「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
2009年2月28日 八ッ場あしたの会フォーラム
「見直そう八ッ場ダム、つくろう生活再建支援法」

                        河登一郎

2月28日(土)の午後東京神田一ツ橋の教育会館で、首記のフォーラムが開かれました。「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」と「八ッ場あしたの会」の共催です。予想を上回る参加者が集まったため、予定した部屋に入りきらず、立ち見がでるほどの盛況でした。
約80名。
八ツ場支援のために

1.群馬県会議員あべともよさんの司会で、議員の会関口代表が
  「子孫に負の遺産を残さないために頑張ろう」
  と力強く開会を宣言されました。


2.現状の問題点報告:
  嶋津さんが要領よく整理して報告されました。
  要点は以下のとおり。

 (1)工事の現況:
  現在付替国道・
   付替鉄道など工事は進行中で、国交省の予定では
   2015年完成となっているが、実態は多くの面で相当遅れている;
   工期の再々延長・事業費増額・地元住民の犠牲増大が予想される。

 (2)運動の広がり:
  各地での訴訟、あしたの会の活動のほか、
  「1都5県議会議員の会」が超党派で結成され、
  ダムの必要性を徹底的に検証することになりました。
  国会では野党各党が選挙公約として
  「八ッ場ダム中止」と「現地生活再建」を掲げた。

 (3)工事中止が急務:
  毎年巨額の公金がつぎ込まれ、
  現地の自然が凄まじい勢いで破壊されている;
  地元住民の生活・精神状態がギリギリまで追い詰められている。

 (4)行政は早くても来年後半の工事で
  まだ予算もついていない本体工事の入札広告を行い、
  既成事実化をはかるなど悪あがきを始めた。

 (5)現地住民の生活再建問題:
  地元団体から、国交省などに対して
  「今さらダム中止は地元住民を無視している。
  早期完成(及びそれに伴う生活再建策の実行)を望む」
  趣旨の要望が出されているが、
 
  多数住民の本音:声なき声は、
   ①ダムは完成しても中止になってもああまり関係ない、
   ②現地住民の生活再建が喫緊の課題である。

 (6)ダム中止後の生活再建支援法制定:
  今やこの重要性についての認識は下流都県でも深まっており、
  野党連合による具体的な内容を伴う法案制定が急務である。

3.現地から:

 (1)渡辺洋子さんから、
  今まで現地住民が出してきた早期完成や補償に関する要望に対して、
  建設省や群馬県から前向きな回答が出されていること、
  しかし、現実には実行されていないとの報告がありました。

 (2)長野原町会議員牧山氏からは、
  国交省が示した今後の予定は具体的な裏づけがなく、
  数年は遅れる見込みだが、その間地元での生活は極めて厳しいこと、
  4,600億円で収めるためにダムを設計変更して
  コンクリートの量を極端に減らしている
  (18mの厚さから3mへ;
  国交省は「岩盤が予想より硬いためと」と説明している)ことの怖さと
  財政的にも今後繰り出し金負担が激増する見込み
  などの実情を訴えられました。

4.国会議員3氏からの主張:

 (1)民主党大河原議員:
  野党共闘で「生活再建支援法」を6月末までに提案し、
  なるべく早い機会に制定したい、
  そのためにも政権交代が重要であること、

 (2)共産党塩川議員は、
  流域住民が主人公であることの重要性を再認識した、

 (3)社民党保坂議員:
  現在国会では、景気対策として公共事業全開ムードだが、
  従来型事業ではなく生活に結びついた事業への質的転換が
重要であること。

 など力強い意見が表明されました。

5.1都5県議会議員の会

 角倉事務局長より会員数はその後若干増えて
 65名になったとの報告がありました。
 そのうち当日参加者は12名・・・
 東京都:3名、埼玉県:4名、千葉県:2名、群馬県:3名。
 それぞれの発言は省略しますが、
 やはり当面今年予想される3大選挙
 (3月29日千葉県知事選;7月都議選;
 早ければ5月遅くとも9月には衆議院議員選)への取り組みと
 生活再建支援法制定・具体的な実行が重要であることが
 口々に表明されました。

 菅埼玉県会議員から、雨水を積極的に活用することで
 利水・治水両面(及び雇用面)で効果が期待できることを、
 埼玉県議有志が協力して専門機関に検討依頼していることを
発表されました。 云わば<水資源の地産地消>の発想です。
 
 最後は事務局長の角倉群馬県会議員が締めくくりました。

全体を通じて、
従来ともすると上流住民と下流都県民の間に一体感が乏しいといわれてきましたが、今日のフォーラムを見る限り共感できる場面や協力可能分野が多いことをお互いに実感できたと思います。
この動きの拡がりを期待したいと思います。

【2009/04/20 23:21】 | 討論会
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晴天の代々木公園他で大勢の人たちが集まって
アースデイが開催されました。
様々なお店や環境関連の展示やコンサートで
大賑わいでした。
アースデイ

「八ツ場あしたの会」も水関連のブースの一角に参加して
展示物の説明をしたり
八ツ場のクイズをやって絵葉書をプレゼントしたり
八ツ場の問題をアピールした二日間でした。
ブース1

ブース2

ブース3

ブース4

ブース5

先日マエキタさんのワークショップで作ったキャッチコピーの
人気投票もありました。
コンテスト

他のブースではコンクリートで固めた護岸を自然な川に戻した取り組みや
川で遊ぶ子どもたちの楽しそうな写真展など
様々な水問題への関心の高まりを実感させられました。

※他所のアースデイでのダム問題の取り組みの様子
佐世保の「水問題を考える市民の会」のアースデイの報告

【2009/04/19 22:56】 | イベント
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                    弁護士 野本 夏生

八ッ場ダム埼玉訴訟は、2月25日水曜日の午後3時から、
口頭弁論期日が開かれました。

今回の期日では、被告埼玉県側から準備書面(17)が提出されました。
この準備書面は、「利水安全度を向上させると利根川・荒川水系からの安定供給水量が減少する」
という国土交通省の説明には何ら合理的な根拠がないではないかという原告の指摘に対する反論となっています。

注目されるのは、埼玉県が栗橋地点における確保流量をどのように設定したか等について国土交通省に対し独自に意見照会を行い、その回答をもとに主張を組み立ててきたという点です
(国交省からの回答は乙第110号証として提出されています)。

国交省の説明内容に不明な箇所があるのであれば、本来、その時点で説明を求めるべきでした。
それをしないまま、国交省の説明を鵜呑みにし、新たな利水安全度に対応する必要があるとして水受給計画を変更した県の対応には問題があった言わざるを得ません。

ただ、今回の国交省に対する意見照会が八ッ場ダムの必要性について県が独自に再評価を行う契機となるのであれば一定の評価をすべきことになります。
今後は、訴訟外の県の姿勢にも注目していく必要がありそうです。

今後の裁判の進行予定ですが、被告は、準備書面(17)の中で、栗橋地点の確保流量を設定する根拠として

「維持流量」、
「正常流量」、
「取水制限流量」

という3つの異なる概念を持ち出すことによって、原告の批判に正面から答えることを避けています。
このため、原告からは、その3つの概念が確保流量設定の際にどのような意味を持つのかなどについて説明を求める求釈明申立書を提出しました。

次回期日においては、この被告の釈明を待って、原告側の反論書面を提出する予定です。

次回は、5月13日水曜日午後2時からとなっています。

【2009/04/19 09:19】 | 裁判の報告
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アウトドアウェアのパタゴニア日本支社では2009年、
環境キャンペーン「フリー・トゥー・フロー 川と流域を守る」
を展開中です。
オリジナルTシャツの売り上げを全国の5市民団体
(サンル川を守る会、八ッ場あしたの会、
設楽ダムの建設中止を求める会、吉野川みんなの会、
子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会)
に寄付する他、
各地のストアでトークショーによるスピーカーシリーズを開催しています。

 八ッ場あしたの会によるトークは下記の日程で行われます。

「八ッ場ダムを知っていますか?
  ~”首都圏の水がめ”と言われ続けて57年~」


スピーカー:渡辺洋子(八ッ場あしたの会事務局長)

■パタゴニア目白店
2009年4月22日(水) 午後7時半~9時
〒161-0033 東京都新宿区下落合3-2-12
TEL/03-5996-0905
*要予約

■パタゴニア神田店
2009年6月10日(水)午後8時半~
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-3-18 露木第二ビル
TEL/03-3518-0571
*要予約

【2009/04/17 01:48】 | イベント
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今週末は、東京・代々木公園でアースデイがあります。
今年はパタゴニア日本支社がダム関連のブースを一堂に集め、
「フリー・トゥー・フロー ~川と環境を守る」キャンペーンを展開します。
八ツ場あしたの会のブースもその一角でお店開きをします。

パタゴニア日本支社では、環境キャンペーンの一環として
Tシャツ販売による運動支援

各店舗でのトークショーも開催します。

アースデイのやんばのブースでは、
例年通り、パネル展示や
書籍、絵葉書、マンガ、Tシャツの販売のほか、
国会請願の署名集めを行います。

また今年は、キャッチコピーコンテスト、やんばクイズも準備しています。
参加賞、全問正解賞も用意しましたので、ぜひお立ち寄り下さい。
他にも楽しいブース、心地よい音楽満載です。
週末は、ぜひ緑の代々木公園へおいでください。

アースデイのサイトはこちらです→ ★アースデイ

【2009/04/16 01:45】 | イベント
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「Stop!THE八ツ場ダムニュース」No.22より

完成後 3年数ヵ月たっても、
   いまだに運用できないダム

                       嶋津暉之

荒川上流の中津川に建設された滝沢ダムは2005年9月にダム本体が完成し、その10月から試験湛水を開始しました。

それからすでに3年数ヵ月経ちましたが、いまだに地すべりが頻発するため、運用できない状態に追い込まれています。

※2005年10月にできたけれども、いまだに使えない滝沢ダム
いまだに使えない滝沢ダム

滝沢ダムは埼玉県や東京都の水道用水の開発と荒川の洪水調節などを目的として、水資源機構(前の水資源開発公団)が建設したもので、総貯水容量は6,300万m3、八ッ場ダムの約6割の大きさです。

埼玉の会では2006年から毎年、埼玉県議に同行して滝沢ダムの現地視察を行い、そのレポートを会のニュースに掲載してきました。
前回の視察は2008年6月でしたが、その後の状況をインターネットで調べてみると、いまだに地すべりの原因を究明中ということで、試験湛水も中断したままになっていることが分かりました。

※地すべり対策(押え盛土工法)の工事現場(工費35億円)
35億の工事現場

最初の2005年の亀裂発生に対しては35億円の費用、次に2007年の亀裂発生に対しては40億円の費用をかけて対策工事が行われました。
2008年の亀裂発生はいまだに対策工事の内容もきめられないほどの、かなり深刻なものですから、
対策工事の費用は今までよりもっと高額になると予想されます。
そして、それで地すべりが終わりになる保証は何もありません。

滝沢ダムの周辺はもともと名だたる地すべり地帯で、地質が脆弱であったので、技術のありったけをつくして建設したダムだとされています。
しかし、建設後に試験湛水をはじめると、地すべりが各所で起きるようになったのですから、
ありたっけの技術なんて当てになるものでないことがよく分かります。

八ッ場ダム予定地の周辺も地質がかなり脆弱なところで、貯水を開始すれば地すべりが頻発することが十分に予想されるので裁判でもその災害誘発の危険性を指摘してきました。

このまま八ッ場ダムの事業が進んでたとえダムができても
湛水開始とともに、滝沢ダムよりもっと大きな地すべりが起きて
代替地にも被害が及び運用できないダムになることが目に見えています。

地質の脆弱なところにダムをつくってはならないのです。


国土交通省は、地すべりによって38戸が移転を余儀なくされた奈良県の大滝ダム(吉野川)や、この滝沢ダムなどで得られた教訓をなぜ学ぼうとしないのでしょうか。


         滝沢ダムの地すべりの経過

2005年 
 10月1日 試験湛水開始
 11月2日 ダムより約1.5km上流の左岸斜面で亀裂を確認

2006年 
 8月17日 対策工事完了(押え盛土工) (35億円)
 8月18日 試験湛水再開

2007年
 5月1日  ダムより約1km上流の左岸斜面で亀裂を確認
 8月29日 対策工事完了(アンカー工)(40億円)
 8月30日 試験湛水再開

2008年
 4月1日  常時満水位に達したので、水位降下開始
 4月3日  ダムより約2㎞上流の右岸市道で亀裂を確認
 5月9日  ダムより約0.5km上流の左岸管理用道路で亀裂を確認
       水位降下を中断

 現在   原因を究明中



【2009/04/08 20:35】 | 各地のダム情報
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やよい
滝沢ダムは、大滝村を移転して出来たダムです。
当初、地滑りは大した事がない・と計画されました。
ところが大滝村の元の姿は、あったはずの平面が傾斜地に為っているほど、地滑りで変化してしまいました。やはりいい加減な計画だったとしか言いようのない見本です。
道路だったところも、今は斜面に。
そのままいれば悲惨な事に為ったかもしれない村の人々は、代替え地に無償で移転できて大喜びでしょう。
もしも、政権が早くに交代していれば、ハッ場ダム同様に中止になったかもしれないダムです。
その時、やはり村人は大騒ぎしたでしょう・建設しろと。
その為に3000億円を超える税金が使われました。
3000億円は大きなお金です。
みんなどの地域も生活に必要な整備の公共事業は有りますが、全国民が全て「これは必要だ!」と合唱したらどうなります?

財政が破たんしても関係ないのでしょうか?
過去はどうあれ、住民がみんなエゴに走ったら、この国は終わりを迎えます。
そんな国ではなかった筈です。
とても残念。





ダムのおかげで
埼玉の会
エゴに走らざるを得ない状況に追い込まれた住民の立場を思うと、本当にダムの罪深さを思います。

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「Stop!THE八ツ場ダムニュース」No.22より

『脱ダム』の流れは確実なものに

                  嶋津暉之


■熊本県知事と淀川水系府県知事の意見表明

昨年9月11日に熊本県の蒲島郁夫知事が、川辺川ダム計画(球磨川支流・川辺川)の白紙撤回を求める見解を発表しました。そして、11月11日には、滋賀・嘉田由紀子、大阪・橋下徹、京都・山田啓二知事らが大戸川(だいどがわ)ダム(淀川支流・大戸川)の建設凍結を求める共同見解を発表しました。
川辺川ダムは水没予定地の住民の移転がほとんど終了して、仮バイパストンネル工事も終り、本体工事直前まで行っていますし、また、大戸川ダムも住民の移転が終了していますが、ダム中止の可能性が濃厚となりました。

 新たにダムをつくって自然を壊すのはもう沢山だという脱ダムを求める世論がこれらの知事の見解発表を後押ししました。八ッ場ダムも脱ダムを求める世論によって中止の可能性が出てきています。
一つは6都県地裁での裁判の結果で、一つは衆議院議員選挙の結果で、もう一つは東京都議会議員選挙の結果です。
民主党のマニフェストというべき「政策INDEX2008」には、「川辺川ダム、八ッ場ダムを中止し、生活再建を支援します。」という文章が入りました。共産党や社民党の公約にも八ッ場ダム中止が入ることなっていますので、総選挙の結果によってダム中止の可能性が十分にあります。

東京都議会では昨年3月の八ッ場ダム基本計画変更案(工期の5年延長)についての本会議採決で56対68と、反対と賛成が拮抗しましたので、今年7月の選挙で野党側が勝てば、都議会から八ッ場ダからの都の撤退を求めていくことができます。

このように、八ッ場ダムについても脱ダムの流れが確実にできつつあるのです。

■ 脱ダムの流れをつくり出した市民の運動

ダムの白紙撤回や凍結を求めた上記の知事たちの見解発表にはもちろん大いに拍手を送りますが、必ずしもこれらの知事たちが特に優れた見識を持っているから、そのような見解が出たということではないと思います。

まず、淀川水系について見ると、大阪の橋下知事にいたっては、職員の働きぶりを監視するため、ビデオの隠し撮りをしたり、あるいは全国学力テストの結果を市町村ごとに公表することを求め、教育に差別を持ち込もうとする人間ですから、まともな見識などあるはずがありません。
それに比べれば、滋賀の嘉田知事は3年前の知事選で脱ダムを公約にして当選した人ですから、それなりの見識を持っているのでしょうが、一時期にはダム容認に変わったとも受け取れる発言をしていました。

しかし、淀川水系流域委員会の多数派とそれを支える市民たちが淀川水系の新規ダムに対して異論を唱え続け、ダムNoの世論の流れがつくられました。その流れに逆らうのは得策ではないと考え、知事たちが今回の共同見解を発表したものと思われます。
ただし、計画中の4ダムのうち、大戸川ダムには反対したものの、残りの川上ダム、天ヶ瀬ダム再開発(放流トンネルの増設)は容認し、丹生(にう)ダムは事業費不明などを理由に意見を留保しているのですから、脱ダムといっても、不十分なものです。

一方、川辺川ダムについてはどうでしょうか。
昨年3月に知事になった蒲島氏は川辺川ダムに関する有識者会議を5月に設置しました。9月はじめに出た有識者会議の最終報告書は委員8人のうち、5人がダム賛成、3人が反対で、共通意見は玉虫色ですが、限りなくダム容認に近いものでした。この最終意見書に沿って知事の見解を述べるとすれば、それはダム容認になるようなものでした。
ところが、その見解発表の直前になってダムサイト予定地の相良村長と、川辺川ダムの受益予定地であるはずの人吉市長が、ダム反対の世論の高まりを受け、相次いでダム計画の白紙撤回を求めたことにより、ダム反対の流れは一気に強まりました。
 その潮流の中では蒲島知事にとってダム反対の選択肢しかなく、上記の見解発表に至ったものと思われます。
球磨川流域の人たちが川辺川ダム中止のための運動に大変なエネルギーを注いできたことにより流域住民そして県民の大多数がダム中止を求めるようになっているのです。

淀川水系でも、球磨川流域でも市民の運動がつくり出した脱ダムの流れが、知事たちのダム反対の見解発表をもたらしました。ダム中止を勝ち取れるか否かは一にも二にも市民運動の拡がり、盛り上がりにかかっていると言えるでしょう。

【2009/04/07 11:01】 | 各地のダム情報
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八ツ場ダムに関する最近の新聞記事をご紹介します。
( )の中のタイトルをクリックするとPDF文書が開きます。

2月3日の朝日新聞

「八ッ場ダムで市民団体 中止後の法整備 国会議員に請願」
八ッ場あしたの会は2月2日、9011筆の署名を添えて、「八ッ場ダム計画の見直しと、建設中止後の生活再建のための法整備を求める請願書」を提出しました。

「八ッ場ダムで市民団体 中止後の法整備 国会議員に請願」

2月21日の毎日新聞「八ッ場バイパス進ちょく率は6%」

「八ッ場バイパス進ちょく率は6%」

2月21日の朝日新聞

「建設見極めの時期 八ッ場ダム巡り反対派」   
八ッ場あしたの会は2月20日、大河原雅子参議院議員の質問主意書に対する政府答弁書)で明らかになったことについて記者会見を行いました。

「建設見極めの時期 八ッ場ダム巡り反対派」

3月1日の朝日新聞

「八ッ場ダムの生活支援法 6月にも国会へ」八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会と八ッ場あしたの会は2月28日、民主党、共産党、社民党の国会議員を招いて、フォーラム「見直そう!八ッ場ダム つくろう! 生活再建支援法」を開きました。

「八ッ場ダムの生活支援法 6月にも国会へ」


【2009/04/06 10:42】 | 新聞記事から
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裁判の日程をお知らせします。

*埼玉
 5月13日(水) 午後2時00分 さいたま地裁 105号法廷 口頭弁論


是非傍聴においで下さい。
引き続き近くの埼玉会館で総会が行われます。

東京と群馬の八ッ場ダム裁判ではいよいよ判決を迎えます。
この傍聴にも是非、ご参加ください。

*東京
 5月11日(月)午後2時00分 東京地裁 103法廷(大法廷)判決

*群馬
 6月26日(金)午前10時00分 前橋地裁 21号法廷 判決


同じダムの裁判で、宇都宮市を被告した湯西川ダムの控訴審がはじまります。こちらの傍聴もお願いします。

*宇都宮
 5月14日(木) 午後3時00分 東京高裁 822号法廷 口頭弁論


裁判スケジュール


【2009/04/04 21:32】 | 裁判日程
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八ッ場あしたの会学習会

「ダム予定地の現状と長野原町の将来」

ダムがもし止まっても、住民たちの生活再建も止まってしまっては決して喜べません。ダムが止まったあと、きちんとそこに住む人たちの暮らしが守られることが大切です。

ダム予定地が今どうなっているのか、そして長野原町の経済はダムによってどうなっているのか、生活再建の道の可能性はあるのか
「やんばあしたの会」のホームページに2008/12/13ECOとしまでの学習会の詳細な報告が出ています。

ダム予定地の現状と長野原町の将来

「stop!The八ツ場ダムニュースin埼玉」No.22に学習会のまとめの記事が掲載されましたので転載します。

 ダムあり ダムなし 八ツ場現地の行末は
         
                 森 さやか

2008年12月13日、ECOとしまで八ッ場あしたの会による学習会「ダムあり・ダムなし 八ッ場現地の行く末は?
-ダム予定地の現状と群馬県長野原町の将来-」
が開催された。

地元の方が肌で感じている将来への不安について、町財政の面から説明していくような学習会だった。

まず長野原町の牧山明さんから現地の様子について報告があった。3日前に議会で視察をされた牧山さんは、そのときのことも含めて話された。
本体工事に関わる工事用道路の整備は早い一方で、そこでの生活を続けていく水没移転者にとって重要な代替地や生活道路の造成は、あまり進んでいない。
これでは人びとの不満や不安も大きくならざるをえないし、水没予定地全戸が移転する前に本体着工に取り掛かるなんて受け入れられるはずがない。
淡々と話されていたが、事業者がどちらを向いて事業を進めているのかを生活者の視線で、抉り出していた。

   現地の様子を受けて、財政学者大和田一紘さんの報告
    「八ッ場から地域の再生を考える
    ~ダム計画が長野原町の財政にもたらすもの~」が続く。


大和田さんは素人にもわかりやすいよう、懇切丁寧に解説してくださった。お話によると、長野原町の財政はその規模が身の丈にあっていない。まず、もともと「きっちりしているわけではない財政運営」をしていたところにダム計画やってきた。
すると、将来性のない(=いつ途切れるかわからない)諸収入や繰入金、県支出金などの財源が歳入に占める割合が増えた。
また同様に、ハコモノのようなハードな基盤整備に使われる投資的経費や一般会計から持ち出される「帳簿あわせのための操出金」の、歳出に占める割合が大きくなった。
こうして財政規模は肥大化してしまった。
しかもそれは持続可能性のない「ダム計画に依る財源」に依存した財政になっているというのだ。

ただ、長野原町もその危険性を理解しているらしく、大きな額を不定期に積み立てて(=いわば貯金であり、積立金という)いる。
ところがいずれこの積立金は、ハコモノの維持管理等に消えていく運命にある。
つまるところ、今のままダム計画に依存したいわば「歪んだ財政運営」を続けていけば、間違いなく破綻するのだ。

こうしたことに加えて他にも不安要素があった。
他の分野での歳出は多いにもかかわらず、民生費、いわゆる福祉分野への歳出だけは、他の類似団体(=人口や本来の財政規模が似通った自治体を指す)に比べてきわめて低い。
破綻する恐れを抱えながら採算の取れにくい福祉分野への歳出が今の段階で小さい。
将来はどうなるのか…。
想像するだけで気落ちしてしまう。

このままでは決して事態は好転しない。
だが学習会後半のクロストークの場面では、長野原町の現状を打開しうるポイントが示された。
長野原町の水没予定地区は、確かに人口が減り、疲弊しているが、他方で水没しない応桑地区、北軽井沢地区においては、人口が増えている。
さらにはこれらの地区は関東でも有数の農業生産地でもある。
大和田さんが分析している30年前に外部融資型開発から脱却した宮崎県綾町(=かつては自給率が極めて低かったが、有機農業条例を整備し、現在では自給率が高くなっている。そうしたまちづくりをした結果、図らずも観光客が絶えなくなった)の事例から考えると、長野原町には既に持続可能性の高い産業がある、といえるのだ。

また、この産業を育てながらダム計画に依存しない長野原町にしていくうえでは、下流域・都市部に住む人間にできることがある、と大和田先生は指摘する。
たとえば長野原町の農業の価値を高めるために何ができるか考え、実践する。そしてダム計画がなくても自立できることを示す。確かにこういう点では、下流域、都市部で生活する人たちも支援ができるだろう。

いかにしてダム計画に依存せず、自立した財政運営を可能にする方向に長野原町を持っていくか。
学習会に参加した私たち以上に、長野原町の方々は頭を悩ませているに違いない。
「とにかくダムが撤退すれば生活再建が早まるんだ。これをやってる限りは7年も10年も先行かなきゃ(生活再建を)やれねぇよ」。
牧山さんが話してくださった水没予定地の方の言葉は、それを物語っているのではないだろうか。


【2009/04/03 22:46】 | 学習会
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