「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
5月27日上毛新聞で八ツ場ダムの導水路建設が報じられましたが
嶋津さんが問題点を指摘しています。


「吾妻川 発電量確保へ前進 
八ッ場ダムで東電と国交省導水路建設を協議」


八ツ場ダムの水量を確保するため
     ↓
ダム上流にある東京電力の発電量水の取水を制限
     ↓
その代わりにダムの放流水を発電所に運ぶ導水路を建設
     ↓
減少分の一部を補てんする方向で本格的な協議に入る
     ↓
導水路整備により地元の東吾妻町には
年間数千万円規模の固定資産税などの収入が見込まれる


                       嶋津暉之

この導水路建設については理解に苦しむところがあります。
 吾妻川には東電の発電所がいくつも張り付いていて、吾妻川の流量の多くが発電に使われています。
 八ッ場ダムが出来た場合、発電所に送られている水量の大半をダムに入れないと、ダムに水がたまりません。そうすると、東電の発電量が大幅に減りますので、その減電量の補償をしなければなりません。この減電補償の額は大きく、数百億円になると予想され、建設事業費4,600億円の増額が必要と考えられます。
 この減電補償の額を減らすために、八ッ場ダムに併設される予定の群馬県の八ッ場発電所の放流水を導水管で東電の発電所に送水しようというのが今回の記事の内容です。
 しかし、八ッ場発電所は従属発電といって、流量維持や利水補給などのためにダムから放流した水を発電にも使うというものです。八ッ場ダムから放流される水量は通常は流量維持の毎秒2.4トンだけですが、この毎秒2.4トンは吾妻渓谷など、吾妻川の流量維持のために流すべきものですから、東電の発電所に送ることはできません。
 渇水時にダムから利水補給のある場合、またはダムが満水の場合は、八ッ場発電所に毎秒2.4トンを上回る流量が流れますので、上回る分を東電の発電所に送ることにできますが、そのような条件がなければ、八ッ場発電所から東電の発電所への送水はないということになります。したがって、導水路を建設しても、水が流れていないことが多いのであって、導水路を建設する意味がないと考えられます。
今回の話は国土交通省が減電補償の問題の処理に困って考え出した、苦し紛れの案であって、どこまで実現性があるのかわからないものです。
また、「導水路整備により地元の東吾妻町には年間数千万円規模の固定資産税などの収入が見込まれる」と書かれていますが、どこが払うのか不明なままの話です。国が固定資産税を払うことはありません。払うとすれば、県か東電かですが、どちらも導水路の固定資産税を払うような恩恵を受ける立場ではありません。


【2009/05/29 13:09】 | 八ツ場情報
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「八ッ場ダムをストップさせる東京の会」からのお知らせです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5/11東京地裁判決のひどさは、日増しに明らかになってきます。
週末は、東京高裁に向けて、反撃開始です。
精緻に積み上げた論証は、こんな判決で崩されるようなものではありません。
判決の弱点をあぶり出し、最も有効な作戦をみんなで練り上げましょう。

八ッ場ダム住民訴訟・控訴スタート集会:
みんなで東京地裁判決をボコボコに!

 5月31日(日)午後2~4時、
 全水道会館中会議室(水道橋駅3分、地図

 資料代 500円(申し込み不要)

住民訴訟の枠組み、利水、治水、危険性など、判決の各問題点について、
高橋弁護団長、大川副弁護団長、西島弁護士、嶋津市民連絡会代表他に
解説していただき、みんなで質問、意見を出し合って、控訴審での必勝を期します!

主催:八ッ場ダムをストップさせる東京の会

【2009/05/25 19:05】 | お知らせ
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2時からの裁判に引き続き埼玉会館で裁判の解説がありました。
40名弱定員の会議室では入れ替わりもありましたがほぼ満席でした。
6/13埼玉会館

◆弁護士からの解説(後日アップ予定)

◆嶋津暉之さんから

・埼玉の裁判の進行が他より遅い理由
被告(埼玉県)が昨年、新しい水需給計画を示し、利水面の主張を変えてきた。それは、水需要予測の大幅な下方修正をしたものだが、そのままでは八ッ場ダムへの参加の理由が希薄になるので、保有水源の評価の仕方を変えてきたのである。
すなわち、「将来は10年に一回の渇水年にも対応できるようにする必要がある。1/10渇水年では保有水源量が大きく目減りするので、それを埋めるために八ッ場ダムへの参加が必要だ」というものである。
しかし、その計算根拠は国交省が架空の数字を設定し、現実と遊離した計算によるものであることが明らかになったので、次回、反論の準備書面を用意したい。

・東京裁判について
原告の主張を一方的に退けた不当判決であった。論理の積み重ねではなく、最初に結論ありきの非常にひどい判決であった。
東京では1日200万m3という超大量の水源が余っていて、どこから見ても八ッ場ダムへの参加の不要性が明らかであったにもかかわらず、判決はその事実を認めようとしなかった。
判決を下した定塚誠裁判長は今年4月に最高裁の情報政策課長に栄転した司法官僚であるので、行政側とまったく同じ立場で判決文を書いており、最悪の判決文である。
私たちは控訴審で頑張っていきたい。


2009年総会

◆活動報告 略

◆決算報告 略

◆活動方針

・訴訟 : 最終段階を迎えた訴訟を効果的に進める
・広報 : 裁判の傍聴を呼びかける
       広報を充実し、広く県民への情報発信をはかる
       見学会、学習会、報告会を実施する
・埼玉県及び県議会への働きかけ : 
       政権交代・判決を視野に入れ八ツ場ダム事業からの
       撤退を働きかける

◆2009年度予算 略

   ~全て承認されました~

出席の議員方のお話をいただきました。

大西監督の講演会は内容を後日アップいたします。




 


【2009/05/23 23:18】 | 総会
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奈良県上川村にある大滝ダムは2002年8月に本体が完成し試験湛水を行い2003年に完成する予定でしたが、試験湛水中に白屋地区で地滑りが発生し全戸移転せざるを得なくなりました。
住民側から地盤の脆弱性が指摘されていたにもかかわらず、国が無理やり作ったため完成予定が10年近くも延長された大滝ダムの新聞記事を紹介します。
八ッ場ダムがもし出来ても、同じようなことになるに違いありません。

毎日新聞奈良版 2009年5月20日 
大滝ダム事業費はどれだけ膨らんだ? /奈良

 <NEWS NAVIGATOR>

なるほドリ:(新聞の質問キャラクター)
◆大滝ダム事業費はどれだけ膨らんだ?
◇当初の15倍、3640億円に 地滑り対策など加わり


なるほドリ 川上村の大滝ダムってどんなダム?
記者 1959年の伊勢湾台風で、吉野川(紀の川)周辺が甚大な被害を受けたことをきっかけに、建設が計画されました。国が建設事業に着手したのが65年。現在の計画では、洪水被害の軽減の他、水道用水や工業用水の供給、発電も含めた多目的ダムとされています。

Q ずいぶん古い話だけど、まだ出来上がらないの?
A ダム本体は88年に建設が始まり、02年8月に完成しています。しかし、その後、周辺の地滑り対策が必要であることが分かり、本格運用は13年度予定に大きくずれこみました。

Q 地滑り対策って?
A 03年に試験貯水を始めた後、同村の白屋地区で、住宅の壁や道路などに多数の亀裂が見つかったのです。水位上昇で地層に強い圧力がかかったためとみられ、国は貯水を中断しました。白屋地区の人たちは集団移転を余儀なくされ、05年度から対策工事が始まっています。
 この後専門家の委員会で、大滝地区と迫地区でも地滑りの危険があると分かりました。両地区でも昨年度から工事が進められています。
 国は「地滑りは予見できなかった」としていますが、仮設住宅暮らしを強いられた白屋地区の人たちは国に損害賠償を求めて民事訴訟で争っています。

Q 追加工事をするなら事業費が増えるよね。
A ダムの事業費は72年に立てられた当初の基本計画では230億円でした。しかし、工事費や用地補償費の拡大などで、02年の第4回の基本計画変更時点では3210億円に膨らみました。
 これに、新たな地滑り対策が加わったのです。白屋地区の対策を盛り込んだ第5回変更で3480億円に、大滝、迫両地区の対策を含めた昨年の第6回変更では3640億円に増額されています。貨幣価値の変化を無視すれば、当初の15倍以上に膨れあがったことになります。

Q 15倍にも! それって税金だよね。
A 国は3640億円を「最終の事業費」と説明しています。これ以上のコスト増を避けるのはもちろんですが、国はこれまでの事業の進め方が適切だったか、もう一度検証すべきだと思います。

<回答・中村敦茂(奈良支局)>



【2009/05/21 09:49】 | 各地のダム情報
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埼玉県秩父市大滝の荒川水系中津川に建設中の多目的ダムの滝沢ダムは2005年10月にダム本体はできましたが、地すべりが頻発するため未だに運用できていません。

  過去記事… 滝沢ダムの地すべり問題のその後

現在の状況をお知らせします。

 (2009年5月19日の水資源機構の話)

・昨年秋から対策工事(アンカーを打つ)を行っている。
・水位低下の試験湛水は再開していて、今年夏までに区切りをつける。
・その後、工事制限水位を設けて、来年度にかけて対策工事(アンカーを打つ)を行う。
・2011年3月末完成の予定である。

滝沢ダムはこれから2年間も対策工事を行うのですから、地割れはかなり深刻なものであると考えられます。地盤が心配な八ツ場ダムでも同様の地すべりが懸念されています。

【2009/05/20 12:07】 | 各地のダム情報
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大西暢夫監督が「傑作です」とお勧めのドキュメンタリーです。

長江にいきる~秉愛(ビンアイ)の物語~

    ・・・解説より・・・
ダムの建設で川の水位が上昇するため、村では秉愛の家を含む海抜135メートル以下の家の住人は移住を勧告されていた。
しかし秉愛は抵抗する。補償金をもらって街に移り住むのではなく、農地のあるここで暮らし続けたい……。
国家の都合で自分の生き方を変えることに断固反対の姿勢を7年以上も貫き通すのだった。
「何としても生き抜く」「わたしは強情なのよ」と笑顔で言う彼女。
この映画は、三峡ダムについてではなく、秉愛というひとりの平凡な中国女性の生き様の物語である。

5月30日(土) ~ 6月19(金) 連日 13:00 / 16:00 

ポレポレ東中野    MAP 公式サイト

ポレポレ東中野のサイトの作品紹介


 ★トークイベント開催 * 各日13:00の回、上映後に開催★ 

5/30(土)
 中国の フォン・イェン監督 とウェブ中継トーク

5/31(日)
 ゲスト : 菊池信之さん(映画音響)
      x 秋山珠子さん(字幕翻訳家/中央大学非常勤講師)

6/3(水)
 ゲスト :  最相葉月さん (ノンフィクションライター)

6/5(金)
 ゲスト : 大西暢夫さん (写真家/映画監督)


6/6(土)
 ゲスト : 森達也さん (映画監督/ドキュメンタリー作家)

6/7(日)
 ゲスト :  渡辺真起子さん (女優)

6/10(水)
 ゲスト :  山根基世さん 
        (LLP[ことばの杜]代表/元NHKアナウンサー)

6/12(金)
 ゲスト :  河瀬直美さん (映画作家)





【2009/05/18 14:31】 | お知らせ
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八ツ場あしたの会のサイトに、八ツ場ダム関連の財政負担の試算の表が出ています。

「過大な財政負担」 住民の肩にのしかかかる建設費用

これによると例えば埼玉県の場合、負担額は1,213億円
その他に国費の4,604億円も分担することになります。



【2009/05/18 12:45】 | 八ツ場情報
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・・・司法が「行政の下僕」の典型的な判決・・・

                               河登一郎

1.ほぼ完全な原告敗訴
4年半前に1都5県でいっせいに提起した「八ッ場ダムを止める」住民訴訟の最初の判決が、5月11日に東京地裁で言い渡されました。東京地裁で一番広い103号法廷を埋め尽くした原告/傍聴者の前で言い渡された判決は、一部「却下」、その他は「棄却」でした。
ほぼ完全な原告敗訴です。

2.典型的な「行政寄り」判決
100ページを超える判決文を要約することは簡単ではありませんが、ポイントは、
(1)被告(東京都他)弁護士が主張した「門前払い」(ダムが必要か否かは政策判断だから住民訴訟にはなじまないとして審議には入らないこと)にはせず、実質審議の形は取りました。
(2)しかし、実質審議したとは言っても判決理由を読むと、被告側の主張はほぼ鵜呑みにして認めている反面、原告側の主張は都職員が回答できなかった論証でも「論拠として不充分」と切り捨ています。典型的な「行政寄り」判決です。

3.裁判をしない裁判官
判決は、良くも悪くも裁判長の価値観と人生観で決まります。今回の判決文を書いた裁判長の経歴を見ると、東京地裁の一つ前は最高裁行政局第1課長、今回の移動後は同じく最高裁事務総局情報政策課長です。西川伸一明治大学教授の名著「裁判をしない裁判官」を読むと、最高裁には「最高裁事務総局」という部局があり、そこでは<エリート>といわれる<裁判をしない裁判官>たちが、全国にある裁判所や裁判官の人事・組織などを管理しており、さらに法務省を中心として行政各省との人事交流を行っています。

4.行政の応援団になり下がっている司法
日本国憲法では、立法;行政;司法の三権が分立して「国のかたち」を形作っており、お互いにチェック機能を果たしながらより公正な政治を行う建前になっていますが、このような現実を見れば、行政訴訟において多くの裁判官が行政寄りの判決をしている背景が良く分ります。別言すれば、司法が行政の応援団に<なり下がって>いると言えます。

5.逆に面白い展開の発火点になるのでは
しかし私は、今回の判決が逆に面白い展開の発火点になるのではないか、とひそかに期待しています。その理由は、この判決を書いた裁判長にとって本件は最初から「結論ありき」ですから、原告側の問題提起を一つ一つまじめに検証せず、行政が苦し紛れに書いた主張をほぼ鵜呑みにする反面、原告側の緻密な積み上げを<論拠不十分>として切り捨てているので、論理的な弱点が多いはずだからです。原告側の優秀な弁護士諸兄姉を心から応援しましょう。

6.某野党議員の発言から
もう一つの権力である「行政」が、多くの場面で腐敗しきっていることはもう隠しようもありません。地方自治体の首長を経験されて国会議員になられた方は少なくありませんが、<中央は一体どうなっているのだ>と怒り狂っておられます。<官僚のやりたい放題天国>ではないか。

  某野党議員の発言から

(1)税金ムダ使い放題:実態は国民の想像をはるかに
  超えています。

(2)天下りし放題:公益法人・特殊法人への天下り批判を
  かわして無数に作った「独立行政法人」で
  従来以上の無法が行われています。

(3)情報隠し放題:「廃棄した」「紛失した」「存在せず」
  「確認できない」「個人の私的メモ」・・・
  重要な情報がなんとたくさん国民の目から
  隠されていることか。

(4)法律を捻じ曲げ放題:
  法律で規定した理念を、政省令で勝手に逸脱している。



7.「政治」を変えましょう
「政治」を変えましょう。政治は国民が本気になれば自分達で変えられます。もちろん「政権交替」しても効率の良い・クリーンでオープンな政治が一挙に実現するほど甘くはないでしょう。しかし、替えることは最低必要条件です。オープンでクリーンな社会を実現するためには、政治の世界でも<公正な競争>が不可欠です。さらに、「永田町」内での勢力争いよりもっと重要なことは、「永田町=政治=有権者=国民」が「霞ヶ関=官僚権力」から国と税金を取り戻すことだと思っています。



【2009/05/17 15:28】 | 裁判の報告
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八ツ場ダム訴訟東京地裁判決 負担金差し止め認めず
(上毛新聞ニュース)
http://www.raijin.com/news/a/12/news01.htm


八ツ場ダム「無駄な事業を奨励」原告控訴へ (asahi.com 群馬版)
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000905120001


八ッ場ダム住民訴訟:原告敗訴 「納得がいかない」
--東京地裁 /群馬 (毎日jp 群馬版)
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090512ddlk10040182000c.html


八ッ場訴訟東京地裁 訴え退ける (YOMIURI ONLIN 群馬版)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090511-OYT8T01188.htm


八ツ場ダム訴訟 都の事業費負担適法 東京地裁住民敗訴
(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009051202000054.html


八ッ場ダム訴訟で原告敗訴「司法だめなら政治で闘う」
 
(東京新聞 特報部)
                    ↑
            クリックでPDF文書が開きます




【2009/05/13 00:00】 | 新聞記事から
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八ツ場ダム公金支出訴訟、住民側が敗訴 東京地裁 asahi.com 

http://www.asahi.com/national/update/0511/TKY200905110246.html


八ッ場ダム訴訟:建設費の負担、正当と判断 東京地裁判決 毎日jp

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090512k0000m040061000c.html


「八ッ場ダムは必要」都支出の差し止め認めず…東京地裁判決
YOMIURI ONLINE

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090511-OYT1T01155.htm


八ツ場ダム建設費支出差し止め訴訟、原告側が敗訴 NIKKEI NET

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090511AT1G1101G11052009.html

******************************

  八ッ場ダム東京裁判判決に対する抗議声明
                                 2009年5月11日
1 本日, 東京地方裁判所は八ッ場ダムに関する公金支出差止等請求住
民訴訟に対する判決を下した。判決は, 原告の主張をまったく理解する
ことなく, 不当にも以下述べるように原告らの主張を退けた。

           記

 (1) まず, 本件判決は, 口頭弁論終結以前の支払差し止めを求める部
 分のほか, 被告東京都水道局長が国土交通大臣に対し八ツ場ダム使
 用権設定申請を取り下げる権利の行使を違法に怠るとの主張, 及び,
 被告東京都知事らに八ツ場ダムに関し負担金等の支出命令をさせる
 ことの差し止めを求めた部分は地方自治法242条の2第1項所定の
 住民訴訟に該当しないとして却下した。

 (2) 次に, 本件判決は, ① 八ツ場ダムの利水については東京都の行つ
 た将来の水道需要予測及び水源評価に不合理な点は認められない,
 ② 治水については東京都が治水上の利益を受けることはまったくない
 とは認められない, ③ 貯水池周辺の地滑り等の危険性については,
 危険性が放置されたままの建設事業であるという事実は認められな
 いとし. 国土交通大臣の納付通知に著しく合理性を欠くとは認められ
 ないので, 本件支出命令が違法であるとは言えないとして請求を棄却
 した。

2 こうした本件判決の判断は, 原告らの主張をまともに受け止めようとし
ないもので, 行政がすすめる公共事業の無駄遣いを司法の立場でチェッ
クしようとせず. むしろ無駄な公共事業を積極的に奨励するものにほか
ならない。

3 本件判決は司法の役割を放棄した不当な内容であるから, 原告らは
東京高等裁判所へ控訴手続を行うとともに, 他県の住民訴訟の原告らと
も手を携え, 引き続きたたかい続けることを表明する。今後とも, みなさ
まのご支援をお願いしたい。

八ッ場ダムをストップさせる東京の会原告団

八ッ場ダムをストップさせる東京の会弁護団


【2009/05/11 20:03】 | 新聞記事から
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