「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
利根川流域市民委員会の再結成集会
「関東平野にも、脱ダムの風よ吹け!
 ~利根川水系河川整備計画の出直しをチャンスに!~ 

この集会に参加した埼玉の会のTさんのレポートです。

4月29日、全水道会館には130名が集い、熱気あふれる集会になりました。

開会挨拶の中で、大熊孝さんは「是非、皆さんも現場に行って、心と体に沁み込ませて欲しい」と言われました。

講演は元国土交通省の宮本博司さんが「河川整備計画の民主的な策定を!今こそ、河川法改正の原点に立ち返ろう」と題して話されました。
大阪の槙尾川ダムの有識者会議の委員、大阪府河川整備委員会、淀川水系流域委員会などに関わられた経験を元に、「委員会は公開が原則、傍聴者にも発言させ、マスコミに報道してもらい、皆が見ている、ということを役人に分からせることが大事。
ダムを造らなくても堤防強化、越水対策などやることはいくらでもある。ダムを造りたいと本気で思っている現役役人はほとんどいない。

(ダム推進の理由↓)
 ①役人のメンツ 
 ②先輩のやってきたことを否定できない 
 ③方向転換するより、継続する方が楽 
 ④強烈なOBの指示などである。」

など示唆に富んだお話しでした。

次に嶋津暉之さんが「利根川水系河川整備計画をめぐる経過」として、昨年12月29日の藤村官房長官裁定について報告があり、これから始まる利根川河川整備計画の策定が大事であることが話されました。

その後、大規模河川事業に関する4つの報告と各地からの報告の後、大熊孝さん、宮本博司さん、嶋津暉之さんの3人をパネラーに、まさのあつこさんのコーディネーターによるパネルディスカッションに入りました。

嶋津さんの「これから始まる利根川河川整備計画についてのアドバイスを」の問いに対し

大熊孝さん
「ダムが今、生きている人に役立つかが大事。100年後の人のためになっているかと言うとそうでもない。足尾鉱毒事件の時は、現地に学生が1000人位集まった。その位の意気込みで八ッ場で集会が開かれれば変わる可能性がある」

宮本博司さん
「国交省は現地での討論を避ける。現地に行って何が緊急性があるか議論することが大事。とにかく現地に行けば、利根川が沁み込んで来る。そうすると頭で考えなくても分かる。それを計画する方にぶつけることが大事。」

最後に神原禮二さんの力強い国土交通省への要請文を拍手で採択して集会を終了しました。
今後のしなやかな活動をイメージしつつ、会場を後にしました。



「あしたの会」ツイッターの利根川流域市民委員会関連

 八ッ場あしたの会@yambatomorrow
本日の利根川流域市民委員会の再結成集会は盛会だった。国交省OBの宮本博司さんのお話。ー川は自然=無限の存在。川の専門家といえども、知っているのは自然のほんの一部に過ぎない。行政は「想定」によってダム計画をつくるが、自然は「想定外」の繰り返し。これでは本当の自然災害には役立たない。

 八ッ場あしたの会@yambatomorrow
宮本さんのお話し続きー「今後、新規ダムは計画しないので、現在実施中のダムだけは、継続して造らせてほしい」というのが10年以上前からの国交省幹部の本音。今の役人に、ダムの必要性は語れない。

 八ッ場あしたの会@yambatomorrow
河川工学者の大熊孝さんのお話。「現場を見て、体に染み込ませることが一番大切。八ッ場ダムの予定地、利根川流域の現場に、何度でも足を運ぶこと。

 八ッ場あしたの会@yambatomorrow
霞ヶ浦導水事業の問題に取り組む濱田篤信さんのお話よりー「水ガメ化された霞ヶ浦では湖底堆積物中の放射性物質濃度が急上昇している。こうした中で那珂川の水を霞ヶ浦へ導水することは、霞ヶ浦の放射能汚染の解決に決定的打撃を与えることになる。」

 八ッ場あしたの会@yambatomorrow
スーパー堤防についての渡邉拓美さんのお話より。「スーパー堤防の真の目的は治水事業ではなく、開発事業。高層マンションやショッピングセンターと共にスーパー堤防が造られる。」 





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【2012/04/30 22:27】 | 利根川流域市民委員会
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              嶋津 暉之

4月29日、「利根川流域市民委員会の再結成集会  関東平野にも、脱ダムの風よ吹け ~利根川水系河川整備計画の出直しをチャンスに~」が開かれました。

 利根川流域市民委員会の再結成集会のお知らせ

この集会では宮本博司さんの講演、八ッ場ダム、南摩ダム、霞ケ浦導水事業、スーパー堤防等の各事業についての報告があり、また、パネルディスカッションには大熊孝先生も参加され、充実した集会であったと、主催者の一人として自負しております。

◆ダムに頼らない計画提言へ 利根川流域市民委が再結成
堤防強化の優位性指摘

(下野新聞 2012年4月30日 朝刊)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120429/773393

国土交通省関東地方整備局が策定中の利根川水系河川整備計画に市民の視点で提言しようと、34の市民団体で構成する「利根川流域市民委員会」の再結成集会が29日、都内で開かれた。

約130人が参加し、洪水にも耐えられる堤防強化などを進めてダムに頼らない計画を提言しようと、議論を交わした。
利根川水系河川整備計画は、本県の思川開発事業(南摩ダム)や群馬県の八ツ場ダム、茨城県の霞ケ浦導水事業などの上位計画。

今後20~30年間に実施する河川整備の事業内容を定める。同会は2006年に発足し活動していたが、09年の政権交代で計画策定作業が中断したのに伴い、活動を休止していた。

政府は八ツ場ダムの事業継続を打ち出したが、ダムの本体着工には同計画の策定が条件とされた。

国交省は現在、急ピッチで策定作業を進めており、同会もこれに合わせて活動を再開させた。南摩ダム訴訟などの原告でもある水問題専門家の嶋津暉之さんらが共同代表を務めている。

集会では元国交省近畿地方整備局河川部長だった宮本博司さんが講演し「本気でダムを造りたがっている現役の役人はほとんどいない」とした上で、ダムよりも堤防強化の優位性を強調。

「安価な工法が確立しており、国交省も実験済み。導入しないのはダム計画が破綻してしまうため、役人のメンツがつぶれるからだ」と指摘した。

(宗像信如)


◆八ツ場問い直す 市民団体再結集
(朝日新聞群馬版 2012年04月30日
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001204300003

八ツ場ダムの建設など利根川水系で進む開発を問い直そうと、各地の市民団体が集った「利根川流域市民委員会」の再結成集会が29日、都内で開かれた。

集会では、八ツ場ダム建設再開の条件の一つの「利根川水系河川整備計画」に住民の意見を反映させ、策定委員を選び直すことなどを前田武志国土交通相らに要望することを確認。

元国交省近畿地方整備局河川部長の宮本博司氏が基調講演し、「治水にはダム建設より、脆弱(ぜい・じゃく)な堤防を強化すべきだ」などと語った。

「八ツ場あしたの会」の渡辺洋子さんは「八ツ場ダム湖予定地周辺は地層が脆弱。水をためると地滑りが誘発される危険性が高い」とし、安全対策で4600億円の事業費がさらに膨らむと訴えた。

同委員会は、国の計画に市民の声を反映させようと2006年に結成し、34団体が参加。政権交代後に一時休止したが、国の作業再開を受けて再結成した。



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【2012/04/30 20:31】 | 利根川流域市民委員会
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ダムの堆砂による上流側の河床上昇も洪水氾濫を引き起こしますが、昨年7月の新潟・福島豪雨の只見川氾濫でもその問題が指摘されています。

◆只見川氾濫は滝ダム整備原因か 上流に土砂堆積
(福島民友ニュース2012年4月28日)
http://www.minyu-net.com/news/news/0428/news7.html

昨年7月の新潟・福島豪雨で只見川が氾濫し流域で甚大な被害が発生した問題で、只見川滝ダムの建設によりダム上流に土砂の堆積が進み、ダム貯水量の許容範囲が減少し通常より水位が上昇したため、被害が拡大した可能性があることが27日までに、阿賀野川水系技術検討会の検証で分かった。

同ダムを管理する電源開発によると、検証は、適正に管理していれば被害が減少できた可能性があるとも指摘している。

同社は、ダムの土砂堆積が被害拡大の要因となる可能性を認めるが、ダムの調整池の範囲などの問題も残るため、詳細な調査結果を待ちたいとしている。



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【2012/04/30 02:36】 | 各地のダム情報
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                嶋津 暉之

4月27日、栃木の3ダム裁判控訴審で、東京高裁の裁判官による現地視察が行われました。

◆高裁判事、南摩ダム視察 ダム訴訟控訴審
(下野新聞 2012年4月28日)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120427/772136

南摩(鹿沼市)、湯西川(日光市)、八ツ場(群馬県)のダム3事業への公金支出は違法だとして、市民オンブズパーソン栃木(代表・高橋信正弁護士)と県民20人が、福田富一知事に事業負担金の支出差し止めと既に支出された約81億9千万円の損害賠償を求めた住民訴訟の現地進行協議が27日行われ、東京高裁の浅見宣義裁判官が湯西、南摩両ダムを視察した。

浅見裁判官は午前中、日光市の五十里ダム、湯西川ダム、川治ダムを視察。午後から鹿沼市の南摩ダム建設予定地、思川の流量を観測する小山市の乙女地点、栃木市の渡良瀬遊水地を訪れた。

南摩ダムは午後2時から約50分間、ダムサイト予定地などを視察。原告の地元住民や被告側の県職員ら計約20人が同行した。

宇都宮地裁は2011年3月24日の判決で、住民側の請求を退けた。住民側は判決を不服として控訴した。


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【2012/04/30 02:27】 | 各地のダム情報
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(4/29までトップ掲示)
八ッ場ダム、南摩ダム、霞ケ浦導水など、大規模河川事業の上位計画である利根川河川整備計画の策定作業が国土交通省関東地方整備局により、再開されようとしています。
民主的な手順を踏んでゼロベースから策定作業を行うことを求め、ダムによらない治水・利水のありかたを追求し、八ッ場ダム、南摩ダム等の大規模河川事業を中止に追い込む状況を作り出しましょう。

4/29利根川チラシ ←クリックでPDFが開きます
利根川流域市民委員会の再結成集会
関東平野にも、
     脱ダムの風よ吹け!

 ~利根川水系河川整備計画の
         出直しをチャンスに!~ 
4月29日(日・祝) 午後1時30分~4時30分
全水道会館 4階大会議室 
八ッ場ダム本体工事費が来年度予算案に計上されましたが、官房長官の裁定でその執行に二つの条件が付きました。
一つは利根川水系河川整備計画の策定とその目標流量の検証、もう一つはダム中止後の生活再建支援法案の今国会への提出です。
後者はすでに閣議決定され、国会に提出されました。

関東地方整備局は八ッ場ダム本体工事費を執行するために、前者の利根川水系河川整備計画をすみやかに策定することを目論んでいると考えられます。
利根川水系河川整備計画の策定作業は2006年11月から始まりましたが、理由不明のまま、2008年5月に中断されたままになっています。それを再開しようというのです。

私たちはこれから始まる利根川水系河川整備計画の策定に対して、民主的な手順を踏んでゼロベースから策定作業を行うことを求め、その中でダムによらない治水・利水のありかたを追求し、そのことによって八ッ場ダムを再見直しさせ、南摩ダム等の大規模河川事業を中止に追い込む状況を作り出したいと考えております。

今回、その第一歩として、利根川流域市民委員会を再結成する集会を開きます。
同委員会は市民の視点で利根川河川整備計画を作成するため、2006年7月に発足し、私たち流域34団体、100人の市民が参加し、講演会・利根川見学ツアーの開催、有識者会議への提言、公聴会やパブコメへの意見表明など、積極的な活動を展開しました。

利根川流域でも、新時代の治水理念を実現するため、是非、この集会にお集まり下さい。
そして、新たなスタートを切る利根川流域市民委員会の活動に大勢の市民、団体の皆さんが参加して下さるようお願いいたします。


日時 4月29日(日・祝) 午後1時30分~4時30分

場所  全水道会館 4階大会議室 

    (東京都文京区本郷1-4-1 TEL 03-3816-4196 )  
     JR水道橋駅 東口(お茶の水寄り)から後楽園方面へ徒歩2分、右側
     都営地下鉄三田線水道橋駅 A1出口 徒歩1分、 
     1階がニューヨークカフェになっているビル

講演  宮本博司 
(元国土交通省近畿地方整備局河川部長、前・淀川水系流域 委員会委員長)
「河川整備計画の民主的な策定を!
 今こそ、河川法改正の原点に立ち返ろう」


報告 
〇 利根川水系河川整備計画の策定の動き
〇 大規模河川事業の現状報告
 ① 八ッ場ダム
 ② 南摩ダム(思川開発)
 ③ 霞ケ浦導水事業
 ④ スーパー堤防
   その他

〇 討論 これからの活動について

 
資料代 500円

【主 催】 利根川流域市民委員会
共同代表:佐野郷美(利根川江戸川流域ネットワーク)、 嶋津暉之
(水源開発問 題全国連絡会),浜田篤信(霞ヶ浦導水事業を考える県民会議)

ブログ「利根川流域市民委員会」
http://tonegawashimin.cocolog-nifty.com/blog/
【連絡先】 TEL/FAX 042-341-7524 080-5372-4084(事務局 深澤洋子)


***利根川流域市民委員会への入会のお願い***

賛同金一口1000円のお支払いで、入会いただけます。
年会費等の定期的な徴収は行わず、集会等の参加費やカンパで
当面の活動をまかなう方針です。
4/29集会当日に入会申込書と共にお支払いいただくか、
下記の郵便振替口座に、連絡先や団体名をお書き込みの上、お振り込み下さい。

口座番号 00190-9-631352
加入者名 利根川流域市民委員会
金額   一口1000円(複数口、歓迎!)

通信欄に下記事項をご記入下さい。

団体加入の場合、
団体名:
連絡先:ご依頼人と異なる場合の住所・電話

団体・個人加入ともに、
利根川流域市民委員会メーリングリストへの登録を希望される場合は、
「ML登録希望」とご記入の上、メールアドレスもお書き下さい。

登録されない場合も、FAX番号かメールアドレスを
書いていただけると、今後の連絡に際し、大変助かります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。



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【2012/04/29 13:02】 | お知らせ
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              嶋津 暉之

4月26日、国交省の有識者会議が開かれ、石木ダム(長)、安威川ダム(大阪)、内ケ谷ダム(岐阜)、タイ原ダム(沖縄、中止)の検証報告を了承しました。石木ダムは「地域の理解獲得に努力するよう希望する」という付帯意見が付きました。

石木ダムの地元から岩下さんをはじめ3名の方、安威川ダムの地元から畑中さんが上京され、その他の支援者を含めて十数名が傍聴を求めました。
国交省は150名程度の職員を動員して会議室に近づけないように5時過ぎから9時近くまで私たちをブロックし、監視し続けました。

有識者会議の内容もひどかったようです。4/26有識者会議の様子
まともな委員は鈴木雅一氏ひとりだけで、他の委員は発言のレベルがあまりにも低すぎます。非公開にするのは低レベルの発言を聞かせたくないということでしょう。

何とも腹立たしい限りですが、これで終わりではありません。
たたかいはこれからです。

◆「国が石木ダム「継続」了承
(長崎新聞 2012年4月27日)
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20120427/04.shtml

県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を再検証する国の有識者会議が26日、国土交通省であり、県が「事業継続」として提出した報告書について「地域の理解獲得に努力するよう希望する」との意見付きで了承した。この結果、国が最終的に事業継続を認める公算が大きくなった。
県や同市など関係4自治体はコスト面などでダム建設が代替案より「優位」と結論付け、昨年7月、事業継続の方針を国に報告。その後、大学教授ら9人でつくる有識者会議が2月に県などの方針を協議する予定だったが、会議の傍聴を求める反対地権者らの激しい抗議で流会していた。

今回もマスコミにだけ傍聴を認めて開催。一部委員からは、根強い反対地権者がいることや、2016年度を完成目標とする事業計画の実現性を疑問視する意見も出たが、座長の中川博次京都大名誉教授が「地域の方々から理解が得られるよう努力を続けてほしい」と取りまとめ、最終的に継続を了承した。同会議の判断を受け、前田武志国土交通相が近く最終決定する。

会議開始前には「石木ダム建設絶対反対同盟」の岩下和雄さん(65)ら地権者や支援者数人が傍聴を求めたが、会場までの通路で多数の職員に進入を阻まれた。

同会議の結論を受け、中村法道知事は長崎新聞社の取材に「県の立場が認められ、ありがたい。これを機に次のステップに進み、地権者の皆さんの同意を得る努力を続けたい」と述べ、住民の反対運動で中断したままの付け替え道路工事の再開に意欲をにじませた。



◆有識者会議 石木ダム了承
- 石木川まもり隊 -
http://bit.ly/I6b18S

こんな非民主的な政治をするのが、民主党のやり方なのでしょうか?
こんな無理をしてまで、国交省はなぜダムを造りたいのでしょうか?
膨大な借金を抱える国や県、
昨年の大震災の復興資金と原発事故処理のための資金がいくらあっても足りない政府、
それでも、石木ダム事業を継続しなければならない理由は何なのでしょう?
国民の前で説明できる人はいるのでしょうか。



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【2012/04/27 13:25】 | 官僚の暴走
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◆【13】治水、堤防過信は禁物 増水時調節に限界
洪水避難備え重要

(読売新聞群馬版2012年4月25日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1333463713196_02/news/20120425-OYT8T00071.htm

東日本大震災で、津波災害に遭わなかった内陸県・群馬。だが、「水害」とは決して無縁ではない。

「『想定外』という言葉に逃げてはいけない。相手は自然だ。いかような現象もあり得る」

震災から1年余りが過ぎた3月18日。板倉町が町内の集会所で開いた町民対象の防災講習会で、片田敏孝・群馬大教授(災害社会工学)が、津波の教訓と洪水への備えについて語るDVDが上映された。
防潮堤などハード面での対策が進んだ結果、津波に対する住民の避難意識が弱まっているとして、片田教授は訴えかけた。「洪水も同じだ。高い堤防はできたが、最近の雨は想定を超えた降り方をする。堤防を越えてくる洪水にどう備えるのか、対応が迫られている」

■カスリーンの記憶

板倉町は、利根川と渡良瀬川に囲まれた低地が広がり、有史以来幾度も洪水被害に見舞われてきた。

「暴れ川」と呼ばれる利根川は、江戸時代から各所で氾濫を繰り返し様々な治水対策が施されてきた。千葉県銚子市方面に本線を付け替える「東遷」が代表例だが、1947年のカスリーン台風では、上流の大雨を河道だけでは抑えられず、戦後最悪の洪水被害となった。

そのため国は、上流のダム建設や中・下流での堤防整備などハード対策を強化した。国などが県内で管理する計8ダム(貯水池含む)の洪水調節量は計約1億4484万立方メートル、東京ドーム117個分相当に達し、堤防のかさ上げや河道掘削も断続的に行われた。

それでも、増水時に基準点(伊勢崎市八斗島)の河道で流せる水量は、現在、毎秒1万3000立方メートル程度。カスリーン台風では毎秒2万1100立方メートル流れたと推定され、八ッ場ダムが完成しても、差はわずかしか埋まらないと見られている。

■薄い危機感

一方、町全域が水没したカスリーン台風以降、町内では氾濫水をポンプで河道に戻す排水機場や堤防が整備され、60年以上、目立った洪水被害は1回もない。そのため「水害の記憶が薄れ、『もう大丈夫だろう』と思う住民も増えている」(栗原実町長)。

群馬大が2010年に行った町民アンケートでも、利根川や渡良瀬川が氾濫した際の浸水範囲を尋ねると、「ほとんどない」「半分くらい」「一部地域のみ」と答えた人が、全体の56・9%もいた。町から避難勧告が出る段階までに避難を決断するのは全体の45・1%に過ぎず、自宅を出発するまでの時間が「30分以内」は58・2%だった。

こうした意識のまま、実際に避難が行われると、何が起きるか。片田教授がDVDで示したシミュレーションでは、上流の水位変化を受けて町が避難勧告を出すのは堤防決壊の1時間49分前。町の広報車が巡回して避難が本格化しても、途中で水につかるなどして救助が必要な人は2884人も発生した。

町人口約1万5000人に対し、洪水時避難所13か所の収容能力は約9000人と足りず、町では、「避難勧告が出る前に、町外へ自主的に車で避難してほしい」と呼びかけている。

■意識改革

町では昨年、住民の意識を改善しようと、町内32行政区の区長らを対象に防災リーダー研修会を3回開いた。昨年10月の町総合防災訓練では初めて、全町民対象の避難訓練も実施した。

今年3月からは全行政区で順次、このDVDを上映する講習会を開き、6月以降には再び、全町民対象の避難訓練を予定している。昨年は近所の集会所に逃げる形式だったが、今年は、3階建ての建物がある学校など、実際の洪水で想定される避難所へと逃げる「津波並み」の訓練も実施するという。

住民側からも意識改革の動きが出ている。浸水想定5メートル以上の板倉ニュータウンでは昨年2月、独自に、東洋大板倉キャンパス3階に避難する訓練を行い、約100人が参加した。

訓練後のアンケートでは、「教室では長期の避難生活は無理だと分かった」という意見が多く寄せられ、当時、行政区長だった秋元達雄さん(72)は、「より早い段階で町外への避難を考えるようになるなど、住民の意識変化につながった」と語る。

◆避難訓練 自治体に温度差◆

政府の中央防災会議は2008年、利根川水系で予想される洪水の死者数想定を公表した。住民避難率0%の最悪条件下で千代田町の堤防が決壊すると、板倉町で約5100人、館林市で約1400人、明和町で約500人の死者が出るとした。

一方、板倉町が作った最悪ケースを想定した町の洪水ハザードマップでも、町内全域が水没し、半分以上が深さ5メートル以上の「浸水区域」に分類されている。

カスリーン台風では、県南部一帯が浸水し、県によると死者・行方不明者は699人。床上・床下浸水は7万957戸、流出倒壊家屋は1936戸を数えた。板倉町以外でも、太田、館林両市など県内17市町が利根川や支流の洪水ハザードマップを作成しているが、洪水時避難所を活用した避難訓練は実施しているところとしていないところがあり、温度差がある。

宮村忠・関東学院大名誉教授(河川工学)は「堤防は『線』での防御。いつ、どこが決壊するか分からない上、高いほど破壊のエネルギーは大きくなる。堤防を過信せず、いざとなったら逃げる覚悟が必要だ」と警告している。

◆カスリーン台風 1947年9月14日から15日にかけて日本列島南岸に接近し、関東地方に大雨をもたらした台風。戦後間もない時期は米軍の指示で台風に英語の女性名が付けられていた。利根川の堤防が決壊し群馬、埼玉、東京など6都県で死者1100人、負傷者2420人。1万3000戸以上の家屋が流出、倒壊、半壊したほか、30万戸以上が浸水した。八ッ場ダム(長野原町)建設計画のきっかけになった。



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【2012/04/27 11:21】 | 新聞記事から
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この有識者会議が開催されました。
   ↓
(ダムを無理やり造るための)有識者会議、本日開催

石木ダム・安威川ダム・内ガ谷ダム・タイ原ダムが審議されるこの会に一般市民は傍聴できません。
この有識者会議でダムが妥当となると石木ダムの予定地に住む人たちは強制収容で、無理やり故郷をうばわれてしまうので急遽上京してこられました。
フリージャーナリストのまさのあつこさんが前回の有識者会議でも地権者の住民が傍聴できるようにかけあいましたが、今回中川座長から警告されたそうです。

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
いや、ホント。RT @forthman 傍聴不可の有識者会議は禁止。ただし名称を「無識者会議」とするなら認めてやる。QT @dksgjmyatomato:とても恥ずかしい事やってる認識さすがにあるよね。RT有識者会議は傍聴不可。 http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000498.html

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
一人だけ違和感があると。鈴木雅一委員RT @dksgjmyatomato とても恥ずかしい事やってるという認識、さすがにあるよね。官僚君達よ。RT 時代錯誤な「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」傍聴不可。
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000498.html

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
『傍聴を求めているのは偏った考え方の人達だ。僕らは中立で、真摯に治水のことを、セイレンな環境で議論したい』『それでいい』と非公開を求めたのは道上正○鳥取大学名誉教授、三本木健治明海大学名誉教授。

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
『僕らは有識者の名前をいただいている。ちゃんとした論文を書き…』とワケのわからない理由で非公開を求めたのは山田正中央大学理工学部教授。

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
そして私は会議室に着くなり、座長の中川博次京都大学名誉教授に手紙を頂き。2月22日の流会した会議で『貴殿は、報道者以外の者を会議室内に引き入れようとし、また、それらの者が入室後には、一緒になって不規則発言をするなど、会議の混乱を助長する行為を行いました』続く

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
『このような行為は、本会議について、情報公開と円滑な議事運営の確保のため、報道関係者に限り傍聴をか可としている趣旨に著しく反するものであり、大変遺憾であります。』中川座長の手紙続く

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
『再度、同様の行為があった場合には、直ちに、退席して頂きます。また、今後、傍聴の登録を認めない場合もございます。以上、ご承知置き願います。』と中川博次京都大学名誉教授。へえ。

まさのあつこさんtwitter まさのあつこ‏@masanoatsuko
受け付けの官僚に渡され、直筆署名はなかったのて、会議終了を待って、『中川座長、お手紙を有難うございます。ご自身でかかれましたか?官僚に書いてもらって了承しただけですか?』とタイムリーなブラックジョークで質問してみた。

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『自分で書いた』と中川座長が認めたので、『では、お返事申し上げます。』と告げた。さあ、貴方ならなんと返事する?

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傍聴者をブロックする職員を150人ぐらい配置していてそれを越えなければ会議が開けないことに違和感があると。 RT @yurikacchi 変わらず鈴木先生だけ!RT @dksgjmyatomato 「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」傍聴不可。

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重要な問題ですが、放射能汚染の汚の字も河川の有識者会議ではでません。新たな議題として追加する発想がなさそうRT @dcl_issey さらに、茨城県北部では河川から海への流出も深刻。RT 霞ヶ浦の放射能汚染 http://www.kasumigaura.net/asaza/images/shinpopp.pdf

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長崎県からわざわざ3人も傍聴を求めて来たのに、国交官僚にエレベーター前でブロックされ、階段を歩いて11階会議室の階まで来て、さらに何重ものゾンビ官僚に阻まれて、会議室にすら近づけなかった。洪水対策の会議なのに、住民を排除してどうする?

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There are times when I do not want to be a japanese. Today was certainly one of them.
(今日は日本人でいるのがつくづくいやになっちゃった)管理人訳


【2012/04/27 01:55】 | Webの記事
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4月24日の夕方国交省のホームページに第22回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議の開催」が掲載されました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000498.html

  日 時:平成24年4月26日(木)18:00~20:00
  場 所:中央合同庁舎3号館(国土交通省)11階特別会議室
  主な議事内容(予定):ダム事業の検証の検討結果について 等

この会議で先日石木ダム地権者が傍聴を求めて流会になった案件(石木ダム・安威川ダム・内ガ谷ダム・タイ原ダム)が審議されます。
今回も傍聴はマスコミ1社につき1名、発表の翌日正午までに登録した者のみ、と嫌がらせのような公開ぶりで一般は排除されています。
石木ダム推進の検証報告を有識者会議が認めれば、九州地方整備局はそれを受けて事業認定を行い、反対地権者は強制収用がかけられることになります。地権者は故郷を奪われることにつながる有識者会議の審議の行方を見守りたいと、必死の思いで、傍聴を求めて上京されます。

「水源連」と「北海道脱ダムを目指す会」から会議の公開の要請書が国交省に提出されました。
「水源連」のものをご紹介します。


                           2012年4月25日
国土交通大臣
 前田 武志 様
今後の治水対策のあり方に関する有識者会議
 座長 中川 博次 様
 委員 各位
                        水源開発問題全国連絡会
                        共同代表 嶋津暉之
                        共同代表 遠藤保男

あらためて有識者会議の完全公開を求めます。

明日、4月26日午後6時から「第22回今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」が開かれるとの案内が昨夕、国交省ホームページ掲載されました。それを読むと、従前どおり、一般市民に対しては傍聴を一切認めず、門戸を固く閉ざしたままになっています。 
有識者会議についてはこれまで、私たちだけでなく、いくつかの市民団体、そして「ダム検証のありかたを考える科学者の会」からもその公開を求める要請書、意見書が何度も提出されています。また、国会の予算委員会や国土交通委員会の質疑でも、有識者会議を公開することが繰り返し求められてきました。それにもかかわらず、有識者会議は公開要請を無視し続けています。

① 政府答弁書で非公開にする理由がないことが明らかになりました。

非公開にしなければならない理由が何かあるのでしょうか。
衆議院の質問主意書に対する答弁書(内閣衆質180第113号 平成24年3月13日)には次のように記されています。
「有識者会議の公開については、有識者会議の座長が有識者会議の委員の意見を踏まえ定めており、要望への対応は座長に一任することが委員の間で合意されていた。」
「有識者会議は、忌憚のない意見交換を行うために原則として非公開で開催することとされている。なお、平成22年9月27日以降に開催された有識者会議については、座長が委員の意見を踏まえ、報道関係者に公開することとしたところである。」
これを読むと、「忌憚のない意見交換を行うため」ということだけが非公開の理由であり、一般社会で通用する話ではありません。そして、その理由も途中から報道関係者には解消しているのですから、一般市民を締め出す理由になるはずがありません。
なぜ、一般市民の傍聴を拒否する頑な姿勢を取り続けるのか、全く理解できません。

② 石木ダム予定地の地権者は今後の生活の根底に係る審議の行方を見守る権利があります。

まして、前回、そして、今回も石木ダム予定地の地権者が傍聴を求めています。石木ダムは事業者の長崎県が土地収用の事業認定を九州地方整備局に申請しており、有識者会議がもしダム推進の検証報告を容認すれば、九州地方整備局はそれを受けて事業認定を行い、反対地権者は強制収用がかけられることになります。だからこそ、地権者は故郷を奪われることにつながる有識者会議の審議の行方を見守りたいと、必死の思いで、傍聴を求めているのです。ダム予定地の地権者はこれからの生活の根底に係る審議の行方を見守る権利があります。


以上のことから、あらためて次のことを求めます。

第22回以降の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」は完全公開とし、一般市民が直接傍聴して審議の行方を見守ることができるようにすること。



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 ・「八ツ場あしたの会」ニュース
 ・「八ツ場ダムをストップさせる千葉の会」
 


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【2012/04/26 04:18】 | 官僚の暴走
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牧山明町議が「八ッ場ダム対策会議」で国交省に地すべり対策について質問をしたり、群馬県に水源地域振興公社をどうするつもりか、また新川原湯温泉駅、JR線の付け替え期日等について質問していますが国交省も県もはっきりとした回答を出していません。
このように住民にとって重要な会議が非公開で行われていることを危惧しています。

◆平成24年 3月 長野原町議会定例会報告〔2日目〕
(牧山明のふるさと通信 2012.4.24)
http://pub.ne.jp/bokujomakiyama/image/user/1335268804.gif

3月9日の八ッ場ダム対策会議について。

八ッ場ダム対策会議は長野原町議会が主催で、定例会毎に町・県・国土交通省を相手に八ッ場ダム事業の進捗状況や、新年度事業等の説明を受け質疑応答をする会議で町議会議長が座長を務めます。

(中略)

いくら予算がついたといっても人口規模にそぐわない過度な社会資本整備は、将来的に町の財政を著しく圧迫することになります。
将来どのようになっていくかも考えながら進めていかなければなりません。

(中略)

八ッ場ダム対策会議は、ダム問題に関して直接国や県とやり取りできる唯一の場で、本来公開でされるべきだと考えます。
このまま「八ッ場ダム問題は、町民に見せない、聞かせない、言わせない。」で終わらせたのでは、町民の深い理解は得られません。




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【2012/04/26 03:36】 | 八ツ場情報
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