「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
         嶋津 暉之

◇栃木市、下野市、壬生町は水道水源が100%美味しい地下水

栃木県南地域の栃木市、下野市、壬生町は水道水源の100%を地下水に依存し、市民町民は美味しくて安全性の高い水道水を享受しています。

◇無理やり推進した思川開発事業(南摩ダム)で水が余り三市に押し付け

ところが、栃木県は3市町水道の地下水依存率を大幅に引き下げる県南広域的水道整備事業を推進しようとしています。
この事業は、栃木県が(独)水資源機構の思川開発事業(南摩ダム)で得る予定の毎秒0.403㎥の水道水源を県南3市町に供給する事業です。

これにより、3市町水道の地下水依存率は2030年度には65%まで下げることになっています。そして、その後は地下水依存率がさらに低下していくことが予想されます。

◇思川開発事業のせいで水道料金大幅値上げ、水道水の味と安全性は低下

この事業の巨額事業費(三百数十億円)の付けは3市町に回り、水道料金の大幅値上げは避けられません。さらに、思川の水の混入で、3市町の水道水の味、安全性が低下することは必至です。

栃木県が3市町水道の地下水依存率を下げる表向きの理由は地盤沈下対策や地下水汚染対策ですが、県南地域の地盤沈下は20年前から沈静化しており、また、3市町では十分に安全性が高い水道水が供給されており、地下水汚染は杞憂のことに過ぎません。

栃木県は思川開発の水源を無理やり使うために、県南広域的水道整備事業を強引に推し進め、3市町水道の地下水依存率を下げようとしているのです。

この栃木県の方針に2市1町の首長は賛同しましたが、あくまで方針段階での賛同であり、事業化に向けての合意形成はこれからです。

◇市民町民がこれからも地下水100%の水道水を維持することを求める署名活動

このように理不尽な事業をストップさせるため、2市1町の市民町民が立ち上がりました。
2市1町に対して、県南広域的水道整備事業に参加せず、これからも地下水100%の水道水を維持することを求める署名活動も開始しました。

皆様も是非、この署名活動にご協力くださるよう、お願いいたします。

★「地下水100%の水道水の維持を求める要望書」の署名用紙は→ こちら

★この署名活動の趣旨を分かりやすく説明したチラシ→ こちら

なお、思川開発事業に対しては下記のとおり、栃木県だけではなく、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県も多額の費用を負担しつつあります。
2017-10-09_02h52_00.jpg

多くの方が思川開発問題に関心を寄せていただければ幸いです。

【2017/10/09 07:52】 | 未分類
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朝比奈
日本の政権交代が脱ダムから始まったのに野党の間でもほとんど八ッ場ダムの中止失敗が、その後の土地強制収用と人権侵害や旧来型公共事業の復活になったことはほとんど触れられなくなってしまい、改革の原点が何だったのか忘れられている気がします!しがらみ政治は何処から来た・・・?
結局はあのダム中止失敗が思川開発にも大きく影響しているのではないかと思われます。開発することが第一で水需要は二の次なのでしょう。

まさに
管理人
コメントありがとうございます。
あの時、前原さんに大きな期待をしていました。
民主党の失敗が脱ダムを逆戻りさせてしまい本当に残念です。

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          嶋津 暉之

大分県が流木対策としてスリットダムを整備していくという記事です。
スリットダムの問題点を田口康夫さん(渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える)が次のように指摘されています。

格子型スリットダムは流木を引掛ける機能はあります。ただ全流木の1~2割くらいの捕捉しかできないのも事実です。

頻繁に除去メンテナンスをすれば大きな土石流などに限定的な効果をあげられることも事実ですが、多くの格子型スリットダムはこういったメンテナンスはされていないのも事実です。



◆大分県 流木対策を強化 スリットダム整備へ
(大分合同新聞 2017年9月13日)
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/09/13/JD0056141899

福岡・大分豪雨を踏まえ県は12日、河川の防災対策を強化する考えを明らかにした。各所で氾濫を引き起こした流木被害を防ぐため「スリット(隙間)」がある砂防ダムの整備を進める。

大きな被害が出た日田市の大肥川や鶴河内(つるこうち)川では川幅を広げる改良復旧工事に向け、国と協議をしている。

豪雨では、日田市や中津市の山間部を中心に記録的な雨が降り、スギやヒノキなど大量の倒木が河川に流れ込んだ。流木は川の橋などに引っ掛かって水をせき止め、周辺に浸水被害をもたらした。
福岡県朝倉市では流木の勢いで押し流された家屋もあり、流域に散乱した巨木は復旧工事の妨げにもなった。

スリットダムは堤防部分が金属製の柵となった構造。通常の砂防ダムは、水に浮いた倒木が堤防部分を乗り越えてしまうが、柵の間から水を通すことで受け止めることができるという。

県内では1991年の台風19号などで風倒木の被害が大きかった地域を中心に導入が進んでいる。国は2013年の東京都・伊豆大島(大島町)の豪雨災害を教訓に、スリットダムの整備を都道府県などに勧めている。

県は今後、流木の発生状況を調査し効果的な設置場所を検討する。整備は1基当たり数億円かかるため「数年をかけて、計画的に配備する」との方針。流木自体を発生させないよう、スギなどに比べて倒れにくい広葉樹の植林にも取り組む。

12日の県議会本会議で広瀬勝貞知事は志村学(自民)、原田孝司(県民ク)両氏の質問に対し、「スリットダムの設置や流れを阻害する橋の架け替えなど治山、砂防、河川の各分野で連携して対策を進める。ハード整備だけでなく、水位計や監視カメラによる防災情報の発信強化や避難訓練などソフト面も強化していく」と述べた。


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【2017/09/20 12:00】 | 未分類
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まさのあつこです。 Y!ニュースで配信しました。
長文です。
ユンボの下や真ん前、大型トラックの真横で命がけの抵抗が始まっています。
どうか、読んでください。拡散大歓迎です。


石木ダム:2012年の河川官僚バリケードが招いた2017年の住民座り込み
(上) https://news.yahoo.co.jp/byline/masanoatsuko/20170903-00075318/

石木ダム:2012年の河川官僚バリケードが招いた2017年の住民座り込み
(中)https://news.yahoo.co.jp/byline/masanoatsuko/20170903-00075321/

石木ダム:2012年の河川官僚バリケードが招いた2017年の住民座り込み
(下) https://news.yahoo.co.jp/byline/masanoatsuko/20170903-00075324/



新宿駅のベルクで石木川の写真展やってます。
http://berg.jp/


【2017/09/06 01:06】 | 未分類
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      嶋津 暉之

鬼怒川のアユの冷水病についての記事です。

※冷水病 - Wikipedia - https://is.gd/ebPfMM

◆アユ冷水病、解禁の鬼怒川を直撃 「適応」疑う声、専門家慎重に見極め
(下野新聞2017年7月24日 朝刊)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20170724/2761180

 6月上旬のアユ釣り解禁を「冷水病」の流行が直撃した鬼怒川。
流行は終息しつつあるが今も例年並みの釣り客は戻らず、漁協関係者からは原因究明を求める声も出始めた。広島県のダム湖産由来の種苗(しゅびょう)(稚魚)を放流して迎えた最初のシーズンのため、種苗の適応を疑う意見も出ている。一方、専門家らは「他の要因も無視できない」と、河川環境や気象条件なども見据えて慎重に状況を見極めている。

 「本来なら人気の釣り場なんだが…」。14日午後、宇都宮市桑島町の鬼怒川左岸。人がまばらな一帯を見渡し、県鬼怒川漁協の小貫克巳(おぬきかつみ)事務局長(64)はため息をもらした。「なぜ、こうなったのか」。同漁協は今後、原因を検証するという。

 ▽「病に強い」はずが

 鬼怒川では冷水病が例年より早く流行。解禁時期と重なり、「釣れない」と敬遠された。
 異変を受け、漁協関係者や釣り客らが注目したのは、今季に向けて新たに採用した種苗だ。県内各漁協に出荷する種苗を生産する県漁業協同組合連合会(県漁連)は昨年、漁協側の要望を踏まえ「追いが強い」「冷水病に強い」との評判がある広島県の灰塚(はいづか)ダム産を初めて導入。今季向け出荷全体の約6割が灰塚産で、鬼怒川にも多く放流された。

 冷水病には複数の型があるとされる。専門家の中には、今年の冷水病に灰塚産が弱かった可能性を指摘する声も上がる。

 ▽好評な河川も

 対照的に灰塚産が好評の川もある。渡良瀬川はその一つで、冷水病は出ていない。県漁連の担当者は「まだ種苗の良しあしを評価する段階ではない」。下野新聞の釣り情報を担当する「とちぎ自然塾」の関谷忠一(せきやちゅういち)さん(67)も「種苗が原因と考えるのは簡単だが、科学的な根拠はない」と慎重な見方を示す。


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【2017/07/26 20:37】 | 未分類
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    嶋津 暉之

九州北部の豪雨水害、土砂災害について拡大造林の問題を取り上げた西日本新聞の記事です。

◆林業の悪循環、防災に影 人工林管理、行き届かず
(西日本新聞2017年07月17日06時00分)
http://www.47news.jp/news/2017/07/post_20170718102559.html

福岡県と大分県の豪雨水害は、土砂崩れによる大量の流木が被害を拡大した。被災した集落には根が付いたままの大木が広範囲に横たわり、人工林のもろさを印象づけた。一帯は林業が盛んな地域。流木の原因をたどると、日本の林業が克服できていない課題に行き着く。

 福岡県朝倉市の杷木林田地区。安否不明者の捜索現場のそばに、流木が山積みになっている。5日の豪雨では、上流から流れてきた木々が橋桁や欄干に引っかかり、そこに土砂がたまって川があふれた。

 中には直径50センチ、長さ10メートルを超える大木もある。枝はなく、樹皮は剥がれている。土砂とともに流れる間にぶつかり合い、丸太になったとみられる。福岡県の推計によると、朝倉市と東峰村の流木は少なくとも20万トンを超える。

 なぜ、これほど大量の木々が流出したのか。地元の林業関係者や専門家は複合的な原因を指摘する。
 朝倉市や隣の東峰村の山あいは、地表の近くに花こう岩が風化した「まさ土」が堆積しており、大量の水を含むと崩れやすい。

 そこに植えられたのは、根を深く張らない針葉樹のスギやヒノキ。種子から成長する場合は深く密集した根を張るが、人工林は挿し木から育てるため、根は浅く、密度も低い。木を真っすぐに育てるにはある程度密集させるため、根は広がらない。

 今回は短時間に記録的な雨が降り注ぎ、地表面のもろい地層が木々と崩れ落ちる「表層崩壊」が同時多発的に発生した。面積の86%が山林で、スギの人工林が多い東峰村の渋谷博昭村長は「国策で植林したが、今は伸び放題。雨が降るたびにおびえなくてはならない」と苦境を訴える。

   ■    ■

 流木や倒木による災害は5年前の九州北部豪雨をはじめ、何度も起きている。その背景には、長く続く林業の悪循環がある。

 国は高度経済成長期の木材需要の高まりを受け、全国で植林を推進した。スギの人工林はその象徴だ。木材輸入の自由化、木造住宅の需要低下などの影響で、1980年代以降は国産材の価格が低迷。伐採期を迎えた木が半ば放置されている地域もある。

 今回の被災地の林業関係者も「木材の価格が安すぎる」と口をそろえる。スギ(中丸太)の価格は、1立方メートル(直径50センチの材木4メートル分)当たり1万円強。ピークだった80年の3割程度まで下がった。

 価格の低迷は、林業従事者の減少に拍車をかけた。国勢調査によると、60年は44万人だったが、2015年は5万人を割った。高齢化も進む。

 人工林は木が真っすぐ成長するように、数年おきに適正な間隔を空けるための間伐が必要だ。シダやササの下草が生えやすくなり、表土の流出を防ぎ、保水力を高める効果もある。だが林業従事者の減少で間伐が行き届かず、樹齢40年以上の木も残されている。

 人手不足を補う機械化に合わせ、森林に重機が通れる作業道が整備されたが、朝倉市の林業関係者は「雨水が作業道に流れ込んで川や滝のようになり、倒木や土砂崩れを引き起こす一因になった」とみている。

 林野庁は流木災害の構造や減災対策を探るチームを初めてつくり、近く現地を調査する。治山課は「被災地域は林業が盛んで、森林の手入れをしていたので、このくらいの被害で済んだとも言える」との見方を示し、流木を止めるくし状のダム(スリットダム)の設置などを検討する方針だ。

 東峰村の渋谷村長は、森林が下流域の水源を養い、川から海に栄養を与える機能があることを強調。「植林を推進した国は現状を改善する手だてを示してほしい」と要望する。

    ◇      ◇

●防災の観点で森林整備を

 九州大大学院の久保田哲也教授(森林保全学)の話 今回は樹齢40年を超えた大木が、豪雨に耐えられずに倒れて被害を拡大させた。一斉に植林すると、根の深さがそろってしまうので、根の下の地層が弱くなってしまう。

 いまさら拡大造林の失敗を指摘しても始まらない。国はこれを機に、産業としてではなく、防災の観点で森林整備に取り組むべきだ。伐採した後は自然林を育て、危険箇所には治山公園を設置するなどの対策が必要。そうしなければ同じ惨事を繰り返す。

=2017/07/17付 西日本新聞朝刊=


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【2017/07/19 23:44】 | 未分類
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