息していて、サケやサクラマス、カラフトマス、アメマスなどが川と海を行き来しながら世代交代を繰り返してきました。

去年12月、斜里川の本流に設置された幅94m、高さ3mあまりの大型の治山ダムに魚道が設置されました。治山ダムは、国有林を流れる川や下流の土砂災害を防ぐために造られてきましたが、川の生き物たちの行き来を長い間にわたって阻害する要因にもなっていました。
治山ダムに魚道が設置され、途絶えていた魚たちの移動ができるようになったのです。

魚道設置前の治山ダム魚道設置後の治山ダム

私がこの治山ダムを初めて見たのは2010年初冬のことでした。遊泳能力が高いサクラマスでも越えるのが難しいのではないかというのが最初に見た時の印象でした。

本格的に取材を開始した2012年、7月のサクラマスが遡上する季節にこのダムの前で観察を続けましたが、上ることができたサクラマスは皆無でした。サクラマスたちの苦労を目の当たりにしてきただけに、今回の治山ダム改良は感慨深いものがありました。

斜里川流域ではこれが2基目の改良になりますが、特に流量が多い斜里川本流の治山ダムの改良が成功したのは、技術的な指導を行った有識者、斜里川上流の調査や魚道設計を行ったコンサルタント、工事担当者、林野庁網走南部森林管理署の方々の連携がうまくいったからでした。

魚道の特徴

今回の改良では治山ダムに魚道をつける方法が採用されました。防災上の理由でダムの撤去ではなく、従来の治山ダムの機能を維持しながら一部を切り欠いて魚道を設置しました。この魚道には魚が利用しやすいような工夫が施されています。

〇迷わずに上流へ

治山ダムのすぐ上流には中州を挟んで本流と分流が流れていますが、流れの6~7割にあたる本流の流れを設置された魚道に流す構造になっています。治山ダムの下流端にあわせて魚道の入り口をつくることで、上ってきた魚たちは迷うことなく魚道の入り口を見つけて遡上することが出来ると同時に、泳いで下ることも自由になります。

もともとダムの下流端には深みがありました。魚道を流れ下ってきた水の勢いを弱めたり、上ってきた魚たちの休息場所にもなるのでこの深みを活かすことにしました。

〇小さな落差
長さ33mの魚道の中には14段の落差が設けられ、流れの落差は25cmになっています。さらに右岸と左岸を結ぶ隔壁に5cmの傾きを設けることで、右岸側には厚みのある流れが、左岸側には緩やか流れが形成され左岸と右岸を結ぶ隔壁ます。魚たちは自分の泳ぐ力に応じて選んで上ることができるようになりました。

新年度の計画では、複数の魚道を設置

平成28年度、斜里川流域では複数の治山ダムの改修が計画されています。

〇簡易型魚道

その中で私が関心をもったのが、別の治山ダムに小規模な改良を施す簡易型魚道です。
去年12月に魚道が設置されて完成した大型の治山ダムの下流には落差が1mを越えるものが3基あります。2012年に私が観察したときは産卵期に入り、体質が変わってジャンプ力が衰えたサクラマスが越えられない様子を何度も目撃しました。あと10cm~20cmの高さが越えられずに落ちていく様子も撮影しました。

新しい改良ではサクラマスが落差を泳いで上れるように、治山ダムの堰堤(えんてい)の上に構造物を設置して流れを集めます。流れ落ちる水の厚みを確保しようという発想です。さらに堰堤からの流れ下る水に泡が入らないようにするために水が流れる場所に石組みを施します。滝や堰堤から落ちる水が白く見えるのは空気がたくさん混ざっているからで、魚たちは泡の中を泳いで上ることはできません。
このタイプの魚道は全ての魚種に対応する恒久的なものではありませんが、小さな改良でも成果が出ることが期待されています。

小さな支流でも改良を検討中

小さな支流の治山ダム斜里川流域では大規模な増水の可能性が低い小さな支流にも治山ダムが設置されています。そのような支流の中に残された産卵に適した場所まで上れるように、コストをかけずに改修する案も出ています。そこでは現在の川の流れを活かしつつ、堰堤に沿うように魚道を設置する案も出されています。

治山ダムに並行して設置するこのような形状の魚道は、林野庁北海道森林管理局内では初めてのことです。

新年度に計画されているものは大きな費用をかけずに必要な効果を得ようとするのが特徴で、これまでにない試みが続きます。魚たちの生態に配慮した様々な形状の魚道が成功すれば、各地に波及する可能性があり、とても楽しみです。
斜里川流域では今後も複数の治山ダムの改良が検討されていて、斜里川上流の環境の改善が進みそうです。


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【2016/02/28 03:04】 | Webの記事
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                嶋津 暉之

熊本・大分県境の下筌(しもうけ)ダムの建設に反対した室原知幸氏の半生を追ったノンフィクションの舞台「砦」についての記事をお知らせします。

◆ダム反対闘争、今こそ演じる 村井国夫、舞台「砦」主演 ノンフィクション原作
(朝日新聞2016年2月25日16時30分)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12227922.html?rm=150

 晩年の13年間をダム建設反対運動に捧げた男、室原知幸(1899~1970)を、村井国夫が演じる。ユニークな闘争を繰り広げた室原と、それを見守った妻を描く舞台「砦(とりで)」(東憲司作・演出)が3月1日から東京・池袋の東京芸術劇場で上演される。

 原作は松下竜一の「砦に拠(よ)る」。熊本・大分県境の下筌(しもうけ)ダムの建設に反対した室原の半生を追ったノンフィクションだ。室原はダム建設予定地に「蜂の巣城」と呼ばれる砦を築き、住民と籠城(ろうじょう)したことで知られる。最後の1世帯になってもダム底から立ち退かなかった。

 村井は「安保法の成立などを見ても、もの言わぬ人で終わることの怖さを僕自身ひしひしと感じている。この芝居をやることが、今とても重要。発信できる喜びがある」と言う。

 原作には妻についてあまり書かれていないが、東は夫婦の物語にこだわった。「一体この夫婦はどうやって13年間過ごしてきたんだろうと思って」。室原が亡くなって闘争は終結。その4カ月後、妻が立ち退いた。「実際、立ち退きを決めた時はごめんなさい、ごめんなさいって仏壇に手を合わせたそうです。相当悔しかったと思います」

 村井も夫婦のやりとりの場面が好きだという。「大義もあったけど、日常を壊されたくないっていう小さな個人的な抵抗もあったんでしょうね」

 ほかに藤田弓子ら出演。当日5千円など。03・5371・1153(トム・プロジェクト)。(成川彩)

【2016/02/27 01:33】 | お知らせ
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           嶋津 暉之

八ッ場ダム水没予定地で移転を拒み続けた高山彰さんが土地と住居の買収に応じる契約を結びました。
高山さんは、昨年6月末に開かれた強制収用のための八ッ場ダム事業認定の公聴会に登壇し、ダム計画への疑問を強く訴えました。

八ッ場ダム工事事務所から高山さんに対して、家族親戚への執拗な働きかけと、事業認定が下りると補償基準が適用されず、補償額が大幅に減額されるなどの脅しがあったと聞いています。

◆群馬)八ツ場ダム 移転拒み続けた高山さん土地買収契約
(朝日新聞群馬版2016年2月25日)
http://digital.asahi.com/articles/ASJ2R5S9ZJ2RUHNB019.html?rm=355

 長野原町に建設中の八ツ場ダム予定地に暮らす元消防署員の高山彰さん(62)が、国土交通省のダム工事事務所と今月12日付で、土地と住居の買収に応じる契約を結んだ。水没予定地の中心に住んでおり、最後まで契約に応じなかった一人と見られている。ギリギリまで拒み続けたその思いを聞いた。

 吾妻川のすぐ横、旧JR吾妻線を挟む形で高山さんの住居と車庫がある。反対運動の前面に立ったことはないが「補償金一発で済ませたいとしか見えない国のやり方に疑問を抱いてきた」という。

 建設計画が浮上してから長い年月が経ち、「地域も人間関係もズタズタになった」。反対をあきらめたころに民主党政権が建設中止を唱えたことで「やっぱり必要ないのかと寝た子を起こされた」と振り返る。その後、自公政権になるとダム建設へと方針が再度ひっくり返った。

 「ダムができるからといって川の下流の住民が喜んでいるとも聞かない。(現場の住民が)故郷を奪われるだけの理不尽な計画と思ってしまう」
 高山さんがこだわっているのは、移転代替地の地滑りと鉄鋼スラグの問題だ。削って造った道路の法面(のりめん)に亀裂が生じた場所があり、「山が動いているのでは」と心配する。鉄鋼スラグの調査も望む場所まで細かく調べてはもらえなかったといい、不安が残っている。「地滑りもスラグも問題ないと文書で保証できないなら、専門家を招いた住民説明会を開いて欲しい」と訴える。

 国が土地収用法に基づく事業認定を申請して4月で1年になる。告示、裁決と進めば強制的に移転を強いられ、補償金も減額が予想される。未契約だった家が一軒、また一軒と契約に応じるのを見てきた。「仲間がいればまだしも、独りでは何もできない」と孤立感を深めながらも、「思い通りには運ばせたくない」との意地もあり、これまで粘ってきたという。

 国交省との契約に署名したあと、強制収容の直前まで頑張った形になればと、まだ空欄だった日付を告示前日にするよう求めたが、告示日は未定と断られたという。契約では「今年11月末までに代替地に移転する」とされ、やむを得ない事情がある場合は改めて協議することになっている。「とても準備を始める気にはなれない」。いまだに気持ちの整理はつかない。(井上実于)


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【2016/02/26 02:47】 | 八ツ場情報
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                嶋津 暉之

昨日、関東地方整備局の事業評価監視委員会が開かれ、霞ケ浦導水事業の再評価が議題になりました。

霞ケ浦導水事業の再評価の配布資料は
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000641424.pdf
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000641425.pdf
掲載されていますので、ご覧ください。

今回の再評価は、那珂川水系河川整備計画、霞ケ浦河川整備計画、利根川・江戸川河川整備計画による霞ケ浦導水事業の位置づけが終わり、これから事業を推進していくためのものです。
工期は2021年度から2023年度に延期されました。
来年度は石岡トンネル工事(70%残)の入札公告を行い、再来年度から工事を再開する予定になっています。
那珂川や利根川の漁業と生態系に大きなダメージが与える霞ケ浦導水事業を中止させるために頑張らなければなりません。

【2016/02/26 02:37】 | 未分類
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               嶋津 暉之

先にお知らせしましたように、昨日、関東地方整備局の事業評価監視委員会が開かれ、江戸川スーパー堤防(篠崎公園地区)の再評価が議題になりました。
江戸川スーパー堤防(篠崎公園地区)事業の配布資料は
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000641422.pdf
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000641423.pdf
掲載されていますので、ご覧ください。

来年度には国交省は江戸川区および東京都と協定を結んで、篠崎公園地区のスーパー堤防整備事業を推進していく考えです。
北小岩一丁目に続いて、篠崎公園地区でもスーパー堤防を整備するということです。
完成予定は2026年度ですから、10年以上先の話ですが、事業が本格的に動き出しそうですので、私たちも対応を考えなければなりません。

昨日の審議で最終的には継続が認められましたが、家田 仁委員長からこの事業に対してかなり厳しい意見がありました。
江戸川でスーパー堤防の整備を進めていく具体的な計画がなくて、ここだけ、スーパー堤防にする意味がどこにあるのだと、事業の必要性に対して強い疑問が出されました。
約1か月後に議事録が公開されますので、それを見てみたいと思います。
ただ、委員は問題意識が稀薄な人が多く、容認を前提とした意見ばかりでした。

【2016/02/26 02:34】 | スーパー堤防
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              嶋津 暉之
佐賀県の直轄ダム「城原川ダム」の検証報告素案への意見募集が2月23日まで行われました。

(九州地方整備局のHP http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kisyahappyou/h28/160125/index1.pdf

意見募集や公聴会は通過儀礼として行われ、虚しいところがありますが、意見をきちんと出しておくことは必要ですので、意見を提出しました。

私が提出した意見書を水源連HPに掲載しました。
http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2016/02/b90dd6f5d7cdd384b2c63c6667e0e0861.pdf

他のダムにも共通するところがありますので、長文ですが、お読みいただければと思います。
要点はつぎのとおりです

〇 城原川の治水対策として、城原川ダムではなく、子孫に禍根を残すことがない「耐越水堤防への堤防強化+野越」を選択すべきです。

〇 2015年9月の鬼怒川の堤防決壊による大水害を踏まえれば、城原川においても耐越水堤防への堤防強化を実施すべきであり、且つ、城原川の伝統的な治水対策「野越」を活用すべきです。

〇「耐越水堤防への堤防強化+野越」の治水対策は、

 1. 城原川ダム以上の治水効果を得ることが可能です。

 2.事業費が城原川ダムよりはるかに安上がりです。

 3.大洪水が来て越水が生じても破堤を防げるので、壊滅的な被害を回避することができます。

〇 一方、城原川ダムは、副ダムが生物の行き来を妨げる障害物になり、また、洪水後、川の濁りが長期化することが避けられず、水生生物に対して少なからず影響が与えることが危惧されますが、「耐越水堤防への堤防強化+野越」にはそのような自然へのダメージがありません。

〇 流水型ダムは日本では10年程度の実績しかなく、大洪水が来た時に、洪水吐きの小さな穴が閉塞することがないのか、鋼鉄製スクリーンが流木等で覆われて洪水の通過を遮ってしまうことはないのか、全くの未知数です。

〇 城原川ダムが閉塞すれば、城原川ダム下流の河道はダムの洪水調節を前提として計画されているから、大氾濫の危険にさらされることになります。

【2016/02/26 02:29】 | 埼玉の会の見解
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         嶋津 暉之

21日、佐賀県神埼市で開かれた直轄ダム「城原川ダム」の検証検討素案に関する公聴会についての記事です。
意見募集も明日まで行われています。
http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kawa/kensyo/05-jyoubarugawa/160125soan-iken/soan-iken.html

川を分断し、川の自然に多大な影響を与える城原川ダム、そして、大洪水に閉塞を起こしてダム下流部を氾濫の危険性にさらす城原川ダムを本当に造ってよいのか、

そのように基本的な問題があるダムが建設された城原川を子孫に残してよいのか、真剣に考えるべきです。私も提出意見を準備中です。

◆城原川ダムに住民意見 九州地方整備局が聴く会
水害不安早く建設を  野越し活用整備して

(佐賀新聞 2016年02月22日)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/281452

国の事業対象見直しとなっている城原川ダム(神埼市)について国土交通省九州地方整備局は21日、これまでの検証結果をまとめた検討報告書素案に対して住民の意見を聴いた。九地整が検討の場で「最も有利」とした流水型ダムについて多様な見解が示された。
神埼市の神埼中央公園体育館で開かれ、九地整の担当者が住民約30人にこれまでの経緯を説明した。

上流から下流に住む住民10人が意見を述べ、脊振町の梅崎哲夫さん(72)は「水没予定地の住民は半世紀近く翻弄(ほんろう)されており、生活環境も悪化したままだ」と一刻も早い建設を要望。江戸時代から続く治水施設「野越し」近くに住む片江則行さん(44)=神埼町=も「脊振の大雨だけで水位が急激に上がり、恐怖を感じた。人命第一に考えて」とダム推進を求めた。
千代田町の佐藤悦子さん(63)は、ダムに頼らない流域全体での治水を訴え「ダムを造ったとしても土石流や高潮などから地域は守れない。河川整備が先だし、野越しを先進的な減災システムと評価する専門家の話を聴いて」とした。

「ダムができても想定外の雨は起こるので、被害軽減のため野越しを残して」「野越しからあふれた水を流す機能を取り戻すため、神埼市が受け堤を復旧してほしい」など賛否にとどまらない意見も出ていた。

意見を聴く場は22日夜に佐賀市でも開かれ、これらを踏まえてダム事業対応方針の原案を作成する。


◆城原川ダム事業で公聴会 「治水対策」流域10人発表 [佐賀県]
(西日本新聞2016年2月21日 17時5分)
http://news.livedoor.com/article/detail/11208105/

国土交通省九州地方整備局が進める神埼市の城原川ダム事業で、九地整は21日、神埼市の神埼中央公園体育館で市民の意見公聴会を開いた。

九地整側が複数の治水対策のうち最も有利とした流水型ダム案について、初めて市民の意見を聴く場となり、河川周辺の住民10人が治水対策への意見を述べた。

「豪雨で流木がダムに堆積したらどう対処するのか」「有明海の満潮時に下流域で高潮が発生する可能性がある」といった質問や意見が出た。大雨の時に上流の田畑に雨水を逃して河川決壊を防ぐ伝統的な治水施設「野越(のご)し」の存続を望む声もあった。

公聴会後、水没予定地に住む梅崎哲夫さん(72)は「上下の流域それぞれに事情もある。ダム建設はもっと市民の意見を反映させながら検討してほしい」と話した。

ダム建設に反対する「城原川を考える会」の佐藤悦子会長(63)は「治水に関心のある市民は少ない。自分たちの生活に多大な影響がある大事な話が進んでいることに気付いてほしい」と呼び掛けた。意見公聴会は22日午後6時半から佐賀市の県教育会館でも開かれる。


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【2016/02/23 02:34】 | 各地のダム情報
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