「ダム建設の時代は終わった」by米国内務省開拓局長官ウィリアム・ピアーズ
          嶋津 暉之

日弁連が鬼怒川水害に関する調査報告書と会長声明を発表しました。
調査報告書と会長声明の内容は下記のURLでご覧ください。
ダム依存から脱却し、総合治水及び堤防の強化を求めるものになっています。

★ 2016年12月2日  日弁連会長声明
2015年9月鬼怒川水害の調査結果報告書の発表に当たり、
改めて、ダム依存から脱却し、総合治水及び堤防の強化を求める会長声明

http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2016/161202_2.html

☆ 調査報告書
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/committee/list/data/201509kinugawa_report.pdf

☆ 参照
2010年6月17日 日弁連意見書
ダム依存から脱却し、総合治水及び堤防の強化を求める意見書

http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2010/100617_2.html

【2016/12/05 00:14】 | 鬼怒川水害
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         嶋津 暉之

米国のダム撤去についての記事です。
日本で撤去工事が進められているのは、熊本県・球磨川の荒瀬ダムだけです。
残念ながら、荒瀬ダムに続くダム撤去の話がありません。

環境
米国西部でダム3基撤去へ、自然再生めざす
生態系にもたらす恩恵が大きいダムを優先
NATIONAL GEOGRAPHIC2016.12.02
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/c/120100019/

 米国ワシントン州の中南部に住む先住民ヤカマ族は、あと10年もすれば、昔のように伝統のサケ漁ができるようになるはずだ。

 ただしそのためにはまず、ネルソン・ダムを撤去しなければならない。ネルソン・ダムは、ヤキマ川最大の支流ナチェズ川にある高さ2.4メートルの分水ダム。1920年代に建設されたが、現在は使われていない。ところがこのダムがあるために、サケの遡上が阻まれているという。(参考記事:「ダム撤去でサケは戻るか? アメリカ」)

 ダム撤去を支持する人々は、2020年までに撤去工事を完了したいと願っている。実現すれば、魚や川の栄養分が下流へ運ばれるほか、洪水の危険性も低くなる。

 意外に思えるかもしれないが、ダムがなくなることで川の水量が増し、地域の気候回復力が高まるだろうと、ウィリアム・アンド・フローラ・ヒューレット財団で環境プログラムを取りまとめるマイケル・スコット氏は期待を寄せる。なぜなら、ダム湖に水を貯めたままにしておくと多くが蒸発して量が減ってしまうが、その水を下流へ送ってやれば、天然の帯水層へ水を補給することができるからだ。(参考記事:「干ばつが招く地下水の枯渇」)
【動画】ダムがなくなった川に魚たちが戻ってきた(解説は英語です)。
※リンク先で動画が見られます

 ネルソン・ダム撤去計画は、ヤカマ族と地元自治体、州政府、連邦政府の共同事業だ。ヒューレット財団が支援する3つのテストケースのひとつであり、ダム撤去への寄付金としては最高額となる5000万ドルを提供する。

 財団としては、ネルソン・ダムのように、撤去することで生態系にもたらす恩恵が大きいダムを最優先にしたいとスコット氏は言う。また、ダムが「無用の長物」と化していることも条件だという。つまり、既にダムとしての役割を終え、かえって周辺環境へ害を及ぼす恐れのあるダムを対象とする。

 このようなダムは、全米で1万4000基以上存在する。2020年までに、70%以上の米国のダムが築50年を超え、その多くが撤去候補となりうる。実際、ダム撤去の動きは広がり、現在も年間数十基が取り壊されている。問題は工事に莫大な費用がかかることだが、一方で古いダムを維持し、新しい基準に合わせて改修工事をするにもやはり巨額の費用が必要だ。(参考記事:「米国に広がるダム撤去の動き」)

 これは、ただダムを取り壊すというだけの話ではないと、ヤカマ族の天然資源問題担当のフィリップ・リグドン氏は言う。環境と地域社会に最大限の恩恵をもたらすには、例えば当地のヤキマ盆地30年計画のように、より大きな環境再生計画の一環として撤去作業を進めるべきだという考えだ。ヤカマ族は1960年代、連邦政府との合意で、地域に生息する魚の半分を捕獲する権利を得たが、魚自体が存在しなければ、権利だけを所有していても何の意味もないことに気付いた。
 そこで政府や非営利団体と協力して、2011年には築100年近い高さ38メートルのコンディット・ダムを撤去した。それからわずか数カ月で、川にはニジマスが戻ってきたという。
(写真)魚の生息地を取り戻すために撤去されたオレゴン州ローグ川のサベージ・ラピッズ・ダム。同じく、ローグ川にある他のダムも間もなく取り壊される。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
映画にもなったマティリヤ・ダムの例

 もうひとつ、ヒューレット財団の支援で近いうちに取り壊しが予定されているダムが、カリフォルニア州ベンチュラ郡にある高さ51メートルのマティリヤ・ダムである。「ダムネーション」というドキュメンタリー映画で取り上げられ、巨大なハサミでダムの壁をふたつに切ろうとしている落書きが登場する。ベンチュラ川の支流に1947年に建設されたが、大量の泥が沈殿し、そもそもの目的である農業用水の確保がもはやできなくなっている。


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【2016/12/03 15:23】 | 脱ダムの流れ
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八ッ場ダム訴訟HPに八ッ場ダムをストップさせる埼玉の会 ニュース№45が掲載されました。
どうぞお読みください。

http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/saitama/news_saitama_45.pdf
2016-12-02_08h36_30.jpg

【2016/12/02 08:44】 | 埼玉の会の見解
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           嶋津 暉之

利根川水系の河川整備計画についての情報をお伝えします。
利根川水系は大きいので、2006年12月に河川整備計画策定作業がスタートした時は利根川・江戸川本川、鬼怒川・小貝川、渡良瀬川、霞ケ浦、中川・綾瀬川に分けてそれぞれ有識者会議がつくられ、議論が進められようとしましたが、2008年5月のあと、理由不明のまま、策定作業が中断されました。

その後、八ッ場ダム事業を位置づけるために利根川・江戸川本川の整備計画づくりが2012年から再開され、2013年5月に整備計画が策定されました。

そして、霞ケ浦導水事業を位置づけるために、霞ケ浦河川整備計画が2016年2月に策定されました。(同時に、霞ケ浦導水事業を位置づけるために那珂川水系河川整備計画が策定され、利根川・江戸川本川の整備計画の変更がされました。)

さらに、昨年の鬼怒川水害を受けて、鬼怒川の河川整備計画が2015年2月に策定されました。
これで、河川整備計画未策定の利根川支川は渡良瀬川、小貝川、中川・綾瀬川となりました。
このうち、渡良瀬川が河川整備計画策定に向けて、動き出しました。

先週、11月21日に第1回渡良瀬川河川整備計画関係県会議(新設)が開かれ、
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000317.html

今日、11月28日に渡良瀬川河川整備計画有識者会議が開かれました。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000660637.pdf

渡良瀬川河川整備計画関係県会議の資料を見ると、
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000317.html

現段階では河川整備計画の目標流量が議題になっています。
川の自然を回復し、流域住民の生命と財産を守る真っ当な河川整備計画がつくられるように私たちも取り組んでいかなければなりません。

【2016/11/28 22:12】 | 政策
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           嶋津 暉之

11月22日に関東地方整備局事業評価監視委員会が開かれ、八ッ場ダム建設事業の再評価も議題になりました。
各都県等からの同意の意見を受けて、八ッ場ダム基本計画の変更を行うための再評価であると思われます。
当日の配布資料が関東地方整備局のHPに掲載されましたので、お知らせします。

平成28年度 第7回 配付資料一覧
http://www.ktr.mlit.go.jp/shihon/shihon00000174.html

八ッ場ダムの資料① http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000660814.pdf
八ッ場ダムの資料② http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000660815.pdf


【2016/11/28 22:07】 | 八ツ場情報
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              嶋津 暉之

川辺川ダムはダムサイト予定地が相良村で、水没予定地の大半が五木村でした。
「ダム計画発表時の1966年に175世帯・669人だった上四浦(かみようら)地区の人口は現在、44世帯・約100人に減った」とのことです。

◆熊本)ダム計画で分断の地、再集結で地域振興祈る
(朝日新聞熊本版2016年11月22日)
http://digital.asahi.com/articles/ASJCN4HGNJCNTLVB00C.html

 川辺川ダムの建設予定地だった相良村上四浦(かみようら)地区で、住民や出身者ら約50人が郷土料理を味わいながら旧交を温める「カミヨウラ フェスタ」が20日にあった。ダムの計画と、その中止で分断された地区の一体感を取り戻す目的という。
 フェスタは村が2014年度にまとめた地区振興計画に基づく取り組みの一つで、昨年12月以来2回目。

 ダム計画で水没するとして約60世帯が住民移転した藤田、野原両集落の住民も参加。家族3人で暮らしていた藤田集落から82年に地区外の同村柳瀬に移転したという岩本量宏(りょうこう)さん(85)は「集落の崩壊を心配して集団移転を望んだが、結果的に(移転先は)3カ所に分かれ、住民はバラバラになった」と話した。

 上四浦地区は川辺川の両岸にまたがる。ダムの堰堤(えんてい)が両岸を結ぶ新しい道路になると住民らは期待していたが、建設計画の中止で状況が一変。

村によると、ダム計画発表時の1966年に175世帯・669人だった上四浦地区の人口は現在、44世帯・約100人に減った。振興計画には、行政機能に農産品直売所などを加えた交流センターの設置や乗り合いタクシーの導入なども盛り込んでいる。

 区長で団体職員の浜田康広さん(41)は「普段ほとんど会うことのない人たちと会えます」とフェスタでの一体感を感じながら、「さらに高齢化は進む。どうやって地域づくりをするのかは手探りの状態だ」と語った。(知覧哲郎)


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【2016/11/24 15:34】 | 新聞記事から
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2016年11月26日(土)午後1時30分~4時30分
取手市福祉福祉会館2F小ホール
【講演】
「八ッ場ダム問題の現状と今後 河川行政の変革を求める私たち闘い」
嶋 津 暉 之氏(水源開発問題全国連絡会共同代表)
【報 告】
「常総水害と被者の会活動」
染谷修司 氏(常総水害被者の会共同代表世話人 )
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【2016/11/23 00:02】 | お知らせ
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          嶋津 暉之

川辺川ダムでは中止に近い状態になったことから、高さ66mの小八重橋(こばえばし)(貯水池横断橋)からのバンジージャンプが観光の目玉として行われています。
八ッ場ダムでもダム事業を中止させれば、不動大橋などからのバンジージャンプができるのですが。

◆「早く再開してもらいたい」地域再建の起爆剤・五木村バンジーが休止状態に 熊本
(西日本新聞2016/ 11/11(金) 11:05配信)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/288287

 熊本県五木村は10日、建設中止状態となっている川辺川ダム計画で疲弊した地域再建の起爆剤として導入したバンジージャンプの営業を、10月中旬から休止していることを明らかにした。運営を委託した群馬県の業者が、スタッフの退職で人員を確保できなくなったのが理由。村のアウトドア観光の柱だけに、村側は早期再開を求めている。

 同村のバンジージャンプは、昨年7月に営業を開始。村中心部の高さ66メートルの橋から命綱1本で清流川辺川に身を投げるスリルと爽快感が、若者や家族連れを中心に人気を呼び、村内誘客をけん引してきた。4月の熊本地震後は利用客が一時低迷したが、徐々に持ち直し、営業開始からこれまでに計約4千人が利用した。

 村によると、バンジージャンプの実施には有資格者のスタッフが必要だが、退職により10月17日から休業を余儀なくされたという。ただ、業者側は人員を確保し、来年3月までには営業を再開する意向。村の一大イベント「五木の子守唄祭」がある今月12、13日と、来年1月の成人式後の「新成人バンジー」にはスタッフを派遣して営業する計画で、村も常設ジャンプ台や業者向けの事務所はそのままにしておくという。

 村担当者は「村観光の目玉。少しでも早く再開してもらいたい」と話した。
=2016/11/11付 西日本新聞朝刊=


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【2016/11/15 01:02】 | 各地のダム情報
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     嶋津 暉之

熊本県・球磨川の荒瀬ダム撤去工事は終盤になり、来年度に終了する予定です。
その10km上流に電源開発の瀬戸石ダムがあります。
この瀬戸石ダムも撤去しなければ、球磨川の本来の清流はよみがえりません。

しかし、瀬戸石ダムの水利権は2014年3月に20年間の期間で更新が許可されてしまいました。
この水利権更新の時に荒瀬ダムの撤去を進める熊本県が支障なしの意見を出しました。
蒲島郁夫・熊本県知事の姿勢を問題にしなければなりません。

◆荒瀬ダム 撤去、終盤 球磨川、本来の姿へ 上流の瀬戸石ダムに影響 /熊本
(毎日新聞2016年11月12日)
http://mainichi.jp/articles/20161112/ddl/k43/040/383000c

八代市の球磨川で進む荒瀬ダムの撤去工事が終盤を迎え、1953年にダム建設が始まる前の川本来の姿に戻りつつある。11日には、左岸付近のダム土台部分を崩すための発破作業が始まった。今年度中に土台部分を撤去する予定で、水面に出ている河川内構造物が消えることになる。撤去工事は来年度で完了する計画。【福岡賢正、笠井光俊】

荒瀬ダムは高さ8メートルのコンクリートの土台部分の上に9本の門柱を築き、鋼鉄製の8枚のゲートで流れをせき止める貯水量1013万立方メートルの発電専用ダムだった。着工2年後の55年に完成したが、ダム湖に恒常的にアオコが漂って悪臭を放つなど水質が悪化し土砂堆積(たいせき)で河床が上がって洪水も頻発するようになった。このため住民から撤去を求める声が上がり運営する県が2012年度から国内初の撤去工事を始めた。

すでに両端を除く7本の門柱と8枚のゲートが取り除かれ、川を横断していた堤体も右岸側から3分の1ほど撤去が終わった。このため平常時に水が流れる「みお筋」部分が完全に復活し、ダム建設前の自然な流れに戻っている。ダム湖に沈んでいた瀬やふちも姿を現し、ダムの直下流にあった球磨川最大のアユの産卵場も再生した。

11日は、残っている左岸付近の土台部分を崩すための第1回目の発破作業が実施された。午後1時半から、両岸の国道や県道を約10分間通行止めにしたうえで、土台部分の一部にひびが入るように埋め込んだ爆薬を爆破させた。県企業局によると、同様の発破作業を約30回実施して順次、土台を撤去していくという。

荒瀬ダム撤去の一方で一層際立ってきたのは、荒瀬ダムの10キロ上流で今も川をせき止めている瀬戸石ダムの問題だ。ダム湖内では相変わらずアオコの発生が続き、ダム湖より上流までは雨で濁流となっても短期間で水が澄むが、ダム湖より下流は何日も濁りが続く。

撤去運動を主導した同市坂本の本田進さん(83)は「荒瀬ダム撤去で戻ってきた自然を生かして地域の活性化につなげようと思っても、この夏は猛暑と少雨でダム湖に発生した大量のアオコが下流に流され、荒瀬ダム撤去で再生した河原の石に付着して緑色の帯で縁取られたほど。アユもほとんど釣れていない。球磨川を日本一の川に戻すには瀬戸石ダムの撤去も実現させねば」と話す。


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【2016/11/15 00:56】 | 各地のダム情報
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◇記者の目に映ったWTK
(石木川まもり隊 2016年11月03日)
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/99f84b143d0499a5e19fcdc2ef0e2505

こうばるにとって歴史に残るイベントとなった「WTK」。
当日の会場には多くのマスコミ関係者も来ていました。
彼らの眼には、このイベントがどのように映ったのでしょう?
また、どのように報道されたのでしょう?
NBC長崎放送とKTNテレビ長崎は特集を組みました。
NBCのタイトルは「失われるかもしれない…ダム水没予定地でコンサート」
KTNのタイトルは「ダム建設で失うものは 石木の自然や生活 音楽や映画で発信」
その2つの特集からいくつかの画面を拾ってみましょう。
(一部引用 画像はブログより)
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◆長崎)失われる自然考えて…石木ダム予定地で音楽ライブ
(朝日新聞長崎版2016年11月3日)
http://digital.asahi.com/articles/ASJB04GQPJB0TOLB00S.html

 県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム予定地の川原(こうばる)地区で10月30日、音楽プロデューサーの小林武史さんらが賛同した音楽と食のイベント「失われるかもしれない美しい場所で」があり、県内外から大勢の若者や家族連れらが訪れた。

 小さな集落の川原は、ダムが完成すれば水没する地区。そこを流れる石木川をせき止めて建設される予定の石木ダムについて、来場者に「立会人(WITNESS)」として未来のあり方を考えてほしいと、ダムに反対する地元の人や支援するアウトドアメーカーのパタゴニア日本支社などが企画した。
 1962年に計画が持ち上がった石木ダムは、川棚川の治水対策と佐世保市への水道用水の安定供給が建設の目的とされている。是非を巡る意見の対立が長く続き、現在も13世帯の地権者らが反対運動を続ける一方、用地の強制収用に向けて県が手続きを進めている。

 イベントでは、稲刈り後の田んぼに設営されたステージに歌手のSalyuさんら複数のバンドが出演。周辺では、収穫したての新米を使ったきりたんぽやピザ焼きなどの住民らによる手作り屋台も並び、豊かな自然に触れながら来場者はイベントを楽しんでいた。

 地元準備委員会メンバーの松本好央さん(41)は「石木ダム問題といえば、新聞やテレビでは反対の人たちがいつも怒って近寄りがたいイメージをもたれるが、普通に暮らしていることを知ってもらうためにも多くの人に一度足を運んで欲しかった」と話した。

 波佐見町から家族でやって来た主婦(33)は「水源を求める佐世保市側の考えは理解できるけど、この自然のことを考えると難しい問題」と複雑な様子。熊本市から来た主婦(47)は「このダム問題を知らない人が多いと聞いた。そのことが悲しい」と話した。(具志堅直)


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【2016/11/06 01:35】 | 未分類
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